「もう、ほとんど詐欺じゃないか」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/112838 その晩、ジェコインスキーに電話した。状況を知りたいだけで、言い合いをする気はない。努めて平静に話した
本文を読む藤澤豊の執筆一覧
もう、ほとんど詐欺じゃないか
著者: 藤澤豊「リスクを背負いこむ」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/111124 何年にもわたる売上の低迷は、景気や為替レートの影響もあれば市場の要求に応えられない製品だったりと、さまざまな要
本文を読む日常生活の場にまで
著者: 藤澤豊丸ビルにある子会社に左遷したのに、我孫子(工場)にもどってきては組合運動やなんやかやで煩いからと日本を所払いになった。病気で急遽帰国せざるを得なくなった八十年までの三年間、ニューヨークからミネソタやネブラスカ辺りまでサー
本文を読む書き写していると
著者: 藤澤豊本を読んでいて、気になるところには線を引いたり、何行にも渡るときは大きな円でざっと囲んだりしていた。電車の中では、ペンを取り出すもの面倒でページの耳を折っていた。後で読み返すときのことを思ってことだが、よほどのことでもな
本文を読む赤ちゃんの粉ミルクで下痢した
著者: 藤澤豊健康のためには低脂肪牛乳の方が、そして高齢者にはカルシウム強化された加工乳の方がという話を聞いていて、若いときに粉ミルクでえらい目にあったことを思い出した。 三十をちょっとまわった一九八〇年代中ごろ、駅からも実家からも歩
本文を読むすなおに状況に向かい合うだけ
著者: 藤澤豊やることは状況が決めてくれる。というと、自己啓発の思いの強い人たちから積極性が足りないとか、責任感がないと叱られそうな気がする。言わんとすることはよくわかる。他人から見れば自分も十分すぎるほど自己啓発に囚われているように
本文を読む電気自動車にすればというけれど
著者: 藤澤豊運転免許の更新も今年が最後で、五年後には自主返納しようと思っている。アメリカにでも行かない限り、運転なんかしようとは思わないし、年もいってもう運転も怖い。そんな自動車とは縁のない生活をおくってきたが、電気自動車にすればと
本文を読む幸福度?住みやす?
著者: 藤澤豊幸福がどうのという話を聞かされても、分かったような分からなかったような感じで、あらためて何をという気になったことがない。巷の凡人、幸福には人並みの関心はあるし興味もある。ただ、幸福がどのうと気にして情報探しをした覚えはな
本文を読むそれを口にするか
著者: 藤澤豊もう四十年以上も前のことなのに、昨日のことのように思い出すことがある。いいかげん忘れてしまいたいのに、あたまの隅に抜ききれないシミのように残っている。今でも似たようなことがくり返されているのかと思うと、いい歳して新しいシ
本文を読む使い走りの雑兵から二級市民に
著者: 藤澤豊仕事で走り回っていたときは、もうこれ以上はやりようがないところまで突っ走っていた気がする。あれもこれもとやりながら、次をどしてやろうかと考えているところに、即対処しなければならないのが割り込んでくる。待ったなしの仕事をい
本文を読む一泊したことに
著者: 藤澤豊「あぁ、藤澤君、朝よって調子みてから帰ってきたんだよね」 一時ちょっと前にタイムカードを押して事務所のドアを開けたら、目の前に山田課長がいた。ただの偶然だろうが、やな一日の始まりだった。 「おはようございます」という間も
本文を読むリスクを背負いこむ
著者: 藤澤豊「チャームと建材から」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/109370 十年以上お世話になった米国の制御機器装置メーカは、システムソリューションの提案はしても、基本的には提案までで、
本文を読むしょっちゅう顔を出したら
著者: 藤澤豊「飛び込み営業を始めた」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/102860 インバータを売ってこいと言われて、あれこれ当たっていったら、百馬力を超える大きなモータなら価格競争もできない
本文を読む調べて調べて読んでます
著者: 藤澤豊随分前に石原吉郎という、どうにも重すぎて手に負えない人がいることを知った。忘れていたのに鶴見俊輔が引用したのを、たかが数ページだが読んでしまった。石原吉郎ねぇ、どうしたものか。読まなければと思っても手をだすのが怖い。下手
本文を読む青春の記録を詐欺の疑似餌に使われて
著者: 藤澤豊二月のはじめ、なにもかわったことはないよなとGoogle Chromeで「はみ出し駐在記」と入力したら、「はみ出し駐在記」―アマゾンの電子ブックのPDFファイルをダウンロードできるとうサイトがでてきた。 「
本文を読むFDAをダシにして
