最近、十数年ぶりに池袋駅から立教大学を歩くことがあった。そのとき断続的に脳裏に浮かんだことを書き留めておく。 1.以前、シールズSEALDSという学生たちの運動のプロセスで、立教大学が大会会場に予定されたが、大学側(吉岡
本文を読む山端伸英の執筆一覧
メキシコの宿、その後
著者: 山端伸英メキシコの宿というタイトルで以前、宿泊の準備があると書きましたが、その後二人が別々に来られました。宿代は取りませんでした。あちらもこちらが珍しく、こちらもあちらが珍しいという状態で、半分面白かったのですが、配偶者がきつい
本文を読むCataluñaの氾濫とガウディ
著者: 山端伸英日本語で言うカタロニア地方の状況が危機に至っている。童子丸氏などの適材が『ちきゅう座』にはいるが緊急速報として手短に日本に向けて一報しておきたい。 カタロニアは第二次大戦中からナチス勢力と組むフランコ政権との市民戦争の基
本文を読む支店からの視点
著者: 山端伸英箒川兵庫助さん、本名だかペンネームだか存じ上げないが、僕は旧植民地にいるから『支店のことは本店を見ればわかる』などという植民地主義を張って、メキシコ旅行しているわけではありません。どういう文脈で荷風がこんなことをいい、ど
本文を読む疑問/メキシコへは今度が3回目の訪問
著者: 山端伸英タイトル:疑問 以下の文章の加藤周一の文章内容を現代の引用としてスペイン語に翻訳した場合、『ちきゅう座』の趣旨から外れていることを弁解しなければならなくなると思います。 <箒川兵庫助> Mi mas sentido pe
本文を読む第三世界への近代主義的偏見を排す
著者: 山端伸英先ほど投稿したものの注。 故加藤周一は「生きている古代-メキシコ峡谷で」(日本の内と外,文芸春秋,1977版)で『-現代メキシコは文学に貧しく,音楽に豊かならず,造形美術(狭い意味での芸術)において,もっとも活発な国なの
本文を読む偏見の拡大は止めていただきたい:箒川兵庫助氏へ
著者: 山端伸英箒川兵庫助さん、僕も日本における加藤周一氏を尊敬しておりますが、彼が鼻持ちならない西洋崇拝者で近代主義者であることもわきまえております。30年ほど前、彼とメキシコのスーパーマーケットで当時の彼の奥さん?とあったついでにコ
本文を読むフランシスコ・トレドの死
著者: 山端伸英Toledoが亡くなった。フランシスコ・トレドはこの半世紀を代表するメキシコの、そして世界の画家であった。メキシコ市の国立美術院BELLA DE ARTESを卒業し、昆虫や動物の説話的形象を追及しアメリカ人のファンを獲得
本文を読む東電『デブリ回収』に関する物理学者入口紀男氏の見解
著者: 山端伸英1)デブリ回収について 毎日新聞デジタル版の2019年8月8日に、福島第一原発のデブリ回収計画についての報道があった。生活資金不足で予約購読者になれず全文は読めないのだが、書き出しは次のようである。 東京電力福島第1原発
本文を読む国籍離脱思想の前後
著者: 山端伸英1)二重国籍者 最近の日本の成人概念について調べていないままに書くのだが、既に選挙権が18歳にして取れるようになっているようだから18歳が成人なのだろう。以前はメキシコ国内で生まれた日本人の子供は成人した両年以内に国籍選
本文を読む『護憲運動への疑問』への疑問
著者: 山端伸英札幌の中野さんの『護憲運動への疑問』を読んだが、その護憲の学者が何を論じているのかが具体的に全く解説されていない。それもあって中野さんの『馬鹿じゃないか』という感想が浮いているのだが、その状況そのものはわからなくもない。
本文を読む駐メキシコ大使館の脅迫に学ぶ
著者: 山端伸英A) 2012年12月のメキシコの日本大使館での海外選挙にあたって私は投票権を拒否され、館員に外に連れ出され『国籍離脱届』へのサインを迫られた。それについて2013年4月、『ちきゅう座』に『国籍と無国籍』という短文を書い
本文を読むナタリア・トレド、メキシコ文化省副長官講演
著者: 山端伸英(メキシコ在住)詩人で文化活動家であったマカリオ・マトゥスが亡くなって10年たった。彼の周りに集まっていた青年たちは『マカリオ・マトゥス文化センター』をトラテロルコ広場の脇に作り、10年間の活動を経てさらに継続している。その青年たちのリ
本文を読む石棺建設の必要性と犠牲、あるいは移民政策
著者: 山端伸英防衛省は、よその国の紛争には勇ましく首を出しているが、福島を抱えた日本自身の本命の《国防》には全く臆病風をふかし、何食わぬ顔で窓の外ばかりを眺めて口笛を吹いている。メルトダウンの後、日本政府は何の努力もしてきていない。石
本文を読む物理学者入口紀男氏の汚染土と国益への所見
著者: 山端伸英日本政府・環境省とNHKは共謀で次のような放射能汚染土(除染土という言葉に騙されているのか、国民は???)の農地利用を5月24日発表している。それについて物理学者入口紀男氏に聞いた。 除染土の再生利用の作業を公開 05月
