梶村太一郎の執筆一覧

メルケル首相の戦略的撤退宣言はなぜ立派であるのか

著者: 梶村太一郎

ドイツのメルケル首相が、今週の月曜日の10月29日に「12月に予定されている党大会では党首への立候補はしない。首相の職は次の総選挙までの2021年秋までは続けるが、それを機に政界から一切引退する」と宣言したため、今年で1

本文を読む

予告:日本軍「慰安婦」メモリアル・デー in Berlin / Mahnwache am 14. August

著者: 梶村太一郎

昨年2017年のメモリアル・デー 恒例の8月14日に行われる「日本軍『慰安婦』メモリアル・デー」が本年も来週の火曜日に、今年も以下のようにベルリンのブランデンブル門前のパリ広場で開催されます。 今や世界各地で伝統となった

本文を読む

350:追悼:クロード・ランズマン氏・20世紀絶対無二の記録映画『ショアー』作者

著者: 梶村太一郎

日々の雑用にかまけているうちにかなり遅くなりましたが、日本ではあまりにも情報が少ないと思われるので、ぜひとも読者の皆様にお伝えしたいことがあります。 先の7月5日、クロード・ランズマン氏がパリで亡くなりました。92歳。

本文を読む

沖縄戦終結73年記念日に・小田実対論『正義の戦争はあるか』を紹介します

著者: 梶村太一郎

本日6月23日は沖縄では悲惨な沖縄戦終結73周年を記念して島民をあげての追悼式典が行われました。 以下のビデオは、今から18年前の2000年8月15日の日本の敗戦55周年記念日の前日の14日にNHK・BSで放送されたもの

本文を読む

米朝首脳会談を前に・ベルリンから見た「拉致問題に拉致された日本社会と外交」の陥穽・カナダG7で孤立するトランプ氏にハシゴを外された安部首相

著者: 梶村太一郎

(この項の見出しは12日に後半を変えました。また二度にわたって追加加筆があり長くなっています。) さて、いよいよ明後日の12日、世界中が注目する米朝首脳会談がシンガポールで始まります。 レイキャビック会談の米ソ首脳 ヴィ

本文を読む

カール・マルクス生誕200周年記念日 スーパースターの妖怪が再び世界を徘徊か

著者: 梶村太一郎

明日の2018年5月5日は、カール・マルクスの生誕200周年記念日です。彼が生まれ育ったドイツ西部のトリーア市を中心に地元のラインラント・プファルツ州では州を挙げての記念事業が鳴り物入りで始まります。日本のメディアでもか

本文を読む

歴史改竄者集団安倍内閣の再破綻を前に。「人生の嘘・生き延びるための嘘」再録

著者: 梶村太一郎

2011年に始まったシリアの内戦は、冷戦終結後の最悪の継続危機となり、一昨日の米英仏による爆撃で国際法が踏みにじられる惨状となっています。 ドイツのある歴史家による、これは欧州の宗教改革勃発後の→30年戦争当時の構造と似

本文を読む

セピア色の「日本の地方」。映画『港町』想田和弘監督によせて

著者: 梶村太一郎

本日4月7日より、本年度のベルリン映画祭招待作品である想田和弘監督の観察映画『港町』の上映がようやく日本で始まります。 わたしは今年は映画祭前の試写会の時期にベルリンを不在にしていたこともあり、映画祭の本番でこの作品をよ

本文を読む

日本の女性差別の汚名を雪ぐため、相撲協会は人命救助した女性たちの表彰式を土俵上で行うべし

著者: 梶村太一郎

 昨日までは、欧米メディアでは日本からのニュースとして満開の桜を愛でる「美しい日本」の報道が続いていたのですが、本日4月5日には一転して「醜い日本」の報道一色となってしまいました。ほかならぬ大相撲春巡業先で倒れた舞鶴市長

本文を読む

森友事件:「いかんせん妻の乱れの苦しさに・・・」安倍首相は祖先の故事に学ぶべし

著者: 梶村太一郎

いかんせん妻の乱れの苦しさに 晋三の嘘もほころびにけり 厳しい国際情勢にもかかわらず、安倍内閣は全くそれに対応できる状態ではなく、ますます窮地に陥っていますが、明日うらしまにとってはこれも何やら幾つものデジャヴュ・既視感

