何か問題があれば、解決できないまでも多少なりとも改善できないかと思う。そして何が原因なのかと考える。それは考えるのであって、問題として顕在化している現象をみるのとは違う。問題としている現象をみて、その現象を軽減するあるい
本文を読む藤澤豊の執筆一覧
パンは食うな、牛乳は飲むな
著者: 藤澤豊三年ほど前から、朝食はホームベーカリー(家庭用パン焼き器)で焼いたパンにしている。小麦粉に砂糖、塩に牛乳と水、そこにちょっと気になる十グラムほどのマーガリン。マーガリンに入っているであろう何かを除けば無添加。パンに塗って
本文を読む北朝鮮というより日本人の問題
著者: 藤澤豊朝鮮半島が歴史的転換点にさしかかろうとしているように見える。ここで「いる」と言い切る自信がない。情けないことに、このまますんなりと緊張緩和から平和へと進むとも思えない。それでも、毎日北朝鮮関係のニュースを耳にして、紆余曲
本文を読む善意の人たちの社会観
著者: 藤澤豊新興宗教の人から自信にみちた口ぶりで、思いもつかない視点からのを話を聞くと、どこでどうしたらそんな考えが出てくるのかのという疑問が先にたって、まともな相槌さえうてなくなる。あまりに純粋といえば純粋な意見に、それまで気がつ
本文を読む何をみての誰にとっての生産性なのか
著者: 藤澤豊入社して半年の新卒に課題が与えられた。「生産性を向上するには」という題で、考えをA4四五ページにまとめて提出しろという。 ITコンサルなどといってはいるが、現代版労働集約産業の典型といわれる業界での話しで、口の悪いのに言
本文を読む安倍が悪代官なら、藩主や御用商人は
著者: 藤澤豊「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」から院内集会の案内のメールを頂戴した。メールのタイトルは「3.20 緊急院内集会の知らせ ~森友文書改ざん疑惑を徹底追及する!~」で、添付されていたビラには主催者の主張と関係者
本文を読む書評を頂戴して
著者: 藤澤豊拙著『はみ出し駐在記』に暖かい書評を頂戴した。Webで調べ物をしていて偶然みつけて驚いた。書評のurlは下記のとおり。 https://ameblo.jp/yomuyomu0/entry-12334392064.html
本文を読む嘘つき大統領を支持する人たち
著者: 藤澤豊十二月十四日付けのNew York Timesに、「Trump’s Lies vs. Obama’s」と題した、文字どおりオバマ前大統領とトランプがついた嘘を比べた記事があった。urlは下記の通り。 https://ww
本文を読む経済主体抜きの経済思想論議
著者: 藤澤豊新自由主義云々という論題に期待して出かけては、まるで雑誌の中吊り広告のように、大きな論題にささやかな内容でがっかりして帰ってくる。ときには欧米の著名な学者の話題の本の批評のような話だったり、地域社会というのか町おこしや、
本文を読む「努力」目標の文化
著者: 藤澤豊日産自動車の検査の不正や神戸製鋼の製品計測データ改ざんのニュースを聞いて、驚かないどころかあって当たり前、ないはずがないとしか思えないのが情けない。いまさら何をで、似たようなことは昨日今日始まったことでもなければ、日産や
本文を読む出家とFラン大学
著者: 藤澤豊十年以上前にみたテレビ番組で、確かタイだったと思うが、若い人たちの出家を社会的な経済損失と言っていた。その国のありようにまで関係することを、そんなに簡単に言い切っていいものなのか、なんとも釈然としないが、「経済」という一
本文を読む焼麺麭とフェイスブック
著者: 藤澤豊昔といっても戦後ちょっと経ったころまでの昔でしかないのに、不勉強のせいで、ずいぶん昔のものになってしまう本がある。そんな「歴史的な本」を読んでいると、言い回しに、あれっと思うことがある。でもそこまでは、いってみれば方言に
本文を読むVWとドイツ社会―三つ子の魂
著者: 藤澤豊ドイツの中道右派(自称リベラル)の日刊新聞Die Welt(ディ・ヴェルト)から一月末にフォルクスワーゲンの排ガス人体実験の記事(英語版)が送られてきた。 早いもので、もう二年以上前になるが、フォルクスワーゲンは、ディー
本文を読む神戸製鋼救済になったら
著者: 藤澤豊シャープが中国資本に買収されたとき、そこまできたかと思ったが、まだ気持ちの余裕があった。日産はすでに外資だし、製鉄は集約も進んで、当面にしても最終形態が見えてきたかと思っていたところに、東芝の窮状が明るみに出た。当事者で
本文を読むAPECでインド太平洋?
