工作機械の工具やテーブル、刃物台のクランプなど、限られたスペースで大きな力を必要とするところには油圧シリンダーやアクチュエータが使われている。電気モータを入れるスペースもないし、力も足りない。油圧を使わないですめば、油圧
本文を読む藤澤豊の執筆一覧
コナコーヒーとうんちく
著者: 藤澤豊もう一年以上前になるが、紀行番組でハワイ島西海岸が取り上げられていた。さらっとした作りで、タレントなのか芸能人なのか、何の縁があるとも思えない人がでてこない。変な味付けもなく、作り物ではない町の人々の日常生活を映していた
本文を読む走り込み搭乗-はみ出し駐在記(追補)
著者: 藤澤豊ディスカウントエコノミーで疲れるし、空港での手荷物検査は煩わしい。できれば飛行機には乗りたくない。ましてや面倒な海外出張、行かないで済むなら済ませたい。そこに同時多発テロ、空港によっては、ここまでやるかという検査になった
本文を読む信なくば立たず、疑なくしては生きられず
著者: 藤澤豊アメリカ系三社とヨーロッパ系四社で仕事をした経験からなのだが、両者の間には、埋めがたい文化の違いがあるように思えてならない。ヨーロッパ系四社の内訳はドイツ二社、オランダとスイスがそれぞれ一社。ヨーロッパ系の会社に雇われて
本文を読む和解勧告は職務放棄?
著者: 藤澤豊米軍普天間飛行場の辺野古への移設で政府と沖縄県が法廷で争っていた。福岡高裁那覇支部が示した和解案を両者が受け入れ、和解したとニュースで知った。新聞記事を読んでもテレビのニュースを聞いても、和解とは一体なんなのかが分からな
本文を読む服従を求めない教育へ
著者: 藤澤豊選挙権年齢の十八歳への引き下げに伴う文部科学省の通達と、それに呼応した教育委員会のニュースを見聞きするたびに愕然とする。精神の後進性とでもいうのか、規則で人を拘束するしか能のない人たちの知的レベルと、利権拡大に余念のない
本文を読む人種のサラダボール-はみ出し駐在記(追補)
著者: 藤澤豊中の下の社会層の人たちが多い、くすんだ町の一軒家。庭もなければ芝生もろくにない敷地に小さな二階建て、見た目からして豊かなアメリカからはほど遠い。そんな一軒家の地下室が下宿だった。大家のおやじさんが心臓疾患で早々に引退して
本文を読む平時の穀潰し、有事の人殺し
著者: 藤澤豊安保法案、憲法九条、集団的自衛権。。。軍備拡大に関して賛成も反対も、純粋?に心情的なものから、そこまでゆくと利益誘導じゃないかと思えるものまで含めて百家争鳴。いろいろな人たちが、それぞれの立場と視点で、自由に考えや意見を
本文を読むそこで居眠りするな-はみ出し駐在記(追補)
著者: 藤澤豊International Manufacturing Technology Show、略してIMTS、通称「シカゴショー」は偶数年にシカゴのマコーミックプレイス(McCormick Place)で開催される。日本の工作
本文を読むアンディとのり子-はみ出し駐在記(追補)
著者: 藤澤豊アンディはニュージャージーの郊外というより、もう田舎に近いところで生まれて育った。あか抜けない、ずんぐりむっくりの朴訥なアイリッシュ、絵に描いたような田舎の若者だった。田舎のぽっと出の二十歳そこそこ、はみ出し駐在員と応援
本文を読む同じ轍を踏むアップル
著者: 藤澤豊「iPhoneはMacintoshと同じように必ず凋落する」と知り合いに言い続けてきた。凋落しないはずがないと思いながらも、好調な事業のニュースを聞くたび、そう考える自分の知識と理解に対する不安があった。いつ始まるかと期
本文を読む口先だけのセールスマン-はみ出し駐在記(追補)
著者: 藤澤豊生産能力が消費能力を超えて、作れるから売れるから、売れるから作れる時代になって久しい。かなりの時間が経ってはいるが、人の考えや社会一般の通念が社会経済の変化に追い付かない。七十年代の日本では、技術屋(作る方)が事務屋(売
本文を読むしどろもどろのエライさん-はみ出し駐在記(追補)
著者: 藤澤豊赴任して半年もすれば、日常的に遭遇することには遭遇してしまって、あとは似たようなことの繰り返しか、そこからちょっと出たところのことが多くなる。要は生活に慣れたということなのだが、それでも英語はおぼつかない。限られた語彙と
本文を読む「つぶやき」が社会を変える
著者: 藤澤豊拙稿『次の社会に向けた経済理論は?』で、「働く人たちや市井の人たちの社会活動の可能性については、稿を改める」とした。社会活動の可能性について一私見を記す。 動力による機械的な自動化が進化していったが、それを超えた生産性の
本文を読む体躯のコンプレックス-はみ出し駐在記(追補)
著者: 藤澤豊単身赴任している社長のご家族が、夏休みを利用してニューヨークに遊びに来た。気ままな独身生活を謳歌していた社長を見張りに来たわけでもないだろうが、奥さんと大学生のお嬢さん二人に押しかけられて、事務所にいても心なしか落ち着か
本文を読むショーンKさん、ありがとう
