どちらも日常的に目にもすれば耳にもする。特段の注意もせずに口にもする。そこそこの年齢になれば誰もが気にかける。フツーの日常語だが前者は時と場合によっては人としての信頼を失いかねない差別用語に、後者は常に差別用語の可能性が
本文を読む藤澤豊の執筆一覧
価値あるものを求めれば
著者: 藤澤豊サッカーでも体操でも野球でもスポーツを見ると思うことがある。スポーツだけに言えることではないのだがスポーツの場合は分かり易い。見ていておいおいしっかりしろよと思うことがある。でも、それは見るだけの者が勝手に思うことでしか
本文を読む都合のいいところを
著者: 藤澤豊自分が一体なんなのかを自分に説明しようとするが、出来そうで出来ない。自分のことを誰よりも一番よく知っているはずの自分が自分のことを説明できない。周囲の人たちとの埋め切れない溝に疲れると、自分は一体なんなんだという不安を抱
本文を読むQA?そりゃ何だ?
著者: 藤澤豊『二十一世紀になっても徒弟制度』(下記参照)で触れたドイツのモータ制御システム専業メーカには、今の時代には、ないはずのものがあったり、あるはずのものがなかったりで驚かされることが多かった。不勉強を棚に上げての話しで恐縮だ
本文を読む見えたものまで
著者: 藤澤豊デトロイト近郊の自動車部品加工会社にマシニングセンタ(工作機械)の修理に行った。ちょっと長くなるがどのような設備で何をしていたのかをざっと説明する。これが分からないと話を進められない。 マシニングセンタは横
本文を読む日本語-書かない書けない
著者: 藤澤豊日本では識字率が問題になることはまずない。ほとんどの人が高等教育まで受けている。文字の読み書きが不自由なわけでもない。それでも、ある種(と呼んでいいのか?)の困った方々からは、どういうわけか書面での連絡や情報を頂けない。
本文を読む英語-人としてのありよう
著者: 藤澤豊いまさら何をの話でしかないのだが、ろくに努力もせずに(他)人が個人の長年に渡る努力で培ってきた能力を臆面もなく利用し続ける輩に閉口してきた。機械屋崩れの制御屋、英語は決して本職でも専門でもない、必要に迫られてせざるを得な
本文を読む忘れて得たもの
著者: 藤澤豊忘れっぽいのは半分以上遺伝のせいにしてきた。子供のころ歩いて五分もかからない酒屋にお使いに行かされて、酒屋に着いたときには何を買ってくるように言われたのかを忘れていた。今のように携帯電話があるわけでもなし、家に帰って何を
本文を読む教科書-日本語と英語
著者: 藤澤豊仕事でどうしても植物生理学の一分野を勉強しなければならなくなった。機械や制御から光学を基礎とした伝統的なエンジニアリングの仕事は散々やってきた。多少錆付いた感はあるが、化学までなら技術屋として常識レベルまでの基礎知識は持
本文を読む分かってもらって初めて
著者: 藤澤豊著名なジャーナリストの講演を拝聴した。ジャーナリストとしてより社会派ルポライターとして、また社会活動家としてもよく知られた方で、確固たる視点からの社会の強者に対する鋭い批判が高く評価されている。先生と呼ばれるに相応しく畏
本文を読む世間知らずと世間擦れ
著者: 藤澤豊転職して理系の大学の先生方に頻繁にお会いできるようになった。油職工くずれ、それまで大学の先生方と会えるなど考えたこともなかった。同僚や昔の仕事仲間から大学の先生には変わった人が多く、世間一般の常識を持ちあわせていない方も
本文を読む理工じゃない人文だ-「おもてなし」の真意…?
