フィヒテの執筆一覧

フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(15)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

6.結語 フィヒテの「フランス革命論」の展望  1800年代のフィヒテは、ナポレオン台頭のもとにプロイセンを地盤として、著しい愛国主義者(・・・・・)いとしてナショナリズムを展開していくことになるが、1793年のフィヒテ

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(14)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

5.国家体制の変更とその可能性  国家はやがて消失していくものだと説かれていたが、当時、フィヒテの視座では、これまでの国家制度はどう捉えられていたのだろうか。フィヒテはいう。「人は実際、今日の諸国家の体制とこれまでの歴史

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(13)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

4.フィヒテの社会の優位――フンボルトと対比して  フィヒテの国家に対する個人の優位という視座は、実は、フィヒテの社会観と密接に結びついていた。フィヒテはいう。「よき自然と、自分を社会的に生まれさせてくれた幸福な運命とに

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(12)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

2.フィヒテの「フランス革命論」の基本的性格  フィヒテにとって、フランス革命は何よりもまず、人類史に一つの輝かしき転換を与えた重要な出来事である。つまり、「フランス革命は私からすると全人類のために重要であるように思われ

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(11)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

第4章 1793年のフィヒテ――フィヒテの「フランス革命論」 第1章、第2章において明らかにし、また、みてきたように、1790年代初頭のドイツの知的情況を展望するということは、とりもなおさず、ライン河を隔てた隣国フランス

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(3)

著者: 二本柳隆著・石塚正英編

2.フランス革命後のドイツの知識人の反応 こういう情況のもとで、1789年フランスで起こった革命のドイツへの影響は、とりわけ知識人への欲求、新しい時代を渇望する青年知識人には、殊の外、大きかったといえよう。ここに一つの報

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(1)

著者: 二本柳 隆(石塚正英編)

編集者はしがき  本書は、社会思想研究者にして(元)原学園苫小牧中央高等学校教諭の二本柳隆氏(1948~2000)がフランス革命200周年を意識して完成させ、1988年に編集者に出版を託した原稿である。しかし、種々の事情

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