著者: 藤澤豊昨年の11月10日、ベトナムのダナンでアジア太平洋経済協力―Asia-Pacific Economic Cooperation (APEC)の首脳会議が開催された。各国の新聞やテレビがトランプと習近平(シー・ジンピン)の
本文を読むゴミ分別とプロのユニフォーム
著者: 藤澤豊三十半ばに田無から市川に引っ越して十年ちょっと、それから浦安に六年と横浜に六年、そして調布に。その間にクリーブランドとボストンに駐在した。調布でやっと落ち着くかと思ったのに半年ほどで雑司が谷に引っ越した。引越しは面倒だし
本文を読む眼薬一滴、七倍多すぎる
著者: 藤澤豊National Public Radio(NPR)が、ProPublicaというWebニュースサイトの記事を配信してきた。NPRは市民からの小口の寄付で運営されているラジオ局で、アメリカではそれなりにリベラルなマスコミ
本文を読む憧れを生み出せるか
著者: 藤澤豊父親から中国人民解放軍で経験したことを日常的に聞いていたからだろうが、小学校を卒業するころには、すでにアメリカに対する疑念とソ連と社会主義への漠然とした憧れがあった。 中学に入ったとき東京オリンピックで、やっと世間並みに
本文を読む将来を思う改憲派に現状維持の護憲派
著者: 藤澤豊改憲派は改憲の目的を隠し続けている。護憲派はその隠された目的を指摘しないで、改憲は反対だといっている。そんなことはないだろうが、目的を明らかににしないことを裏で合意しているのではないかと勘ぐりたくなる。そんな合意があろう
本文を読む歌舞伎よりマンガに期待する
著者: 藤澤豊アメリカやヨーロッパの人たちと仕事をしていると、あまりに日本のことを知らないのに驚くことがある。距離的にも文化的にも遠い国であることを差し引いたにしても知らなすぎる。インターネットまで普及した時代、知る機会や手段がないか
本文を読む諸悪の根源は集団主義
著者: 藤澤豊何をどう調べても考えても、そんな結論にはなりようがないのに、あたかも真理のように主張する人たちがいる。 いつの時代にもどこにもいるのだろうが、検証されつくした科学的知見に反することを、それもしばし二律背反することを、なぜ
本文を読む目の前の現実から理論へ
著者: 藤澤豊一九五一年に東京の下町で生まれて郊外で育った。七十二年、高専を卒業して機械屋になろうと思って工作機械メーカに就職した。職工見習いとして就職したつもりが、配属されたのは技術研究所の試作設計部署だった。開発設計という部署名が
本文を読むボランティアを考える
著者: 藤澤豊日常生活で必要とするサービスのほとんどが行政か民間企業のどちらかによって提供されている。この両者が提供する範囲を超える、あるいは補完するサービスを多くのボランティアの人たちが提供している。災害時など日常をこえた状況下での
本文を読む解ってもらえなきゃ
著者: 藤澤豊解ってもらえないのを当たり前と思っているだけでなく、その当たり前の責任の多くが自分にあることに気がつかないか、気がついてもそれさえも当たり前と思っている。解ってもらう努力もせずに、解ってもらえないのは、相手の能力と意識の
本文を読む口コミ、真に受けるか
著者: 藤澤豊引越しするたびに、近間の医者や歯医者に美容院、気の利いたレストランからパン屋までインターネットで探すことになる。なにかちょっとしたことでも、頼りにするのはインターネットが普通になってしまった。イエローページは見ることもな
本文を読む歯医者、Doctorとドクター
著者: 藤澤豊横浜市営地下鉄の「あざみ野駅」で改札を通って下りエスカレータにのると、一つ先の「中川駅」近くの歯科医院の大きな広告が目に入る。歯科医院なのに広告には「ドクター26名」と書かれている。この「ドクター26名」を見る度に、あれ
本文を読むどこまでが自分なのか
著者: 藤澤豊加藤周一をはじめとする文化人や知識人が残した本を読むと、「うんうん、そうそう」とつい先を急いでしまうことがある。日常的にこうだからこうで、これしかないと、繰り返し考えていることを、賢人が例を挙げて、凡長に近い説明をしてい
本文を読む誤審を正せる社会に
著者: 藤澤豊打高投低なのか今年の甲子園は乱打戦が多くて、緊張した投手戦がほとんどなかった。そこに誤審がちょっと緊張した場面をつくってくれた。三塁線をやぶったツーベースは間違いないヒットをファールと判定した。打球を避けるために飛びのい
本文を読む知らぬが仏
著者: 藤澤豊武者小路実篤は、第二次大戦がどのようなものだったのか、知ろうとすれば知ることができたはずなのに、知ろうとはしなかった。そして戦争が終わったら、「だまされていた」と言ってのけた。それを知った加藤周一が、『加藤周―戦後を語る
本文を読む自衛官の本音―護憲
著者: 藤澤豊「先輩、この間の話なんですけど……」 「まあ、そう先を急ぐなって」「門限までに帰ればいいんだし、せっかくこんなところまで来たんだ、ちょっと飲んで一曲、二曲歌ってからにしようや」 「そうっすよね」 「とりあえず生中二つと、
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