本文を読む

腐りきった日本の「歴史の改竄・修正主義」とは何か? 一例としての西尾幹二氏のドイツ批判

著者: 梶村太一郎

日本からの情報によれば、このところ連日、東京の国会や首相官邸付近だけでなく全国各地で人々が森友問題で安倍内閣総辞職を要求して抗議活動が起こっているとのことです。 民主主義社会では権力の源泉は有権者であり、在住外国人や未成

本文を読む

「安倍政権はコンポストで肥料にすべき腐ったSushiである」ドイツでも森友公文書改竄の報道始まる

著者: 梶村太一郎

ドイツでようやく新連立政権が成立します 昨日、週明けの3月12日に、ようやく難航したドイツの新政権の連立協定が、3党の党首によって署名されました。国会での署名式に先立って新政権の党首たちがベルリンの連邦記者会議で長い記者

本文を読む

フクシマ7周年写真報告:ベルリンで「核の鎖を断ち切ろう!」かざくるまデモ Bilderbericht von KAZAGURUMA-Demo in Berlin 10.3.2018.被災者を忘れてはならない

著者: 梶村太一郎

集会開始前の予行演習に集まるデモ隊 フクシマ原発事故7周年を前にした昨日2018年3月10日の土曜日、ベルリンで恒例となった反原子力デモが今年も多彩で元気にしつこく行われました。 わたしは昨年度だけは風邪引きで参加できま

本文を読む

ドイツの連立予備交渉が自民党の逃亡で破綻、戦後最長の政治危機へ

著者: 梶村太一郎

本年9月24日のドイツ総選挙の日に速報として報告した通り( ⇨メルケル政権は継続し大連立は崩壊、社会民主党は下野へ。次期はジャマイカ連立政権か )、その後ここ一月ほどいわゆるジャマイカ連立政権へ向けた予備交渉が連日続けら

本文を読む

ルター宗教改革500周年記念日への寄稿です

著者: 梶村太一郎

2017年11月31日はマルティン・ルターが宗教改革を始めて500周年記念日となります。これに関しては、その前後に日本のメディアでも少しは報道されるとは思いますが、一般的に関心は薄いと思われます。 わたしはルターが宗教改

本文を読む

松井一實広島市長ベルリン講演のお知らせ。Vortrag des Büugermeisters von Hiroshima in Berlin

著者: 梶村太一郎

お知らせです。広島市の松井一實(まついかずみ)市長が、近くベルリンの大学の講座の一環として、核軍縮について講演されます。滅多にない機会ですのでご参加ください。 2017年11月10日午前10時からで、講演は英語で行われ、

本文を読む

講演「難民・移民・アイデンティティ=ドイツの経験」2016年10月の紀要掲載のお知らせと補足

著者: 梶村太一郎

読者のみなさま、 昨年夏からこのブログへの投稿が1年ほど途絶えていた大きな理由は、1昨年2015年秋からの難民問題に注目して、その報告を『世界』などの活字媒体に連続して執筆していたことが大きな理由です。 またそれに加えて

本文を読む

速報:メルケル政権は継続し大連立は崩壊、社会民主党は下野へ。次期はジャマイカ連立政権か。

著者: 梶村太一郎

先ほどドイツの総選挙の投票場が閉められ、最初の窓口調査の結果が出されましたが、極右政党が予想最大限の13%を超える得票率を得て、初めて連邦議会に第3党として進出しました。 同時に大連立政権を組んでいたキリスト教民主・社会

本文を読む

ドイツ総選挙での極右の進出に大騒ぎしないようにしましょう  本日9月24日は、ドイツの総選挙の投開票日です。

著者: 梶村太一郎

この写真は22日にあったSPD・社会民主党のベルリンでの選挙戦の最終日の選挙集会の様子です。ベルリンで最も由緒あるゲンダーメン広場で行われました。推定で4000から5000人ほどの参加者でした。(写真はすべて梶村です)

