ルネサンス研究所関西運営委員の執筆一覧

晩期帝国主義における負債経済の分析のために――アデア・ターナー『債務さもなくば悪魔』を読む――

著者: 榎原均

はじめに 晩期帝国主義という用語をタイトルに使っている。その概念を簡単に与えておこう。それは金融資本を土台とした古典的帝国主義と対比して、負債経済と負債資本を土台とした現代の資本主義の政治的表現として用いることとした。資

本文を読む

負債経済とは何か――共同研究のための課題提案――

著者: 榎原均

序文  リーマン・ショックの原因となったサブプライム・ローンの破綻は、経済危機の救済策を変化させ、各国中央銀行の前例なき金融緩和と低金利政策は、資本に利子がつくという資本主義の原則を否定し、結果として社会の崩壊が始まり、

本文を読む