本文を読む物理学者入口紀男博士の放射能汚染水に関する所見
著者: 山端伸英海外から日本を見る際、福島第一原発の汚染処理は、安倍首相が普段着で原発の扉を開けて中に入いり、記者会見を行なうところまで「コントロール」されていれば問題はないだろうが、まだ安倍首相は福島原発の扉を普段着で開けてはいない。
本文を読む市民的武装の憲法第9条
著者: 山端伸英先日、憲法前文の英文解釈《憲法英文解釈のすすめ》を提示させていただいた際、第1条と第9条についても解釈を試みました。その際、9条の「国権の発動たる戦争」(英語原文ではwar as sovereign right of t
本文を読む憲法英文解釈のすすめ
著者: 山端伸英日本国憲法については当然、多くの憲法学者や著述家が論じていると思う。ただ僕は学生のとき、ゼミの教師に勧められて六法全書の片隅にある英文憲法を読んで、かなり翻訳された現憲法との相違があるという印象を持った。「日本国民」とし
本文を読むAMLO政権の100日 2019年3月12日の論説
著者: 山端伸英以下にメキシコの新聞「ラ・ホルナダ」の本年3月12日の社説を翻訳する。この時点で昨年12月1日からの新政権はほとんどすべての石油スタンド経営者を巻き込む石油横流しマフィアとの戦いの一段落を国民の圧倒的な支持の下で終えてい
本文を読むメキシコ:二〇一八年・政権交代前後
著者: 山端伸英*メキシコからの投稿のためか、一部文字化けして読みずらい個所がありますが、そのまま掲載いたしました。ご容赦ください。(編集部) *2/14に修正を施しました。(編集部) 1. 二〇〇〇年に、ほぼ七〇年以上独裁を続けた制度
本文を読むノーベル平和賞と日本国憲法
著者: 山端伸英(以下は思想の科学研究会会報187号に発表されたものを許可を得て貴ブログに投稿するものです。末尾に二行ほど補足を行いました) 最近、フェイスブックなどのSNSで日本憲法にノーベル平和賞を受賞させようという運動があるのを知
本文を読む虚妄の日々2
著者: 山端伸英世紀の大知識人A君のように紀行文でも書こうと思ったが、写真をのっけてくれるほどの好待遇は受けていないのでなんとなく画面を見てたら「メキシコ学」なんちゅうのも日本にはあるのかと思って安心して寝ようと思っている。 すこしまえ
本文を読む虚妄の日々
著者: 山端伸英昨日は世界中の新聞が歴史上、広島、長崎に隠れた東京大空襲の記憶を蘇らせた。韓国は民衆理性と司法の独立を示して見せた。わたくしたちとあなたがたとはすでに国籍も違う。しかし、わたくしは日本人として大きな失意を味わっている。今
本文を読む責任
著者: 山端伸英日本国民はなぜ、安倍をトランプのいるアメリカに行かせたのだろうか。多くの言説が安倍にも、トランプにも否定的なのに、誰も反対の声を上げなかったのは明白な事実だ。 ラテンアメリカ的な「免責」を日本人は日本の政治家に対して行な
本文を読む殺戮
著者: 山端伸英最近のアメリカの「戦争」なるものには「敵の正規軍」というものは存在しない。ベトナム戦争以降、アメリカの敵は見えざる民衆テロやレジスタンスの人々で、アメリカやその同盟国の敵は普通の市民の子供だったり女性だったりしている。そ
本文を読むメキシコの宿
著者: 山端伸英来年から小生の家に少し隙間ができるので一部屋を幾分独立させた形にして(トイレ・シャワーの独立化)、メキシコ各地やメキシコ社会、あるいは第三世界を手探りで体験できるような宿をつくります。一ヶ月3万円で朝食は小生のメキシコ人
本文を読むメディアのサイズ
著者: 山端伸英朝日新聞が販売部数の減少に悩んでいるという記事をFBのどこかで見たが、ちょっと見失ってしまった。しかし、それは事実であろう。もともと日本のメディアは組織が大きすぎて資本も大きすぎる。したがって、今回のような安倍体制の攻撃
本文を読む参院選の統一リーダーシップ
著者: 山端伸英今まで、粛清されたFB憲法九条の会を含めたいくつかのネット関係でも述べてきたのだが参院選をまとめるためは一人のサンダース級のリーダーシップを必要とする。 結局、今回の参院選は、しばしば反動的な動きを行なう「民進党」を中心
本文を読む「政治階級」の確立を拒む
著者: 山端伸英小生は第三世界にいて、ひどい目にあっているだけだが、日本を逃げてきたという意識はない。国籍についても最近では日本人であり日本を思う気持ちでは在日日本人には負けないであろうと思いながら「国家」にとらわれた知性に対する諦めを
本文を読むニホンジンの足元
著者: 山端伸英最近の日本の政治状況はまったくの外国人(エコノミストの記事以降、日本への視線がダイレクトになりつつある)が見ても痛ましい体たらくで、それはある意味、ちきゅう座の中にもいくつかの兆候を見ることもできる。 たとえば「護憲派」
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