本文を読む

韓国大統領のブレーンがメルケル首相の核問題での仲介提案に「非常に感謝し歓迎」。恥ずかしい安倍首相の姿勢

著者: 梶村太一郎

前回⇨330の続きです。 本日発売のシュピーゲル誌のインタヴューで、文韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウイヨン)国家安保室長が、北朝鮮核問題に⇨仲介の意思を表明したメルケル首相に「非常に感謝している」と述べています。 鄭氏

本文を読む

ドイツのメルケル首相が北朝鮮との核問題で仲介の意思を表明「喜んですぐにも始めたい」

著者: 梶村太一郎

本日、9月10日、ドイツメディアが一斉に報じていますが、本日付フランクフルター・アルゲマイネ日曜新聞(F.A.S)のインタヴューで、メルケル首相が緊張を高めている北朝鮮との核問題で解決に向けた話し合いの仲介をする意思があ

本文を読む

ベルリンでの従軍「慰安婦」警告集会写真報告・Fotoberichte zum Gedenktag für die ,Trostfrauen”des japanischen Militärs am 14.Augst in Berlin

著者: 梶村太一郎

 ここベルリンのブランデンブルグ門前のパリ広場では2013年以来続けられている元日本軍従軍「慰安婦」の警告追悼集会も今年の8月14日で5度目となりました。 韓国でも新政権が成立した本年は、ベルリンでの行動もいよいよ充実し

本文を読む

ドイツ世論調査:95%が再生エネルギー転換促進に賛成。日本のメディアの偏向情報に注意しましょう。

著者: 梶村太一郎

 一昨日の8月8日、シュピーゲル電子版を始め、ドイツの主要メディアが一斉に報じましたが、最新の世論調査で、今年はドイツ市民の95%が再生可能エネルギーへの転換の促進に賛成していることが明らかになっています。  これはベル

本文を読む

ベルリンからのアイヌ遺骨返還に関するドイツの報道の翻訳「頭骨RV 33の日本への返還」

著者: 梶村太一郎

 昨年の夏から一年間もこのブログへの書き込みをお休みしていましたが、ゆっくり再開したいと思っています。  この間、ドイツから難民問題に関した報告を『世界』誌にこれまで3度も寄稿したり、日本の大学で講演をしたりして元気でお

本文を読む

三菱マテリアル中国人元強制労働者と遺族への謝罪文原文:安倍晋三内閣の歴史認識に痛打

著者: 梶村太一郎

本日、北京で長期に渡って交渉が行われていた、第二次世界大戦中の日本国内に強制連行され過酷な労働を強いられ、甚大な被害を受けた事件の日本側事業主である三菱マテリアル社と中国人元強制労働者とその遺族との間で和解が成立し、両者

本文を読む

オバマ大統領広島訪問に同行予定の日本軍元捕虜ダニエル・クローリー氏の貴重な証言

著者: 梶村太一郎

26日追加:  昨日わたしが得た情報が、残念ながら事実であったと、今朝NHKが伝えました。  →オバマ大統領広島訪問 元米兵の同行は見送り そこにはトンプソン会長の言葉として「この結果に失望している。元アメリカ兵の派遣は

本文を読む

オバマ大統領の鼎の軽重を問うアメリカの良心たちの書簡:ヒバクシャとの面会と謝罪を求める

著者: 梶村太一郎

日本の本日夕刊でも伝えられているように、昨日(23日)付けで、アメリカの74人の著名な知識人や文化人が連名で27日のオバマ大統領のに対し、広島訪問ではヒバクシャたちと直接面会して彼らの体験と思いに接し、謝罪と原爆投下に関

本文を読む

オバマ「広島で謝罪はしない。それは歴史家の仕事」。歴史家の検証結果は謝罪要求である。

著者: 梶村太一郎

前回はオバマ大統領の広島訪問を前にした、原爆投下を巡る日米の歴史認識の矛盾を指摘した→「南ドイツ新聞」の論評を照会しました。 そこに今朝(23日)NHKが訪問を前にしたオバマ大統領との単独インタヴーに関して→特設欄で「ヒ

本文を読む