『ロシア革命-ペトログラード1917年2月』和田春樹著(作品社2018) 膨大な資料(参考文献)を読み込み、事実関係の叙述にあたっては、逐一関連事項をロシア語の新聞、雑誌、書籍など可能な限りでの一次資料で後付け、2000
本文を読む合澤 清の執筆一覧
前口上/廣松『〈近代の超克〉論』研究会(10月5日)によせて
著者: 合澤 清著者がこの著述によせた思いは、大きく三つの面から構成されているように思われる。 第一は、天皇制ファシズムの思想的バックボーンであった「大東亜共栄圏構想」、この思想を根底から批判しつくすことなしに、ただ時間の過ぎゆくままに
本文を読む2019.ドイツ便り(14)
著者: 合澤 清このところドイツは寒い日が続いている。朝早くの散歩時間も少し遅らせて、通常の6時半から6時45分~7時頃にしている。それでも、時には外気が5℃くらいにまで冷え込むことがある。東京の初冬である。 先日の朝、いつも出会う小母
本文を読む2019.ドイツ便り(13)
著者: 合澤 清滞在期間も残り10数日を残すのみとなった。なんとなく憂鬱な気分である。それは単に、間もなく残暑厳しく、諸物価は高く、環境は劣悪な所に帰らなければならないということからばかりではない。身辺の整理の煩わしさ、重いトランクを引
本文を読む2019.ドイツ便り(12)
著者: 合澤 清朝の散歩でいつも会うドイツ人の元気な小母さんが、珍しく厚着をしていた。ハーデクセン地域の天気予報では、この日の朝は8℃となっている。もちろん、こちらも下着を二枚着て、その上に厚手のブレザーを羽織っているがまだ寒い。 「寒
本文を読む2019.ドイツ便り(11)
著者: 合澤 清不安定な天候続きなので、外出、特に遠出の時は少々心配になる。しかし土曜日に使うための「ニーダーザクセンチケット」を早々と水曜日に買ったからには、中止には出来ない。 なぜ水曜日に買ったかといえば、ハーデクセンからゲッティン
本文を読む2019.ドイツ便り(10)
著者: 合澤 清ハーデクセンはこのところ雨続きだ。正確に表現すれば、天候不安定である。stabil(安定的)の反対語としてlabilというのがあるが、ドイツ人は日常的には使わないのか、我が家のP女史もそんな言葉は知らないという。インテリ
本文を読む2019.ドイツ便り(9)
著者: 合澤 清ドイツに来てあっという間に40日余りが経ってしまった。天候は相変わらず不安定であり、極端に暑かったり、また上着を着込むほど寒くなったりの繰り返しである。 そろそろドイツのWurst(ヴアスト=ソーセージ)にも飽きてきた。
本文を読む2019.ドイツ便り(8)
著者: 合澤 清このところヨーロッパに再び猛暑が襲来している。フランスのボルドーでは41.9℃、パリでも40℃という記録的な暑さになっているという。先日、旅先で見たテレビでは、ロシアのバイカル湖が溢れて周囲一帯に大洪水が起きたようだ。自
本文を読む2019.ドイツ便り(7)
著者: 合澤 清海外デジタルニュースによれば、東京都心部では梅雨の長雨がいまだに引き続いているとか。長雨そのものも鬱陶しいが、日照時間が極端に短く、人体にもかなりの悪影響を及ぼしている(風邪がはやり始めているなど)上、野菜の値段が高騰し
本文を読む2019.ドイツ便り(6)<エアフルト、ゴータ、イエナを訪ねる>
著者: 合澤 清今回の旅行はここ数年間、毎年のお決まりのコースなので、今更報告するのもはばかられる。小林さんと別れた後、ライプチッヒ駅からICEに乗り、ゴータに向かった。 ICEが次に停まる駅がエアフルト(ここはテューリンゲン州の州都)
本文を読む2019.ドイツ便り(5)<ライプチッヒに小林敏明さんを訪ねる>
著者: 合澤 清6日の朝一番のバスで、と言ってもここでは始発が7時14分(特に土曜日のせいもある)、ゲッティンゲン駅まで行く。ここを走るのは、唯一DB(ドイツ鉄道)のバスだけ、当然手持ちの「ジャーマン・レイルパス」は使える。 バス代を含
本文を読む2019.ドイツ便り(4)<ドイツの「わんこビール」>
著者: 合澤 清岩手の名物の一つに「わんこそば」というのがある。お椀に放り込まれたそばを次々に食べていき(というよりも呑みこんでいき)、どのくらい食べれるかを競うものであるらしい。残念ながら私はまだ挑戦したことがないし、実際の場面を見た
本文を読む郷土意識と三浦梅園
著者: 合澤 清野上俊明さんの書かれた「わが雑学・三浦梅園のこと」を拝読し、改めて野上さんのご造詣の深さに感服した次第です。この小論はある意味での哲学史の趣をもっている立派なもので、大いに勉強させられました。心から感謝いたします。 さて
本文を読む2019.ドイツ便り(3)<暑さが一転、6月28日は寒かった>
著者: 合澤 清ドイツの陽気の変化に戸惑う。23日から26日までの4日間は、猛烈な暑さだった。それが、27日はなんともすがすがしい陽気で、angenehmな(気持ちがよい)涼しい一日だった。28日の早朝散歩は、今度は震えが来るほどに寒い
本文を読む2019.ドイツ便り(2)<前口上―前回に関連させて>
著者: 合澤 清ここ1,2年、何人かの仲間と一緒に「ファシズム(ナチズム)」についての研究会をやっている。私自身、いくつかのレジュメを書き、拙い報告を何回かにわたってやらせていただいた。私のレジュメは、資料が中心だったので到底ちきゅう座
本文を読む2019.ドイツ便り(1)<出発の日>
著者: 合澤 清6月21日(金)、天気は曇り空で蒸し暑く、今にも雨が降りそうだ。 早朝3時過ぎに起き出す。なにせ、6時半ごろ出発の羽田空港行きのバスに乗らなければ、飛行機の出発2時間前には到着できそうもないため、うかうかと惰眠をむさぼる
本文を読む紹介:内野光子著『齋藤史「朱天」から「うたのゆくへ」の時代』(一葉社2019.1.9刊)
著者: 合澤 清詩歌の世界に疎く、門外漢の私ごときがこういう高尚な著書の紹介をさせていただくことには多いに戸惑いがある。 内野光子さんは、「ちきゅう座」に卓抜な社会批判や論評、紀行文などを投稿(ブログより転載許可)されている著名な歌人で
本文を読む貴方は「明治学院大学事件」をご存じだろうか?-学問の自由のために!
