ヘルダーの執筆一覧

フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(10)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

6.結語 ヘルダーの「ナショナリズム」の展望  「ヘルダーが始めは18世紀啓蒙思潮の諸理想を擁護する典型的な、ほとんど型にはまった一人、つまり人道主義者、四海同胞主義者、平和主義者であったことは、誰もが認めているようだ。

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(9)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

5.ヘルダーとフランス革命――ヘルダーの「ナショナリズム」論の確立    「国家は革命を避けるべきではなくて、それをわがものとせねばならない」(1)といった文章が、現在遺されている。この革命が、ヘルダーにおいてフランス革

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(8)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

4.ヘルダーにおけるナショナルなものの基本的性格  前節で述べたように、ヘルダーの社会観をなしていた前提には、近代自然法の流れがあったものの、ホッブズやルソーの捉え方と異なって、歴史的・実在的・具体的・実証的な仕方だった

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(7)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

2.ヘルダーの専制政治への批判  ヘルダーが生まれたのは1744年だが、フリードリヒ2世(大王)が即位したのはその4年前であった。ヘルダーが19歳になるまで、大王は2度大きな戦争を行なった。一つは、オーストリア継承戦争(

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(6)

著者: 二本柳隆著(石塚正英編)

第3章 ヘルダーの「ナショナリズム」論――18世紀後期のドイツ社会思想の一形態  フランス革命後のドイツ社会思想界に現れた動向は、革命によって触発され、革命の賛否をめぐる論争に揺り動かされた、といってが過言ではない。いず

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フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(1)

著者: 二本柳 隆(石塚正英編)

編集者はしがき  本書は、社会思想研究者にして(元)原学園苫小牧中央高等学校教諭の二本柳隆氏(1948~2000)がフランス革命200周年を意識して完成させ、1988年に編集者に出版を託した原稿である。しかし、種々の事情

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