代理店から展示会に来てほしいと言ってきた。来場者への製品の紹介もお願いしたいしというが、現地の言葉は分からない。言葉が通じないのが行ったところで何の役にも立たないと断った。何度か断ったが、意味の分からない理由を並べて来て
本文を読む藤澤豊の執筆一覧
二兎追うものは一兎をも得ず
著者: 藤澤豊いい歳して恥ずかしい話だが、このことわざが示唆していることに数年前にやっと気が付いた。ことわざの常として、時代背景も違うし、今風に定量化もされてないし、読み方によってはどうとでもとれることも多い。それでも、
本文を読むして頂けて、やっと半人前
著者: 藤澤豊どこに行っても、小学校四五年生でも分かる単純な評価、判断基準しか考えられない人たちに会う。確かに、どの特定部分に重みを置いて評価しても、全ての人たちに公平な評価基準はあり得ない。それでも、あり得ないもの-公平な評価基準を
本文を読む身びいき
著者: 藤澤豊多くの人が、人の生き方として「自分には厳しく、人には優しく」という生き方をあるべき生き方と考え、「他人に厳しく、自分には甘い」のは卑劣な、してはならない生き方だと思ってきた。この多くの人達が思ってきたことに反論も異論もな
本文を読むアマゾンで氷を説明する
著者: 藤澤豊ドイツ二社とオランダ一社、いずれも製造業向け装置メーカ、業種は異なるが業界では名の知れた三社。その三社の日本支社で市場開拓を職務としていたことがある。三社とも歴史も違えば置かれた状況も違う。にもかかわらず三社で全く同じと
本文を読む結果だけは変えられない
著者: 藤澤豊同じ事を同じようにやって同じような結果になる。同じような結果で十分だったとき、あるいは、同じような結果になっているうちはまだよかった。競争が激化し、販売単価が下がり、同じような結果すら得がたくなって久しい。
本文を読む蛇口の問題じゃない
著者: 藤澤豊営業強化に関する本もセミナーも数え切れないほどある。企業の本来の収入の増減に直接関係する業務なので当然多くの人の関心事になる。多くの本、セミナーがしばしあまりに卑近とも言える即の効果を期待できるかのような内容となっている
本文を読むカリスマ経営者のありよう
著者: 藤澤豊随分前になるが、雑誌の特集記事の一つにカリスマ経営者の功罪に関するものがあった。カリスマ的経営者がいたほうがいいのか、それともいることによるマイナスが大きいのかについて、学者らしい単純なロジックで結論にならない結論を出し
本文を読む掲げたくない感謝状
著者: 藤澤豊米国系制御機器メーカの日本支社の大会議室には幾つもの感謝状が掲げられていた。(壁の上の方にちょっと見上げる高さなのだから掲げると言っていいだろう。) 会議室に入った人に見てほしいから掲げるのであって、人に見られたら恥ずか
本文を読む『プロジェクトX』はごめんだ
著者: 藤澤豊もう十年も前になると思うが初めてNHKの『プロジェクトX』を見た時、たわいもなく感情移入して涙した。何ヶ月か経ってちょっと疲れた一休み、スイッチを入れて何かないかなとチャンネルを回していたらまた『プロジェクトX』が出てき
本文を読む「君子革面、小人豹変」
著者: 藤澤豊前半分「君子豹変」は耳にするが、後ろ半分「小人革面」はちょっとという方もいらっしゃるだろう。読みは、「くんしはひょうへんし、しょうじんはおもてをあらたむ」。表題はちょっと違っているのでご注意を。 『大いなる
本文を読む人を値踏みする輩を値踏みする
著者: 藤澤豊世界でも指折りの人材紹介コンサル(リテーナ)会社から電話があった。まだ、転職して二ヶ月にもなっていないころに、それも、会社の代表電話にかけて、取り次いでくれた事務の女性に社名まではっきり伝えてだ。無神経にもほどがあるって
本文を読む専門能力不問
著者: 藤澤豊Performance review(人事考課)の時期になった。コーポレートの人事から評価しなければならない部下を持つマネージャに招集がかかった。評価するにあたっての注意事項やらなんやらの説明会だ。去年と同じように聞いて
本文を読むインドマジック
著者: 藤澤豊OEM向けの制御機器であれば、日本が強い工作機械や半導体製造関連装置など生産設備産業の輸出仕様に特化して、そこそこの事業規模の日本支社もあり得る。しかしエンドユーザ市場向けの製品で技術的に大きく遅れていたから日本支社の売
本文を読むミスマッチ人材の活用-成熟した社会
著者: 藤澤豊経済発展して先進工業国に近づくに従い高度な専門知識を必要とする仕事が増える。途上国が低コストを武器に輸出産業を振興して産業化を進めていったとき高等教育を受け専門知識をもった人材の不足が問題になる。労働集約産業に留まってい
本文を読む派遣のくせに、正社員ヅラして・・・!
