NNAFJおしらせ(日印原子力協定、川内原発・台湾)1

■    9月1日、日印原子力協定は、締結合意には至りませんでした。運動の勝利と言っていいでしょう。ただし、「協定の締結に向けた交渉を加速させることで一致」とのこと。これからも事態を注視していきたいと思います。国際アピールにご賛同下さったみなさま、ありがとうございました!

 

★「日印原子力協定を放棄せよ! 安倍晋三首相とナレンドラ・モディ首相への国際アピール」(賛同、22カ国、354団体、2136名)

http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/130a.htm

 

★「インド民主主義への挑戦:核開発、軍事化、権力の暴力に関する国民大会」メッセージ

 

日本の友人のみなさん!

 

私たちは、インド各地から首都のデリーに集い、8月30日と31日の2日間、「インド民主主義への挑戦:核開発、軍事化、権力の暴力に関する国民大会」を開催しました。300人もの人たちが、インドの民主主義を脅かすこれらの問題について討議したのです。

 

モッディー首相が日本を訪れ、9月1日に首脳会談が行われます。今年の5月に就任した首相は、民主主義に対する脅威です。人権を無視し、権力の強化を進めています。

 

今回の首脳会談で、インドと日本の原子力協定の交渉が重要な議題とされます。私たちの多くは、インド各地で日本企業である東芝、日立、三菱が関わる原発建設計画に反対する運動を展開しています。

 

この大会では、長崎からの平和青年大使である2人の日本の女子学生もメッセージを述べました。私たちは、ヒロシマ、ナガサキのヒバクシャたちを知っています。そしてフクシマの原発事故での被災者、避難民のことも知っています。

 

原発は人間には制御できないことは明らかです。スリーマイル島事故、チェルノブイリ事故、フクシマ事故がこれを明らかにしています。私たちは核兵器にも原発にも反対します。

 

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマの苦しい体験をもつ日本の人びとは、どうしてインドや他の国に原発を輸出するのでしょうか。私たちは、原発はいりません。私たちは再生可能なきれいなエネルギー技術を求めます。

 

どうぞ日本のみなさん、原発輸出を止めて下さい。

日印首脳会談での協定交渉の合意を阻止して下さい。私たちも大きな声を上げて反対します。

私たちは、原発はいりません。なぜ、売るのですか。

 

原発輸出を止めることができるのは、私たち市民の連帯と協力です。

大会参加者は、皆さんに心からの連帯と、両首相に交渉破棄を求めるメッセージを送ります。

 

日印原子力協力協定を破棄せよ!

日本はどこの国にも原発を輸出するな!

私たち日印市民は、世界の原発を廃炉にするぞ!

日印原子力協定反対!

 

2014年8月31日 ニューデリーにて

 

●   川内原発の再稼働反対 (毎日新聞9月1日、カラー写真)

http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/130g.htm

九州電力川内原発の再稼働の流れを変えようと、「原発いらない!九州実行委員会」は31日、薩摩川内市のJR川内駅西口広場で抗議集会「8・31九州・川内行動」を開いた。九州各地から集まった約1800人(主催者発表)が再稼働反対の声を上げ、市内をデモ行進した。

 

開会中の同市議会に合わせて実施。川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子会長は「住民自らがこの街を守る時」と強調。福島県伊達市から霧島市に子ども3人を連れて避難してきた西真紀子さん(43)は「こんな思いは二度といらない」と、事故のリスクを抱える再稼働への理不尽さを訴えた。

 

また、韓国と台湾からも原発反対を訴える市民6人が参加。市民運動で建設凍結を勝ち取った台湾電力第4原発の建設反対の環境保護団体「緑色公民行動連盟」の責任者、崔愫欣(ツィ・スーシン)さん(39)は「権力側の原発擁護者による悪夢を繰り返させてはならない」と連帯を呼びかけた。

 

●   ストップ川内原発再稼働! 8.31九州・川内行動での崔愫欣さんのアピール

 

日本の皆さま、こんにちは。私は、台湾緑色公民行動聯盟(Green Citizens’ Action Alliance)の代表、崔愫欣です。川内原発の再稼働反対アクションに参加できて本当に光栄です。

 

台湾は1970年代から原発の導入を始め、3か所に原発を建設し、現在6基が稼働しています。ですが、1980年代、第四原発建設計画に対して、現地住民から大きな反対の声が上がり、全国的な反原発運動が始まりました。現在に至るまでの30年間の闘いが、第四原発の工期を遅れさせ、第四原発は未だ稼働できない状態です。

 

台湾の人々は、福島原発事故を目の当たりにし、これは政府が補償したり責任を負うことができない災難だと、はっきりと認識しました。福島原発事故の真相に関心を寄せ理解することは、台湾人にとって大変大きな意義のあることです。なぜなら台湾の原発政策はもっとお粗末で、原発は老朽化しており、近くに断層もあるからです。原発の周囲30キロ圏内の人口は650万人で、事故が起こっても避難は困難です。

 

2011年から、台湾の反原発運動は再度高まりを見せ、反原発デモに参加する人数も増えていきました。2013年3月9日の全国原発廃止デモでは、22万もの人が集まり、原発廃止への大きな力を示しました。100以上の様々な分野の民間団体が「原発廃止全国ネットワーク」を共同で組織し、大規模な交流を進め、正義のない原発政策に対して最後まで闘い抜くことを、世に知らしめました。

 

