ウクライナ戦争は領土の割譲と傀儡政権の樹立を目的としている。一方イラク戦争はフセイン政府の転覆と石油利権までで、アメリカに領土的野心があったとは思えない。目的に多少の違いはあるが、侵略戦争であるかぎり一般人も含めた人びと
本文を読む藤澤豊の執筆一覧
イギリスーアスベスト対策後進国
著者: 藤澤豊二〇〇二年の年の瀬も押し詰まったころ、画像処理専用のLED照明メーカの現地法人の立て直しにボストンにでかけていった。赴任するまえにアメリカ人をレイオフしたことあってのことだろうが、なにかをするために必須の気概がない。日々
本文を読む車からロシアの経済状況をみる
著者: 藤澤豊駐在や出張でいくつかの国と街を見ただけだが、街を走っている車をみれば、その国の経済状況を推し量れると思っている。本題に入る前に、そう思うに至った経験をいくつか書いておく。 七十七年にニューヨーク支社に赴任して目にしたアメ
本文を読むChatGPT―話題性で金になるAI
著者: 藤澤豊表面的なというか宣伝のような話ばかりが目について、ITやAI関係のニュースを追いかける気がなくなってしまった。随分前から生産ラインでも使われているし、大きな組織では当たり前になっていることを、アルファベットの略語やカタカ
本文を読む聞くと話すが先で読むと書くは後
著者: 藤澤豊もう四十年以上まえになるが、スペイン語をかじってみるかと夕方のクラスに通ったことがある。それはアメリカだったからで、まさか日本でそのクラスと似たようなことを、それもトルコ語で経験することになるとは思いもよらなかった。スペ
本文を読むアマゾンで首つりロープ
著者: 藤澤豊こんな本はないかと探すとき、図書館のホームページで蔵書を調べる前に、アマゾンをみることにしている。理由は簡単で、図書館では登録された署名と完全に一致していなと、そんな本はありませんとすげない答えが返ってきて、そこから先に
本文を読む経営トップの任期は二期四年
著者: 藤澤豊経営トップの任期は状況次第で、一概に長いほうが短いほうがとは言いきれない。ただ、短すぎるより長すぎるほうの弊害のほうが大きいと思っている。 議論し尽くされた感があって、いまさら長短を云々してもと思っているところに、立派な
本文を読むロシア航空業界の崩壊が始まった
著者: 藤澤豊ロシアの御用メディアは目を通す時間がもったいないからとご無沙汰していたが、偶然Moscow Timesの事故リストのような記事をみつけた。 「Sanctioned Russian Aviation Sector Hit
本文を読むレーニンはクーデタ、エリツインは
著者: 藤澤豊当時東京高専には機械工学科と電気工学科に工業化学の三学科しかなかった。一学科定員四十名の小さな学校だった。どのクラスでも留年と退学で三十名前後の学生しかいなかった。そんなところでも学園紛争(もどき)があった。東京高専の三
本文を読む情報格差社会を生むもの
著者: 藤澤豊いくらインターネットが普及しても、情報を見にいく(漁る?)必要を感じない、文化としての田舎の生活をしている人たちにとっては、今も昔も近所隣の小社会の生活があるだけでなにもかわらない。変っていないことに驚くこっちの態度に何
本文を読む大衆が動いたら前衛はいらない
著者: 藤澤豊いくら言い合っても、結論がでるわけでもない。誰もが似たように見て同じように感じて考えている。違いなんか、たとえ当人たちにはあるにしても、傍かみれば何が違うのかわかりゃしない。何のために毎週、同じことで言い合っているのか。
本文を読む本をPDF+OCRにする
著者: 藤澤豊図書館の蔵書に『ユーラシア諸民族群島』を見つけて借りてきた。これぞ日本語という藤村信のかたりにほれぼれしながら、読みはじめた。端的な分かりやすい文章が続いているだけだから、つい上っ面で読み進めてしまう。上滑りしないように
本文を読むライン型社会民主主義のありさま
著者: 藤澤豊オヤジの影響もあって子供の頃からドイツには憧れがあった。高専を卒業して工作機械の技術屋を目指したときには、それが畏敬の念に変っていた。就職した日立精機がドイツのギルデマイスター社からの技術供与で多軸自動盤を製造していた。
本文を読む外国語の習得ー根気だけ
著者: 藤澤豊確か二〇二〇年の四月からだったと思うが、新型コロナウィルス禍で豊島区の図書館が二ヵ月にわたって閉鎖された。毎週のように借り出していたのに、突然読む本がなくなしまった。机の隅において読みたいときに読むだけだが、ないと手持ち
本文を読む大ロシア帝国と共産主義とロシアの行く末
著者: 藤澤豊二月からだからもう一年ちかくになるが、ニュースを読んでいて、しばしなぜこんなことになっているのかと考え込んでしまう。知っている人たちや分かっている人たちには、起こるべくして起きていることでしかないのだろうが、巷の一私人、
本文を読むプロパガンダを真に受けて