著者: 藤澤豊日本が一般大衆消費財の大量生産を基盤とした経済構造で世界市場を席巻していたとき、米国は大量生産を基盤とした経済構造からイノベーションを基盤とした経済構造に脱皮すべく必死の努力を続けていた。この米国の、まだ実らない努力を尻
本文を読む協調性
著者: 藤澤豊ある有名私立大学の入ゼミ面接が興味深い。聞くところによると、どのゼミでも程度の差はあれ似たような状況らしい。どこにでも本音と建前はつきものだが、面接する側とされる側の本音と建前の関係がいつも変わらぬ人情を臆面もなく露呈し
本文を読む報告書
著者: 藤澤豊報告書の内容を見ると、しばしばコンピュータシステム上のデータを見れば一目瞭然の内容を報告書の形に体裁を整えているに過ぎないものがある。 報告書の体裁のために、言ってしまえば数行で足りることを、ああでもない、こうでもないと
本文を読む時の経過と人の成長
著者: 藤澤豊ここに二つの会社があり、二十代半ばの二人の青年がいる。一つは“東社”、もう一つは”西社“。一人は”A“さん、もう一人は”B“さん。この二人、それぞれが“東社”、”西社“に入社するまでは、持って生まれた能力から嗜好も志向も
本文を読む駄本がくれる勇気
著者: 藤澤豊随分前になるが、ミクロかマクロか忘れたが経済学のまともな教科書をWebで探していたとき、偶然「落第生の答案」という気になる書評?を見つけた。半年くらい経ってから思い出して、図書館でその書評を頂戴した本を借りてきた。大した
本文を読む日本メシ屋に日本を求める
著者: 藤澤豊米国ミルウォーキーにある本社に出張していたとき、“Customer Visit”から依頼があった。日本から客が二人きている。もし都合がつくようなら今晩日本食にお連れしてもらえないかと。かなりの大きさの社屋なので目立つ日本
本文を読むネット世代に
著者: 藤澤豊八十年代頃までだったと思うが、国際電話はあっても高すぎて個人ではとても使えなかった。それが、今や料金など気にすることもなくインターネットで何時間でも話をしていられる。海外旅行も特別なものでなくなって久しい。団体旅行ではな
本文を読むブランド負け
著者: 藤澤豊昔、就職してちょっと経つと、高度成長期の巷の雰囲気と周囲の方々の身なりの影響を受けて、ちょっと無理すれば手の届く高級ブランド品を持ちたくなったものだが、バブルの頃には、就職前に既に海外高級ブランド品を身に着けている若い人
本文を読む教育と宗教
著者: 藤澤豊英Economist 誌October 11th-17th 2014に”Education and religion Falling away”と題した記事があった。サブタイトルなのかタイトルの下に“How educat
本文を読むパンとサーカス
著者: 藤澤豊ローマ時代の世相を揶揄した名言で、かたちは違えど似たようなものはいつの時代にもあったし、今もあるし、これからもなくなることはないだろう。誤解しているかもしれないと気になって、ウィキペディアを見てみた。そこには次の説明があ
本文を読むバイセミリンガル
著者: 藤澤豊学んだ英語ではなく、育った環境から得た英語の能力を持っている人が羨ましい。多くは親の仕事の関係で海外生活が長かったり、海外で学校を卒業したという人たち。そのような人たちに混じって仕事をするとイヤな思いをすることがある。イ
本文を読む能吏の限界-明日は誰が
著者: 藤澤豊能吏ではなく、エリートと言ってしまってもいいのだが、エリートと一言でくくり難いので、あえて能吏という言葉を使わせて頂く。能吏、ちょっと古臭い言い方だが、広辞苑によれば、能吏とは、「事務処理能力の優れた役人。有能な官吏」と
本文を読む真面さの弊害
著者: 藤澤豊グチャグチャでどうしもうないコンピュータシステムと労働生産性という視点が欠落した業務プロセスのなかで、真面目な人たちが、毎日毎日当たり前のようにかなりの残業をして業務をこなしている。その真面目な人たちが協力して、些細な業
本文を読む師匠はいらない
著者: 藤澤豊文化や技術に限らず全て先人から学ぶことから始まる。それが家庭における日常生活を通してのこともあれば学校のような体系だった集団教育のこともある。なかには学術研究や芸術、芸能や工芸の世界のように師匠と弟子の関係を通してはじめ
本文を読む米国の合理性
著者: 藤澤豊債務超過と人心の荒れで崩壊状態にある米国子会社の立て直しを請け負った。傭兵稼業の常で、即仕事で結果をださなければならない。状況を知れば知るほど最短でも三年、下手すると五年はかかるだろうと雇用主には伝えた。表面的には分かっ
本文を読む将来は既成化できない
著者: 藤澤豊若い人たちと話す機会がほとんどないので、本当のところは分からない。メディアの情報を追いかけている訳でもないので、漏れ聞こえてくる話から想像するしかない。勝手な想像でしかないのだが、どうも、若い人たちが自分たちの将来が見え
本文を読む文化としての言葉
著者: 藤澤豊若いときからその気はあったが歳のせいもあって益々世事に疎くなった。聞いても何を言われているのか、聞いたことが何かの名前なのかなんなのか見当すらつかないことが多くなった。失礼な言い方になりかねないので気になるが、ある種?の
本文を読む吹き溜まりに擦れっ枯らし
著者: 藤澤豊若いころオーディオシステムの構築に熱中していた時期があった。CDがでてくるなど想像もつかない、LPレコード全盛時のオーディオシステム。構成要素-特にカートリッジとスピーカによっていくらでも音が変わってしまう。今になって思
本文を読む便りのないのは悪い便り
著者: 藤澤豊“ことわざ”の常で、言い得て妙と関心することもあるが、そうかねぇー?、と思うことも多い。しばし、全く反対のことを言っている、相反する“ことわざ”がペアになっていることあるくらいだから、昔の人に言わせれば、“とき”に応じて
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