著者: 藤澤豊「大雪でどうにもなりません」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/108556 クリーブランドの事業部で仕事をしていたとき、たまにWashington PostやNew
本文を読む規則正しい生活ねぇ
著者: 藤澤豊遠くから掃除機の音がするからもう十二時もまわったんだろう。でもメシにはまだ一時間以上ある。薄目は開けたが、あわてて起きることもない。蒲団に入ったのは六時まえだから、まだ寝たりない。もうひと眠りできないかと目をつぶってはみ
本文を読む信じる呪縛より疑う呪縛
著者: 藤澤豊分からないことばかりで、あれこれ読んでは考えている。年相応にはほど遠いいが、考えなきゃって抵抗を試みる最低限のものはありそうだし、あきらめるのはまだ早い。ただ、手持ちのちゃちな知識だけでは、いくら考えても堂々巡りになるだ
本文を読む全米鉄鋼産業年次総会へ
著者: 藤澤豊「使わないという前提で話だけなら」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/109157 ジェフ・ミラーから来月一週間ほどこれないかというメールがきた。ジェフらしいメールで要
本文を読むえっ、それうちの話じゃん
著者: 藤澤豊専務はいいけど、エライだけで何の役にもたちゃしない。手がとられるだけで、うっとうしくてしょうがない。やっと半分、あと一週間も相手しなきゃならないのかと思うと気がおもい。とっとと帰れって言いたいが、はじめてのアメリカが嬉し
本文を読む相手の立場になってといわれるけど
著者: 藤澤豊「相手の立場になって」と聞かされて考えてきました。おっしゃる通りです。なんの反論もありません。でも、そんなに簡単なことなんでしょうか。 相手はいいですけど、相手ってどなたなんでしょう。 お一人だけならまだし
本文を読むクリスマスに飢える
著者: 藤澤豊仕事納めも終わって明日から年末年始のお休みという午後、時間つぶしに喫茶店でとりとめのない話をしていた。まだメシに行くには早すぎる。今年も一年いろいろあったけど、年が明けたらまたというだけで、これといって話すこともない。途
本文を読むチャームと建材から
著者: 藤澤豊「使わないという前提で話だけなら」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/109157 月の半分以上は大阪から北九州まで、まるで行商人にように行ったり来たりしていた。もしかしたらと遠目か
本文を読む使わないという前提で話だけなら
著者: 藤澤豊「大雪でどうにもなりません」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/108556 飛び込み電話を続けていると、どうしても気持ちが萎えてくる。少しでも好印象をと明るい声で話し
本文を読む今日は降らない
著者: 藤澤豊もう二十年、あるいはもっと前からかもしれないが、天気予報の精度がずいぶん上がってきたように感じだした。それまでは、予報というよりただの予測じゃないかと軽くみていた。もうかつてのように当たるかもしれないし、当たらないかもし
本文を読むグローバル・パーチェシング・マネージャ
著者: 藤澤豊「何度言ったら、わかってもらえるんですか」 まただよ。何度言ったらわかるんだってのは、こっちの台詞だろうが。あんた自分が言ってることの意味わかってんのかって訊きたくなる。 「グローバル・パーチェシングですよね」 「そうで
本文を読むオヤジが危篤
著者: 藤澤豊「大雪でどうにもなりません」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/108556 十二時も回って、そろそろジェコインスキーに電話を入れるかと書類を整理していたら、電話がかか
本文を読む枕を低くして
著者: 藤澤豊青が点滅しはじめたけど、ちょっと気晴らしに屋上庭園に行くだけで、急ぐわけでもなし走るまでのこともない。二三分待ってればいいだけだし、と何気なく後ろの眼鏡屋のショーウィンドーをみたら、バケットハットをかぶって、サングラスを
本文を読む大雪でどうにもなりません
著者: 藤澤豊「営業にひきずられる技術」の続きです。 https://chikyuza.net/archives/108457 いくら頑張っても決まらないときは決まらない。まさかこんなのもありなのかという話でも決まるとき
本文を読む伝えたいという気持ち
著者: 藤澤豊アメリカの画像処理メーカの日本支社で、口数が多いだけの社長にお仕えしていたとき、京都の中堅企業のオーナー社長から誘われた。オーナー社長、アドバイスをということで事務所にきだしたはいいが、話が漠然としていて要を得ない。口数
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