著者: 藤澤豊学校帰りに武蔵境駅を降りて、北口にあった本屋でずっと気にしていた「世界」を買った。田無でさがしたが、世界がおいてある本屋はなかった。オヤジの新聞は朝日だ、雑誌は世界だというのを聞いていて、世界を読めるようにならなければと
本文を読む戦友とも呼べる友人と
著者: 藤澤豊彼にとってはシンガポールが初めての海外駐在だった。駐在に至った元々の原因をつくったものとして、その後のゴタゴタの責任の一端がある。当時、ボストンに駐在して毎月京都とヨーロッパにアジアは中国とシンガポールを駆け回っていた。
本文を読むコカインを合法化する時が来た
著者: 藤澤豊十月十二日付けのEconomist誌にとんでもない記事があった。「Joe Biden is too timid. It is time to legalise cocaine」と題するもので、直訳すれば、「ジョー・バイデ
本文を読む転職の相談はよしてくれ
著者: 藤澤豊機械屋になるんだったら、機械の機械たる工作機械をやろうと思っていた。四年生になった春、廊下に張り出された求人募集に東芝機械を見つけた。沼津ならいつでも実家に帰れる距離でちょうどいい。さっそく工作機械を教えてくれた教授に相
本文を読むアルジャジーラがある
著者: 藤澤豊カタールについては、アラビア半島からペルシャ湾につきでた半島の産油国だということぐらいまでで、ほとんど何も知らない。ドーハの悲劇もあったから、どこかで名前ぐらいは聞いたことがあるという人も多いかもしれない。そんなことでも
本文を読む権威主義を生むものとその先
著者: 藤澤豊専門とする領域から遠くはずれたセミナーに出かけた。覚悟はしていたが、聞いたこともない固有名詞がぽんぽん飛び出てきて、話についていくのややっとだった。質疑応答になったのか、参加者のコメントとも質問ともとれる話を受けて、講師
本文を読むなぜ?と本当?から生れた作りもの
著者: 藤澤豊飯屋というと叱られそうな小洒落た、なんとかテラスという店でとてもじゃないが一人じゃ入れない。予約してくれたかつての同僚に感謝している。ただどうにも場違いで落ち着かない。ざっと見わたしたら女性客しかいなかった。メニューには
本文を読むなぜ営業の生産性を考えないのか
著者: 藤澤豊転職を決めるまでにお会いした人たちは何人もいない。当然のこととして、出社して「はじめまして」のひと言から新しい仕事仲間との付き合いが始まる。何らかの関係があって転職したわけだから、なにも知らない会社ではない。ところが、ど
本文を読む気候風土と気質
著者: 藤澤豊日立精機に就職した七十二年には高度成長の陰りがみえてきていた。翌七十三年にはオイルショックで工作機械の需要が激減して、残業規制につづいて帰休制が始まった。ご用組合にできることは、国民春闘の尻馬にのって旗を振るぐらいだった
本文を読むゆるブラックでなにが悪い
著者: 藤澤豊ブラックだとかブラックバイトという話は随分前から聞いていたが、「ゆるブラック」は最近初めて耳にした。隠居を決め込んでることもあって、巷の話題を耳にするにもずいぶん時間がかかるようになってしまった。はじめて聞いたとき、言わ
本文を読む学術論文、話題性?
著者: 藤澤豊YouTubeでスポーツや科学に歴史番組を観ていたが、いつのまにやらウクライナや中国をはじめとする世界の政治経済番組が多くなってしまった。短いものが多いが、ついあれもこれもと一日にしてみれば二時間近くにもなる。 テレビに
本文を読むバルザックが読めない
著者: 藤澤豊ウクライナに関するニュースを読んで、YouTubeで見るのが日課になってしまった。ロシアの軍事進攻が始まるまで、ウクライナについては、穀倉地帯だということとチェルノブイリ原子力発電所があるぐらいのことしか知らなかった。ウ
本文を読むなぜ四州へのウクライナの侵略だと言わないのか
著者: 藤澤豊Yahooニュースがロシアの荒廃ぶりを伝える記事を配信してきた。気がついただけでも二つある。 一つは、ブルームバーグの十月四日付けの記事「ロシア、ウクライナ併合地域の国境は画定していない-大統領府報道官」で、urlは下記
本文を読む傍目を気にしない親切
著者: 藤澤豊九十五年の秋口、画像処理のなんたるかを知るためにACのインディアナポリス支店にでかけた。レンタカーを拾って予約しておいてもらったモーテルに向かったが、よそ見運転していてもぶつかるもののない道路で気持ちまでだれてくる。こん
本文を読むただのツッパリ
著者: 藤澤豊東日本大震災までの六年間、新浦安駅前のオリエンタルホテルの真裏にあるエルシティに住んでいた。エルシティは十数階建てマンションが七棟もある大きなマンション街(?)だが、駅からの騒音は大きなオリエンタルホテルとブラトンホテル
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