著者: 藤澤豊知り合いからショーンKさんの話を聞いた。テレビを見ないわけではないのだが、見る番組が偏っているのだろう。ショーンKと言われても、誰のことなのか分からなかった。話を聞いているうちに、チャンネルを回していて、何かの拍子でみた
本文を読む人にやさしいラーメン
著者: 藤澤豊私はラーメンが好きだ。好きだというだけでラーメン通ではない。ラーメンの食べ歩きなど考えたこともないし、長い列に並んでまで食べようとは思わない。ただ単純にラーメンが好き。それだけのことなのだが、その好きなラーメンを食べられ
本文を読むおバカな消費者-はみ出し駐在記(追補)
著者: 藤澤豊日本でも一人暮らししたことのないものが、ある日突然、英語もろくに分からずに消費大国アメリカで下宿生活を始めた。実家や寮なら帰れば食べられたが、自分で調達しないことには何もない。自炊など考えたこともない根っからの無精者、日
本文を読む東京高裁へ、恥を知れ-はみ出し駐在記(90)
著者: 藤澤豊病気もせず、そのまま駐在させておけたら、こんなことにはならなかったと地団駄を踏んだ人も結構いたと思う。証言台に立たれるまで、まさかここまで厄介なヤツだとは思ってもいなかったろう。 帰国早々、親しい活動家仲間から電話があっ
本文を読む患者はメシの種
著者: 藤澤豊大みそかの晩、十時は回っていたと思う。実家がある西東京市の警察から電話がかかってきた。痴呆症が進んでいた母親が道で転んで骨を折って、小平市にある国立病院に運びこまれた。これから病院に出向いてもらえないかという話だった。オ
本文を読む手術して-はみ出し駐在記(89)
著者: 藤澤豊四月末に帰国して、赴任する前の仕事に復帰したものの、甲状腺機能亢進をなんとなしなければならい。父親が知り合いの医者から聞いてきたのだろう、表参道にある甲状腺疾患専門の病院の院長宛に紹介状を書いてくれた。これを持って行って
本文を読む失格駐在員帰途につく-はみ出し駐在記(88)
著者: 藤澤豊年末には支社長から当面ニューヨークにいるかという話まで頂戴していたし、まさか病気で突然駐在員生活が終わるなど思いもよらなかった。このままいたところで、どうなる訳でもなかったが、できればニューヨークにいた方がいい。駐在員生
本文を読む病気に気づく-はみ出し駐在記(87)
著者: 藤澤豊あと一週間もすれば今年も終わり。シカゴ事務所の二人もニューヨークに戻って、みんなそろってギリシャレストランでクリスマスパーティーを兼ねた忘年会だった。 レストランに入るなり、社長から「もうすぐ三年になるけど、帰ってもしょ
本文を読むトイレが近くて
著者: 藤澤豊私はトレイが近い。知り合いから、歳のせいではないか、一度医者に行って来いと言われたこともある。ありがたいアドバイスなのだが、十代の後半には近かったら、歳のせいではない。夏の暑い日に屋外で作業すれば、汗で水分が出てしまうか
本文を読む気持ちの為替差損-はみ出し駐在記(86)
著者: 藤澤豊赴任した七十七年の春には、為替は変動相場制に移行していた。高度成長は終わったが、それでも痛んだアメリカ経済よりは良かったのだろう、駐在しているうちに円高が進んでいった。それにともなって、ドルでもらっている給料が、円換算で
本文を読む起業家の黒光り
著者: 藤澤豊大阪府立大学発のベンチャー企業で四苦八苦していたことがある。植物育成研究用LED照明から始まって、植物工場と屋上緑化に事業展開していた。どれも新しい産業のためニュース性がある。なんども新聞やテレビで紹介され、アメリカ系の
本文を読む出てきたのは英語だった-はみ出し駐在記(85)
著者: 藤澤豊一週間の仕事を終えて、やっとニューヨークに帰ってきた。バッゲージクレームに向かっていて、先に用を足そうとトイレに入った。荷物を持ってトイレより、手ぶらでトイレの方がいい。急いだところで、どうせバッゲージクレームで待たされ
本文を読む次の社会に向けた経済理論は?
著者: 藤澤豊社会や経済がどうなっているのか、これからどうなってゆくのか、どうすべきなのか。いくら考えても、これといった答えらしきものが見つからない。素人が一人で手に負えるような問題でもなし、答まではゆかないにしても、なんらかのヒント
本文を読む思い出は記憶のなかに-はみ出し駐在記(84)
著者: 藤澤豊「扇」は、探して歩いていても見落としてしまう、目立たない古びた小さなビルの二階にあった。まったく華のないバーで、馴染みのオヤジ連中がカウンターで一杯やりながら、ぼそぼそ話しているだけの飲み屋だった。二階の反対側にあったコ
本文を読む車がみつからない-はみ出し駐在記(83)
著者: 藤澤豊客の話では、マシニングセンターの重量にして数トンはあるコラムが考えられない動きをしていた。何があったにしても、そんな障害が起きるとは誰も想像できなかった。どう考えても機械系ではありえない。可能性としては制御系の障害しかな
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