著者: 藤澤豊経営を任された米国系コングロマリットの日本支社では派遣社員が本社が開発したコンピュータシステム上で発注作業をしていた。システムは作業者に裁量の余地をほとんど残していない。決められたことを決められたようにしなければシステム
本文を読む教授の本
著者: 藤澤豊どの分野でも教科でも定番となっている教科書や参考書がいくつかある。当然そこには学ぶ側のレベルに合わせてそれぞれの段階での定番もある。歴史のある分野や領域であれば出版されている本は多いがそれでも歴史に洗われ評価の定まった本
本文を読む学ぶまでと学んでから
著者: 藤澤豊市井の一私人、困った会社から会社へ渡り歩きの傭兵稼業。仕事といってもどこにでもあるフツーの仕事。お会いできるのも世間一般のフツーの人たち。フツーの人たちなのだがそれぞれお持ちの知識や能力も違えば指向も違う。違ってあってあ
本文を読むノート-自分の足跡
著者: 藤澤豊STAP細胞騒ぎがノートのありようを喚起してくれた。以前からノートとメモの違い、対外的な書類と内部書類、個人の資料に留める書類と開示する資料の違いを気にしてきた。コンピュータの進化が資料作成や配布にかかる手間暇を大幅に削
本文を読む血も涙もあるレイオフ
著者: 藤澤豊事業体が傷んでくるとリソース面での制約から思い切った手を打ちづらくなってゆく。それでも関連市場も含めて豊富な知識と使えるスタッフがいれば何らかの打開策もあるのだが、事業体の傷みは真っ先に人材にでてくる。 米
本文を読む押し合いと引き合い
著者: 藤澤豊本格的な重工業化が始まった頃、タイの巨大財閥の形鋼一貫圧延ラインプロジェクトに応札した。客はタイの財閥が51%、日本の電炉メーカが49%の合弁会社だった。数年前に、米国で日本の電炉メーカが米国の電炉メーカと合弁でほぼ同じ
本文を読むオーガニック?
著者: 藤澤豊2014年8月2日付けの英Economist誌がホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)の苦境を伝えている。全米のオーガニックや自然食品の売上に対するホールフーズ・マーケットの占める割合が昨年のピ
本文を読むウェディングドレスとカラオケ
著者: 藤澤豊たかだか一週間ほどの滞在でなにが分かるとも思わない。多少分かったような気にさせてくれることもあるが所詮表面的にみえたものがみえただけに過ぎない。それでも見せたいものを見せられて終わらないように注意して真っさらな状態ででき
本文を読む世界戦略と自業自得
著者: 藤澤豊オランダの本社の経営陣は長きに渡ってヨーロッパ版大企業病という不治の病にかかっていた。この病、周囲の人達には甚だ迷惑な発作を起こす。病にかかっていることが露呈したり、外部からたとえやんわりとでも指摘されるようなことがある
本文を読む自信はないですよ-教訓:「汝自身を知れ」
著者: 藤澤豊成功報酬という目先の欲を見過ぎるだらしのないヘッドハンターから電話があった。ドイツのというより世界のと言った方があっている巨大なエンジニアリング会社のAutomotive parts事業のマネージャーのポジションだと言う
本文を読む二十一世紀になっても徒弟制度
著者: 藤澤豊ドイツの名門コングロマリット傘下にあったモータ制御システムを専業とする会社の日本支店で営業責任者として営業部隊を設立し日本市場参入の仕事をしていた。従業員二千人を擁し同業他社が追従できない技術的優位性のある制御インタフェ
本文を読む和食が世界文化遺産に
著者: 藤澤豊ニュースを聞いて驚いた。嬉しさもなければ誇らしいという気持ちもなかった。多少の恥ずかしさとかなりの情けなさが混ざり合った驚きだった。歴史的にこれが和食というイメージが全くないわけではないが、イメージにある和食が日常生活か
本文を読むノーベル賞でも貰ったし(日)にゃ、…
著者: 藤澤豊社会的地位なのか、ただ歳がいってるということでなのか、理由は様々だろうがそこそこの立場になってくると面と向かって意見してくれる人がいなくなる。 独立自尊だとか個の尊重だとか、人としてのあるべき姿についていろいろ聞くが、人
本文を読む史上最高益-経済犯罪
著者: 藤澤豊新聞紙上で史上最高益うんぬんという記事を見る度に経済欄だとしてももうちょっと書きようはなかったのかと思う。企業の広告宣伝で経営が成り立っている新聞社だから経済欄が財界のお手盛り記事に流れるのはやむを得ないのだろう。その企
本文を読む鶏肉と餃子と新幹線
著者: 藤澤豊2014年7月25日付け朝日新聞の朝刊38ページの左下にどう読むべきか気になる記事があった。前後の経緯なしで、それも中国語から日本語に翻訳されたもの、掲載された話の真意は分からない。日本語で書かれた記事を字面で理解するし
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