どこでどう違ってしまったのか知らないが、日本語でいうカタログと(欧)米企業が英語でCatalogueと呼ぶ印刷物はかなり違う。日本でカタログと呼んでいる印刷物は(欧)米ではメールオーダーなどの業界以外では希にしか見ない。
本文を読む藤澤豊の執筆一覧
WANTED-銀行 ―はみ出し駐在記(10)
著者: 藤澤豊初出社して、その日のうちに事務所の近くにある銀行に連れて行かれた。銀行にBank account(口座)を作らないと何をするにも不便だからと言われたが、何が不便なのか分からなかった。日本には小切手を使う習慣がなかったこと
本文を読む人の輪
著者: 藤澤豊『天の時、地の利、人の和』の前の二つの句(?)、“天の時”と“地の利”には違和感がない。ところが最後の“和”には随分前からちょっと違うのではないかと思っていた。巷でどのように理解されているのか気になってWebで調べてみた
本文を読む飛んで走ってトラブって―はみ出し駐在記(9)
著者: 藤澤豊ニューヨーク赴任で初めて飛行機に乗ったのが駐在した途端、毎週のように飛行機で出張に行く生活になった。インターネットで予約というような便利なものはない。厚さ四センチはあろうかという電話帳のようなフライトスケージュールを見て
本文を読む課題の分解から
著者: 藤澤豊仕事をしていれば否でも応でもどれから手を付けるか、どれは当面放っておいてもかまいやしないと、経験からなのか自分なりの優先順位をつけられるようになる。優先順位、いくら関係者の立場や状況を考慮に入れたとしても自分なりのもので
本文を読む住まい-はみ出し駐在記(8)
著者: 藤澤豊住むところより車が先と先輩駐在員に言われて、車のディーラーを引きずり回されているうちに住むところが決まってしまった。 一つ若いがニューヨーク支社(以下NY支社)に二年ほどいた先輩(ボブ:住まいでのニックネー
本文を読む地図を描けない
著者: 藤澤豊自分が遭遇した限られた経験からこうだろうと一般化しての話ででしかない。「それは、あなたの経験と知識が限られているからそう思うのであって、一般化した話にするのは間違っている」とお叱りを受けかねない。分かってはいるのだが、か
本文を読むさすがにアメ車-はみ出し駐在記(7)
著者: 藤澤豊継続的に、あるいは頻繁にアメ車に乗ったことのある人なら笑い話で済ませるものから済ませないものまでなんらかの痛い目にあったことがあるだろう。あって当たり前、ない方が不思議というアメ車。何人か集まって話し始めたら、それこそ次
本文を読む傭兵と羊たちの嫉妬
著者: 藤澤豊雇った本人も関係者も改善か一部の手直しくらいまでしか想像できない。雇った目的がその程度のことで達成できるのであればそれでもいい。経緯や個人の思いに引きずられることなく状況を見れば、今までとは違う、今までの自然延長線ではな
本文を読むデカイだけのポンコツ車―はみ出し駐在記(6)
著者: 藤澤豊赴任当初の最大の関心事は仕事より車だった。住まいをどうするか、仕事でまともに立ち上がれるか不安もあるがそれより車が優先する。寝起きはモーテルでもできるが車がないと生活できない。住まいを決めたところで車がないことには通勤も
本文を読む熱意なくしては
著者: 藤澤豊輸出業務代行子会社で雑多引受のよろず屋のような毎日を過ごしていたが、何かしなければという気持ちだけは残っていた。コンピュータの勉強をと思ったが、マイコンなどというおもちゃが出てきた頃、小遣いで手の出るようなものではなかっ
本文を読む近すぎるアメリカ、遠すぎるヨーロッパ
著者: 藤澤豊一体何が何故起きたのかを気にして説明していそうな本を探して読んだ。極端に言えば新自由主義でもマネタリズムでも株主資本主義でも。。。呼び名はどうでもいいが素人ゆえに呼び名-表面的な響きに振り回されかねない。巷の素人、能力も
本文を読む今日しないで明日に延ばせ
著者: 藤澤豊やってしまえばできることなのだが、緊急度も重要性も高くやらなければならないことが次から次へとでてきて、ついつい手をつけないまま先延ばしになってしまう。 なってしまうことがあるという程度なら、まだ大して精神的な負担にはなら
本文を読む英会話学校―はみ出し駐在記(5)
著者: 藤澤豊輸出業務担当の子会社、仕事で英語を使うことがないわけではないが、所詮営業部隊の後ろに控えた技術部隊、機会は限られていた。癖の強い営業マンから彼らの判断(都合?)で、これは技術の仕事と押し付けられた諸雑をこなす日々だった。
本文を読む資質から能力へ
著者: 藤澤豊“能力”と“やる気”のどちらを重視するかという話、視点のズレが気になって『“能力”と“やる気”』に愚考をまとめた。その直後にプロの数学教師から興味深い意見を聞いた。教師といっても身分保障のある学校の先生ではない。高校と大
本文を読む運転免許―はみ出し駐在記(4)
