岩田昌征の執筆一覧

リース労働の未来は?!――『ニューヨーク・タイムス』がキリル文字版を出すことがあれば、私もリースで使ってもらえるのに。

著者: 岩田昌征

私の感想。西欧・日本のリベラルと新左翼は、旧左翼・スターリン主義を打倒するのに成功した。その結果、こんな資本主義が全世界にはびこっている。 ベオグラードの日刊紙『ポリティカ』(2017年3月5日)の第1面に「リースされる

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トランプと難民(続)ーーサルマン・ルシディと湾岸諸国

著者: 岩田昌征

ホメイニ師によって死刑宣告されたサルマン・ルシディも中東難民のヨーロッパへの大量流入に関して、ペルシャ湾岸諸国の静観的姿勢を問題視・疑問視する例外的知識人の一人である。セルビア国営放送の一記者がルシディとインタビューする

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アベノミクス=アベノポリティクスの吉報と凶報――自殺者大減と経産省前「放火」高札

著者: 岩田昌征

平成27年・2015年12月23日の「ちきゅう座」「評論・紹介・意見」欄に「朗報・自殺者減はアベノミクスの効果か?」を書いた。今回は「朗報」と言うより「吉報」かも知れない。 1月20日(金)の東京新聞夕刊によれば、「自殺

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洋学紳士の民主主義はプラスかマイナスか――『三酔人経綸問答』の現代性――

著者: 岩田昌征

「評論・意見・紹介」欄 新年1月5日に「憲法第9条は明治20年に誕生した?!」を載せた。そこで依拠した中江兆民『三酔人経綸問答』(岩波文庫)について更に紹介してみたい。今日唯今の諸問題に関連付けてだ。 琉球独立論との関連

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憲法第9条は明治20年に誕生した!?――中江兆民『三酔人経綸問答』

著者: 岩田昌征

『流沙』(2016年第12号)の伊藤論文と木畑論文は、ともに日本国憲法第9条にかかわり、大変参考になった。従来の諸氏による研究成果を明確に整理してくれてあり、素人にとって有益な文献である。ここでは、思想家両氏が指摘してい

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セルビアの平和――兵士労組抗議集会と旅客機爆破テロ生き残りの葬儀

著者: 岩田昌征

2016年12月12日に予告されていたセルビア軍兵士労組とセルビア警察官労組の第2回抗議集会が、政府庁舎の前で実施された。両労組のトップが演説した。彼等は、ヴゥチチ首相の発言「親方諸君、毎日でも抗議しなさい。ない袖は振れ

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塩川喜信先達のインタビューを読みて――ポーランド「連帯」の要めに――

著者: 岩田昌征

11月27日(土)、立正大学で開かれたある研究会で、参加していたある人から小冊子『インタビュー 戦争と激動の20世紀を生きて 塩川喜信』(インタビューは2007年に行われた。)をいただいた。10月29日に明治大学研究棟で

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アメリカ永久革命のジーン・シャープ博士指南書

著者: 岩田昌征

「ちきゅう座」で何回かアメリカ大使W.モンゴメリーの著書『歓呼が静まる時』を紹介した。 彼は、2000年中半、ユーゴスラヴィア(当時セルビアとモンテネグロの連邦国家)のセルビア大統領ミロシェヴィチの「独裁」体制を打倒する

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「人が人を喰う」文革の意味とは――明大現代中国研究所主催シンポジウムを聴いて――

著者: 岩田昌征

明治大学現代中国研究所主催で「文革とは何だったのか――文化大革命50周年シンポジウム」が10月16日(日)に明治大学駿河台校舎グローバルフロントにて開催された。 徐友漁氏、矢吹晋氏に続く第三報告者カリフォルニア大学ロサン

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現実を照明する抽象を求む――T4作戦、アダム・スミス、ドイツの賠償拒否――

著者: 岩田昌征

9月24日 NHK Eテレ 深夜「ETV特集選」で「ナチス・障害者虐殺の真相、ナチスが利用した“優生思想”」を放映していた。心身障害者20万人がドイツ国内の病院で医師の判断でガス室において殺害されていた。T4作戦と言う。

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張一兵『レーニンへ帰れ』出版記念会雑感――落ちた偶像へ帰る意味は?――

著者: 岩田昌征

張一兵『レーニンへ帰れ』(平成28年、世界書院)出版記念会が明治大学自由塔1076教室で開かれた。9月17日午後。大部の書を拾い読みしながら、記念講演とコメントを聞いた。 私は、抽象度の高い諸概念が飛び交う哲学的議論が苦

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労働者大統領ワレンサの名義貸しの下で断行されたウルトラ反労働者政策―ポーランド1990-94年

著者: 岩田昌征

ワルシャワのオフィス・レディ三人のワレンサ観 8月3日の夕、ワルシャワの旧市街で三人のポーランド人と話し合った。1976年以来間歇的に交流のあった女性達だ。彼女等は党社会主義ポーランドの交通省附属の2年制経済学校を相前後

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