しかし、こともあろうに政府は、2014年下期に第四原発の試運転を始めると発表しました。そこで3月8日、私たちは8万人規模の全国反原発デモを行い、【不核作(非協力)運動】― 不核作運動(核を作らない運動)と不合作運動(非協力運動)は、中国語で音が同じなので、掛け言葉になっています ― を提唱し、非暴力で平和的な手段で政府に第四原発の停止を迫ることを決定し、各界の賛同を得ました。

 

4月22日、長年、民主化運動と反原発運動に携わってきた林義雄氏が、73歳のご高齢ながら無期限の絶食に突入し、政府に様々な形で「積極的で効果的な」圧力をかけようと、民衆に呼びかけました。そのすぐ後、私たちも総統府前広場の無期限占拠を開始し、4月27日、「原発廃止全国ネットワーク」は5万人の街頭抗議を呼びかけ、台北駅前の主要道路に横たわって道路を占拠し、道路封鎖抗争を行いました。そして政府に「原発はいらない! 人民は自分の未来を決めることができる!」と告げました。翌朝、政府はついに第四原発の工事停止を正式に発表しました。

 

台湾の反原発運動は30年間続いており、体制の内外で様々な方法を試み、政府に人々の訴えを聞くよう呼びかけましたが、政府の反応は消極的で、原発推進の態度を変えないために、民衆の大きな怒りを買っていました。体制と法律が、権力者の独断独行の道具に成り下がり、最も基本であるはずの人々の生存権と選択権を抑圧しています。体制を隠れ蓑にした権力者の職権濫用には、もう耐えられません。

 

国の主人は私たちです。原発は「必要悪」ではなく「耐える必要のない悪」です。権力者の力の源は、人々の服従と協力です。権力者の抑圧と独裁に反撃するためには、人々が立ち上がり、様々な不服従・非協力の方法で抵抗することです。もし、人々の不服従・非協力の決心が固ければ、権力者に巨大な圧力をかけることができるでしょう。

 

皆さん、私たちが立ち向かっているのは同じ敵です。原発再稼働を推進する勢力は、また台湾にも現れるでしょう。権力を持つ原発擁護者たちに、悪夢を再現させてはなりません。日本の皆さんが【不核作(非協力)運動】の精神を発揮されることを願ってやみません。行動で示すことでしか、新たに選択するチャンスは与えられません。これは平和的で揺るぎない声です。弱者である私たちが体で示す抵抗であり、行動で表わす訴えです。今後も、私たちは引き続き原発ゼロ、新しいエネルギー政策への転換を訴えていきます。原発がこの世からなくなり、私たちが勝利するまで、全世界の反原発の人々と団結していきたいと思います。ありがとうございました。

 

>★ 「台湾人かく闘えり」  (川内原発再稼働阻止行動・連帯企画)

― 立法院占拠・第四原発凍結

非暴力直接行動は如何にして市民の共感を得たか ―

http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/129z.htm

 

「台湾人かく闘えり」(8.30大阪・9.22東京)チラシ

http://www.stopnukes.org/strage/140830.pdf

「台湾人かく闘えり」(8.30大阪・9.22東京)チラシうら

http://www.stopnukes.org/strage/140830ura.pdf

 

【東京集会】9月22日(月)18:30

連合会館501号室

Jr中央線・総武線 御茶ノ水駅 聖橋口 (徒歩5分)

東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B3出口(徒歩0分)

東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅(徒歩5分)B3出口

都営地下鉄新宿線 小川町駅(徒歩3分)B3出口

参加費:500円

 

大企業優先の強引な法案の成立に抗議し

3月18日から立法院を24日間に渡って占拠

市民の共感を得て、譲歩を引き出した

 

4月27日には第四原発建設に抗議して

5万人の市民が台北駅前を占拠

政権に稼動凍結を表明させた

 

それぞれの活動のいずれも中枢で活躍した

緑色公民行動連盟のチェ・スーシン氏が緊急来日

その場に居たからこそ語れる、台湾の今

そしてアジアが進むべき明日を聞く

 

☆ チェ・スーシン

元ドキュメンタリー映画監督。映画「こんにちは貢寮」は、

1980年代から第四原発建設に反対し続けてきた現地貢寮郷の

住民たちのたたかいと、その顔と涙を映した。

2005~06年、数々の映画賞を受賞。香港・韓国・カナダなど諸外国

でもで絶賛。台湾100か所以上、日本十数か所で上映会が行われた。

彼女は、上関原発に反対する祝島へも何度も渡り撮影している。

現在は、緑色公民行動連盟の事務局長。4月27日のデモの指揮者。

デモ隊5万人は台北駅前の8車線道路を15時間占拠、

政府は第四原発建設停止を発表した。

 

■ 9月9日(火)

「県庁行動」

鹿児島県議会傍聴 + 集会

 

● 9月23日(休)

「さようなら原発全国大集会」

フクシマを忘れない! 再稼働を許さない!

11:00ライブ、13:00集会 → デモ

東京・代々木公園

台湾緑色公民行動連盟のチェ・スーシンさんが参加・アピール

 

■ 9月28日(日)

「全国総決起集会」

13:00 集会、14:30 デモ行進

鹿児島市・天文館公園

 

★4.27、台北駅前の8車線道路を5万人が占拠、ダイイン、座り込み15時間

→ 台湾第四原発建設停止

http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/128a.htm

 

映画[こんにちは貢寮]プロモーションページ
http://www.SelectOurFuture.org/gongliao/

 

ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局

560-0082豊中市新千里東町 2-4-D3-1106

sdaisuke@rice.ocn.ne.jp

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〈記事出典コード〉サイトちきゅう座
〔opinion4980:140907〕