カタロニアがついに独立の是非を住民投票に問うところまでいってしまった。投票率や賛成票も気にはなるが、カタロニアの大きな流れは分離独立で、住民投票はその確認と中央政府に対する示威行為でしかない。問題は住民投票の後どうするか
本文を読む藤澤豊の執筆一覧
『忠臣蔵』に涙して
著者: 藤澤豊何かないかとテレビのチャンネルを回していたら、『忠臣蔵』がでてきた。片岡千恵蔵主演のモノクロ映画、出てくる俳優の誰も彼もが若い。歳いってからのイメージと違いすぎて、一目では誰だかわからない。これ誰だったっけと思いながら観
本文を読む自衛隊の役割
著者: 藤澤豊あまりに当たり前で、いまさら口にするのもはばかるが、歴史上(防衛だとはいっても)侵略だといって戦争をした国はない。ヒトラーも日本軍もベトナムやイラクにおけるアメリカも防衛だといって侵略戦争をした。防衛を目的としているはず
本文を読む腕時計で人をみるか
著者: 藤澤豊『国家の罠』に、厳しい外交交渉の場を潜り抜けてきた佐藤優らしい話があった。「ロシア人はみなタフネゴシエーターで、なかなか約束しない。しかし、一旦、約束すれば、それを守る。また、『友だち』ということばは何よりも重い。政治体
本文を読むHP、Windows7搭載の新製品PC
著者: 藤澤豊六月二十二日、ヤフーメールの広告を見て驚いた。それはWindows7を搭載したノートPCの宣伝だった。マイクロソフトの強引なWindows10へのアップグレード騒ぎがまだ記憶に新しいなかでのWindows7搭載のPC。W
本文を読む北朝鮮-その理由は
著者: 藤澤豊北朝鮮のミサイル発射と核実験に関係したニュースを聞かない日がない。テレビも新聞も、ミサイルと核兵器の開発が進んで日本の安全が今まで以上に脅かされていると繰り返している。起きていることは、報道されている通りなのだろうが、な
本文を読む何所にでもいる小トランプ
著者: 藤澤豊選挙戦のときの派手なパーフォーマンスは多少減ったように見えないこともないが、言動の本質の何がかわったわけでもない。芸のないお笑いタレントのように、そのときそのときの受けをねらった軽薄な言辞で、ことがすめば世話はないという
本文を読む英国は去っても英語は残る
著者: 藤澤豊英Economist誌(2017年5月9日付け)にEUにおける英語の地位に関する記事があった。冒頭に「Lingua franca」とあげて、イギリスが離脱すればフランス語が英語に取って代わるという、いつものフランス病を揶
本文を読む家庭用シュレッダーにみる貧困
著者: 藤澤豊転職や引越しで、使いやすさから、つい新しい口座を開いてしまうことがある。海外に出れば、どうしても地元の銀行に口座を開かなければならない。金の出入りを分けるため、給与振込みの口座とは別にプライベートの口座も開く。それぞれの
本文を読む人の税金で暮らしている人たち
著者: 藤澤豊ブッシュ・ジュニアとアル・ゴアの大統領選が熱を帯びていたころの話だが、どっちがあっていて、どっちは間違っているということではない。どちらの方が歪みの少ない全体像かということでは優劣があるにしても、問題は優劣ではなく、どう
本文を読む男の井戸端会議
著者: 藤澤豊イタリアの合弁相手が開発したCNCの動作が安定しない。まったく動かないのなら、原因の可能性を絞り込みやすいのだが、たまにちゃんと動くから性質が悪い。問題なく稼動しているもう一台と同じファームウエアを搭載しているから、ファ
本文を読む反面教師の方が学びやすい
著者: 藤澤豊学校を卒業して入社した工作機械メーカで技術研究所に配属された。日々のビジネスに直接関係しない部署だったおかげで、仕事からちょっと距離をおいて考える余裕があった。そこで、名門一期校出の将来を嘱望された先輩にであった。二人と
本文を読む子供のいじめ―家庭と社会の責任
著者: 藤澤豊京都新聞のホームページに、大津市の中学校のいじめ対策の不備を指摘した記事があった。記事は2017年04月08日 09時06分付けで、「いじめ、指摘せず生徒指導、被害止まず 大津の市立中」と題して、学校の指導が不適切だった
本文を読むおもてなしと親切
著者: 藤澤豊毎日のように「おもてなし」という言葉を耳にしたが、どういうわけか最近一時ほど聞かなくなった。流行の発端はオリンピック誘致らしいから、開催が近くなれば、やおら復活してくるのかもしれない。 それにしても、そんな死語になりかか
本文を読む専門家という困った人たち
著者: 藤澤豊市場開拓と販売体制の構築を主業務として、互いに関連はするものの、いくつもの業界と企業を渡り歩いてきた。おかげでというのも変だが、それなりに多岐に渡る業界でさまざまな立場の人たちと会えた。ただ多岐に渡るといっても、一社以外
本文を読む初詣でキリスト教
