岩田昌征の執筆一覧

「人が人を喰う」文革の意味とは――明大現代中国研究所主催シンポジウムを聴いて――

著者: 岩田昌征

明治大学現代中国研究所主催で「文革とは何だったのか――文化大革命50周年シンポジウム」が10月16日(日)に明治大学駿河台校舎グローバルフロントにて開催された。 徐友漁氏、矢吹晋氏に続く第三報告者カリフォルニア大学ロサン

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現実を照明する抽象を求む――T4作戦、アダム・スミス、ドイツの賠償拒否――

著者: 岩田昌征

9月24日 NHK Eテレ 深夜「ETV特集選」で「ナチス・障害者虐殺の真相、ナチスが利用した“優生思想”」を放映していた。心身障害者20万人がドイツ国内の病院で医師の判断でガス室において殺害されていた。T4作戦と言う。

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張一兵『レーニンへ帰れ』出版記念会雑感――落ちた偶像へ帰る意味は?――

著者: 岩田昌征

張一兵『レーニンへ帰れ』(平成28年、世界書院)出版記念会が明治大学自由塔1076教室で開かれた。9月17日午後。大部の書を拾い読みしながら、記念講演とコメントを聞いた。 私は、抽象度の高い諸概念が飛び交う哲学的議論が苦

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労働者大統領ワレンサの名義貸しの下で断行されたウルトラ反労働者政策―ポーランド1990-94年

著者: 岩田昌征

ワルシャワのオフィス・レディ三人のワレンサ観 8月3日の夕、ワルシャワの旧市街で三人のポーランド人と話し合った。1976年以来間歇的に交流のあった女性達だ。彼女等は党社会主義ポーランドの交通省附属の2年制経済学校を相前後

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ヘーゲル、マルクス、伊藤博文、聖徳太子――滝口清栄氏の報告に刺戟されて

著者: 岩田昌征

合澤清氏主催現代史研究会が昨12日、明治大学研究棟で開かれた。293回目である。演題は「ヘーゲル法哲学研究-回顧と展望-」、論者は滝口清栄氏。 ジョン・メイナード・ケインズは、『雇用・利子および貨幣の一般理論』で次のよう

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日本独立志士木村三浩氏と共にセルビア大使館へ弔問―アメリカのリビア空爆と大使館員の死

著者: 岩田昌征

先月25日(金)の午前、日本独立運動家木村三浩氏から電話があって、セルビア大使館の前で午後何時に待合わせようとさそって来た。2月19日朝米軍の戦闘機がリビアのトリポリ西方サブラタ近郊にある「イスラム国」徴募訓練施設を空爆

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神道と原発――國學院大學「共存学」への期待――

著者: 岩田昌征

2月20日の「意見・評論・紹介」欄、「自由・平等・友愛――政党と経済」で述べたように、國學院大學公開研究会に出席した。そこではじめて知った事だが、國學院大學の諸教授がリードする「共存学」なる知の領域が生成しつつあり、『共

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『青い山脈』と旧ソ連東欧諸国のいわゆる「有色革命」

著者: 岩田昌征

去年母の妹が95歳で他界した。これで我が母の兄弟姉妹はすべてあの世である。原節子と同年に生まれ、同年に去った。別にこれが理由ではないが原節子主演の『青い山脈』を池袋の新文芸座で観た。 印象に残った所が二つある。 一つは、

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