今週末の番組のご案内です。
来年の戦後70年を前に、3年がかりで取り組む「戦後史証言プロジェクト」。7月5日から、戦後思想をリードした「知の巨人たち」に迫るシリーズが始まります。
第1回は核エネルギー、原子力について発言を続けた科学者たちのドキュメントです。ご覧いただければ、幸いです。
日本人は何をめざしてきたのか
知の巨人たち
第1回 原子力 科学者は発言する
~湯川秀樹と武谷三男~
7月5日(土) 23時~Eテレ放送
再放送 7月12日0時00分~(金曜日深夜)Eテレ
ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹とその共同研究者、武谷三男。
戦時中、原爆開発に関わった二人は、戦後「科学者の社会的責任」を唱え、原子力の平和利用のあり方を模索する。
武谷は、広島を訪ね、原子力が二度と軍事利用されない研究の枠組みが必要だと考え、原子力研究の「自主」「民主」「公開」の三原則を主張した。
1956年原子力委員会の委員となった湯川は、海外からの原発の早期導入を進める方針に対し、自主的な基礎研究を重視するよう主張し、辞任。晩年まで、核兵器の廃絶、核なき世界を訴えた。
湯川たち物理学者は「原子力」とどう向き合い、その未来をどう見つめたのか。
語り 加賀美幸子 ディレクター 浜田裕造