著者: 藤澤豊生来の横着で年賀状も書かなければ、初詣など行かなきゃと思うこともない。最後に行ったのが、いつだっかも忘れてしまった。それが今年の正月は、どういう風の吹き回しか、ちょっとした観光気分ででかけた。 宗教心など微塵もないが、東
本文を読む国語教育―悪文解読
著者: 藤澤豊七十二年に高専を卒業して、工作機械の技術屋を目指したが、まさか仕事で英語を使うことになるなど考えたこともなかった。入社して三年半ほどたったとき、輸出業務を任せている子会社に出向になった。海外拠点からの技術的なクレーム処理
本文を読むイルミネーションに思う
著者: 藤澤豊何時のころからかクリスマスのイルミネーションが年明けまでのイルミネーションになった。なかには季節感もなくなって、一年中ついているものまである。白熱電球の五分の一程度の消費電力。放熱できずに高温にでもならなければ、いつ切れ
本文を読む転職のすすめ―限界効用逓減の法則
著者: 藤澤豊「限界効用逓減の法則」と聞くと経済学の話で、ついそれ以外の領域には関係ないと思ってしまう。専門用語が思考を特定の領域に誘導してしまうからだろうが、ちょっと見渡せば、この法則、誰もが日常生活で日々経験している。当然の話しで
本文を読む長靴とサンダルと原発と
著者: 藤澤豊少々の雨では誰も長靴を履かない。舗装がいき渡って、靴の防水性がよくなったからだろう、かなりの雨でも長靴を履いた男性を目にすることはめったにない。女性のパンプスはファッション性を優先して、耐久性は二の次で水には弱い。それの
本文を読む現場も見ずに古文書で
著者: 藤澤豊すでに勤労者の四割近くが非正規雇用で貧困が深刻化している。経済成長が望めないなかで、非正規雇用の人たちが、企業が利益を捻出するための、しわ寄せの受け手にされている。テレビや新聞で見聞きはするが、たまにパートで生計を立てて
本文を読むモノはつくってきたけど
著者: 藤澤豊百年前から脱亜入欧、富国強兵の掛け声のもとに近代工業化、半世紀ちょっと前から追米で高度大衆消費時代の大量生産と大量消費。七十年代のオイルショックで省エネが始まって、八十年代半ばから、身の程知らずのバブルで沸いたかと思った
本文を読むゆっくりした世界もいいけれど
著者: 藤澤豊流れの速い渓流では自浄作用で水がきれいに保たれる。流れの遅い、あるいはほとんどないところでは、水がよどんで汚れたままになる。きれいな水にしか棲めない生き物もいるし、よどんだ(人間の目には汚れた)水を好んで棲む生き物もいる
本文を読む仕事をするということは
著者: 藤澤豊二年に一度の業界の展示会まであと一週間。マーケティング部を中心に、三十人を超える人たちが展示製品の最後のつめでバタバタしていた。そんな騒々しい周りをしりめに、部長と課長はいつものようにコーヒーをすすって、たまに作業場に顔
本文を読む経済学理論は現状を説明できるのか?
著者: 藤澤豊マルクスが分析した社会と経済にもケインズがみたものにも、シュンペータ。。。がみた風景にも実態経済をはるかにというレベルを超えて、実体経済に関係なく利益を求める国際金融資本はありませんでした。 創造された経済学が、創造した
本文を読む誰?、それ
著者: 藤澤豊ボストンから帰国して一年ほど経ったころだから、二〇〇六年だったと思う。オランダのX線分析装置メーカの日本支社でマーケティングをしていた。そこに映画会社の人から電話が入った。映画のロケをさせてもらえないかという依頼だった。
本文を読む図書館20人と113人待ち
著者: 藤澤豊2017年2月5日に掲載して頂いた拙稿『図書館20人と113人待ち』に誤りがありました。訂正させて頂きます。 不手際、申し訳ございません。 訂正内容: 横浜市の図書館の数を17館と数えましたが、正しくは18館で、17館は
本文を読む真冬にトマトの花
著者: 藤澤豊夏だったと思うが、食べたときに、五六粒の種を楊枝でよせてティッシュペーパーに乗せておいた。二三日して、ベランダのプランターの隅に蒔いた。期待どおりに芽がでて、それなりの大きさには育った。ただトマト(たぶん桃太郎)にはプラ
本文を読むコミュニティの危険性
著者: 藤澤豊グローバリゼーションの弊害を軽減するためや、グローバリゼーションの行きすぎを押しとどめようという視点からコミュニティを重視した話を耳にする。そこには国境を越えて活動する資本になす術もなく取り残された住民としての危機感と素
本文を読む学ぶ枠と創る枠
著者: 藤澤豊偉大な先人たちが、一生をかけて目の前の社会という風景を上手に切りとる独自の枠を工夫して、切り取った景色から社会の成り立ちを説明しようとしてきた。 後に続く人たちの多くが、先人から引き継いだ枠を拡張したり調整しながらも、基
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