本号も内容は充実している。1980年9月20日発行。本号からタイプ印刷になる。 1980年と言えば、8月にポーランドのグダンスク造船所でストライキが発生し、労働者が政府に労働組合や言論の自由を求めている。1950年代か
本文を読む自然農業の執筆一覧
人間がすることは自然の手助けをすること――『土に生きる』第5号を手にして(6)
著者: 野沢敏治本会は1978、発足してから5周年に入った。本号はそれを記念した特集号である。1979年3月31日発行。表紙のデザインと本文中のカットは杉野和子作であり、表紙は私が知る限り第4号から18号まで変わらない。会誌も5年にな
本文を読む三芳の鶏の身になってもみませんか――『土に生きる』第4号を手にして(5-2)
著者: 野沢敏治C 座談会・「鶏と卵、ざっくばらん」 この座談会は本号の白眉と言ってよい。知らなかったことを、でもやはりそうでしかないと思ってしまうことを教えてくれる。自然農業と生活様式の見直しは現代文明を批判するものだが、それは同時
本文を読む消費者による生産者理解のさまざまと、「納得のし直し」――『土に生きる』第4号を手にして(5-1)
著者: 野沢敏治会ができて5年、「夢中の創成期から安定供給の時期」に入る。 会誌の内容が充実してきた感じがする。ページ数も80頁と前号の2倍半にまで膨れる。3人によって筆耕され、3人の編集者がつく。表紙とカットの制作者の名も出る。編集が
本文を読む自然農業は人を変える―――『土に生きる』第3号を手にして(4)
著者: 野沢敏治どんな運動団体にも問題はあり、その存続が危機に陥ることがある。「作って食べる会」は発足後まもなくしてその時を迎えた。露木裕喜夫と岡田米雄が会の路線をめぐって対立する。そこに他の問題も加わり、会員の間で感情的な対立もおこ
本文を読む「自然に順応する」ことは新しい「自立」――『土に生きる』第2号を手にして(3)
著者: 野沢敏治すでに問題が出され始める 「有機農業」は現在ではあちこちで実行されているが、その一つひとつが人間と自然との関わりを示す縮図となっている。縮図はただ寸法を縮めたものではない。それは広く深く伸びる内容をもっている。そのこ
本文を読む生産者と消費者が解りあうことをめざした会誌――『土に生きる』創刊号を手にして(2)
著者: 野沢敏治手仕事のガリ版刷り 創刊号は1975年11月20日の発行。ガリバン刷りで簡素な仕上げ。今では見ることはできないがある世代にとってはなつかしいスタイルである。全28頁。表紙はタイトル・ページで目次がつく。裏表紙に手書きで千
本文を読む意志で記憶する自然農業と提携、生活――『土に生きる』を手にして(1)
著者: 野沢敏治待っていた本が出る こういう本を私は求めていた。『村と都市を結ぶ有機野菜』である。それは「安全な食べ物をつくって食べる会」が編集して2005年に発行したもの。出版はブロンテ。同会は今から40年ほど前に千葉県南房総市にあ
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