著者: 合澤 清『大学における〈学問・教育・表現の自由〉を問う』寄川条路編(法律文化社) 年末に読んだこの本に強いショックを受けた。 この事件のことは、「東京新聞」(2017年1月7日付)の記事で一応知ってはいた。しかし、詳しい経緯まで
本文を読む小金井公園「江戸東京たてもの園」をぶらぶら歩く
著者: 合澤 清毎年、正月の2日、3日は都民サービスということで、ここ都立小金井公園「江戸東京たてもの園」は無料となる。 今年の正月三が日は、好天に恵まれ(ただし、この日、1月3日は北風が強く一番の冷え込みだそうだが)、散歩するには絶好
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(15)
著者: 合澤 清このところAbschiedparty(お別れ会)と、帰国準備の片付けに追われっぱなしで、読書の時間すら取れないでいる。 「会うは別れの始まり」で、こればかりは致し方ないのだが、さて毎度のことながら荷物整理には頭が痛い。R
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(14)
著者: 合澤 清このところ「お別れ会」(Abschied Party)が続いている。 われわれが今夏のドイツを去る時期が近付いたためだ。 この時期になると、ドイツは急速に寒くなる。もちろん地域によっても異なるし、日によって暑くなる時もあ
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(13)
著者: 合澤 清残すところ10日余り、身辺が急に気ぜわしくなってきた。来る時と帰る時の大きな荷物を準備するとき、いつも憂鬱な気分にとらわれる。お金があれば、こんな苦労をしなくても済むのになあと、ドイツ語の「非現実話法」を想い出す瞬間でも
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(12)
著者: 合澤 清何度も紹介したことだが、ゲッティンゲンにわれわれの行きつけの居酒屋がある。昔は、週に3回は通っていたが、このところ住んでいるところが遠くなったせいもあり、週に1,2回程度になっている。 頻繁に通っている頃は、東洋人といえ
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(10)
著者: 合澤 清8月10日ごろから雨模様の天気が続き、急激に涼しさが増してきたように思う。 昔、語学学校で、ドイツ人の教師が言っていたが、ドイツでも「梅雨」(こういう概念はドイツには無いが)のような季節の変わり目があり、その頃には天候が
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(9)
著者: 合澤 清ドイツ人は挨拶好きだ。「挨拶の国」とも言われている。確かに、朝の散歩ではもちろんのこと、スーパーの買い物の時にも、時には街を歩いている時でも、すれ違う人に挨拶されることがある。最初は戸惑っていたが、最近では、こちらの方か
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(8)
著者: 合澤 清世界的な異常気象 依然として猛暑が続いている。もちろん、日本のあの蒸し暑さに比べれば、数倍ましであろうが、それでも大気汚染が少ない分だけ直射日光は強く、日中の暑さは強烈だ。 今朝(8/5)読んだ「東京新聞」のオンライン版
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(7)
著者: 合澤 清ちょうど東京と真逆のように、このところ連日ものすごい暑さだ。東京からどうやら暑さも峠を越えたようだ、との便りがあったその日から、猛烈な暑さが始まった。 報道では、どうもヨーロッパ北部の方に強力な高気圧が居座っていて、なか
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(6)
著者: 合澤 清自然環境と異常気象 ゲッティンゲンの郊外で、農業を営んでいる息子夫婦と暮らしている女友達がいる。彼女自身はベルリーナー(ベルリンっ子)であるが、結婚してこちらへ住むことになったようだ。ご主人は10年前に亡くなった。われわ
本文を読む2018.ドイツ逗留日記(5)
著者: 合澤 清旅の二日目(7/16)は、去年下車して以来大いに気になったゴータ(Gotha)で途中下車してから、ゆっくり宿泊先のイエナ(Jena)に向かうことにした。 ゴータを散策、そしてイエナへ 去年も書いたので、重複することはで
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