著者: 藤澤豊出社初日に営業トップから聞かれた。知っていることなのだから確認と言った方がいい内容で、目的は確認ではなく人を小馬鹿にすることだったとしか思えない。「免許は持ってきたか。なにぃ、免許も持たずに駐在に来たのか、お前、。。。」
本文を読む今日の努力、明日への努力
著者: 藤澤豊向上心という言い方もあるし、夢と呼ぶ人ともいれば野望と呼んだ方があっていることもあるだろう。今の自分の能力や努力では得られないものを欲する人の気持ちが個人の能力を引き上げ社会も変えてきた。その変化の多くが長い歴史で、また
本文を読む人を貶める文化
著者: 藤澤豊会社でただ一人のベテラン営業が厳しい口調で驚く言葉を口にした。「私を陥れようとしてるんですか」驚くというより耳を疑った。小説や映画のなかでもこの言葉がでてくる状況はなかなかない。固い業界で堅い仕事をしているところで聞ける
本文を読む部分最適と全体不最適
著者: 藤澤豊営業部隊が「マインドを理解しない。」というのが口癖になっていた社長がいた。いくら話を聞いても何が“マインド”なのか分からなかった。新興宗教の人で仕事では極端に口数が少ないのに宗教がらみのこととなると人が変わったように流暢
本文を読む阿(おもね)る術に磨きをかけて
著者: 藤澤豊二十年以上振りにかつての同僚、年齢では一回り下から電話が入った。こっちがいる会社に業務上関係した会社に転職したから挨拶だと言う。来たいというのを断るのも大人気ないと思って都合をつけた。利に敏いのがただの顔見世だけで来るは
本文を読むなんとか食べる―はみ出し駐在記(3)
著者: 藤澤豊月曜の朝、先輩と一緒にモーテルのダイナーでアメリカでの初朝食。チョイスはあるようでも限られている。卵にハムかベーコンかソーセージ、パンとジュースがセットになったメニューが一般的な朝定食。何を頼んでも食べられないものが出て
本文を読む初めてのフライトNYへ―はみ出し駐在記(2)
著者: 藤澤豊七十年代後半、二十代半ばで初めての飛行機だった。出張される方の見送りや出迎えで羽田には何度も行ったがそこまでだった。海外に飛ぶ、まだまだ一部の限られた人たちの話で、まさか自分がその立場になるなど考えたこともなかった。当事
本文を読むはみだしの始まり―はみ出し駐在記(1)
著者: 藤澤豊朽ちてきてはいたが当時名門と言われた工作機械メーカに入社して一年半、やっと正式配属が決まった。技術研究所開発設計課課員。課長以下十数名の小さな所帯で試作機の設計を職務としていた。工場で生産している機種は一時代前の産物、早
本文を読むオヤジのアドバイス
著者: 藤澤豊オヤジから技術屋として手に職をつければ、一生食いっぱぐれない。あるかないかわからない電気よりどこでもある機械の方がいいと言われて進むべき方向がなんとなく決まった。子供の気持ちを尊重してという気持ちがないこともなかったろう
本文を読む時の重み
著者: 藤澤豊一日二十四時間、一年三百六十五日。誰にでも同じようにある時間なのだが、どうも歳をとるとその同じであるはずの時間が短くなったように感じる。何が変わったわけでもないのに妙に時間がない。時の経つのが早くなった気がする。学校に行
本文を読む明日への努力を評価する文化
著者: 藤澤豊話には聞いていたし、仕事を通して多少なりとも感じてもいたが子供の教育現場を垣間見てこれだったのか、これがあの社会を突き動かしてきた基礎にあったのだと痛感させられた。 仕事の都合で家族を連れてボストンの西の郊
本文を読む真っ直ぐにすれば真っ直ぐ
著者: 藤澤豊戦前から歯車一筋のメーカが製品の多角化を進めていた。そのなかで小さなラックは自社で製造し、品揃えとして大きなラックはドイツのメーカの代理店をしていた。直販と代理店経由を組み合わせた販売体制を敷いていた。その会社の名古屋地
本文を読む社会学、経営学に学んだら
著者: 藤澤豊社会学が気になって何度か入門書や解説書、ちょっと特殊領域に入り込んだ本を読もうとした。大学の教科書のような一冊(概論?)だけは読み通せたが、その一冊以外は読みきれずに途中で放り投げた。正月休みにまた懲りずにチャレンジして
本文を読むアイデンティティ(出自)-元から今へ
著者: 藤澤豊初めて会った時、相手に自分が何なのか素性を分かってもらうために、自分が所属している組織の名称が先にあって姓が続く。(同じ姓の人が複数いない場合以外は姓までで、名までは使わない。) 評判でも聞いていない限り、姓名を名乗られ
本文を読む尺八とモダンジャズ
著者: 藤澤豊十代後半から三十過ぎまでモダンジャズを聴いていた。それ以外は聞こえていただけというほどジャズだけが音楽だった。ジャズのルーズさと緊張感、それをちょっと酔っ払って聞くのが好きだった。似たようなものを何度も聞いていれば、それ
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