夜も更けて 狢(むじな)山降り 鶏血(とりち)吸う 朝見れば 抜けた羽が散る 鶏の小屋 桜守り 木槌を打ちて 木の音(ね)聴く 徹夜して 砂鉄熱して 鉧(けら)造り 落ち椿 踏まず過ぎゆく 京女
本文を読む霧野 漠の執筆一覧
《湘北拙句抄》その7
著者: 霧野 漠漱石は 魯迅にあらず 阿Q書かず 楽しいか 「革命」遊び 阿Qの愚 阿Q愚を 指弾する者 除ける倭国 好[ハオ]さんの イロニー嫌う 化粧顔 中国で 「三光」楽しむ 村男 凝視せよ これが我が父
本文を読む《湘北拙句抄》その6
著者: 霧野 漠レオナルド 裸舞女に観ず 聖マリア マグダラの マリアに投ぜず 石礫(いしつぶて) 裸身舞い 子育て懸命 必死母 裸身舞い 嗤う正義が 観よ 自沈 自沈あと 渦も消えゆき 波静か パレットに 適色練って 筆で
本文を読む《湘北拙句抄》その5
著者: 霧野 漠「ぼく、ここよ」応える迷子 沢の奥 雪国で 農業学び 剛速球 フロリダで 鍛えた全身 剛返球 *********************************************************
本文を読む《湘北拙句抄》その4
著者: 霧野 漠『西東三鬼全句集』(角川ソフィア文庫、2017年)を読んでいる。三鬼(1900―1962)のつぎの句が最初に注目され、代表作の一つとなった。 《水枕 ガバリと 寒い海がある》 初出は1935年(昭和10年)『京大俳句』で
本文を読む湘 北 拙 句 抄 [その三]
著者: 霧野 漠NHKBS③ 風土記「豆腐」(2017年1月13日放映)を観て 沖縄の 海水香る 島豆腐 三日おき 豆腐作りの 寄り合い所 味濃すぎ 出しゃばる豆腐 邪道とか [祇園豆腐] &n
本文を読む主体は《国家》なのか、《市民社会》なのか
著者: 霧野 漠最近、『流砂 第12号』(発行 批評社、2016年11月)を読んだ。そこに非常に重要な発言を含む対談がある。三上治と宮崎学の「《対談》依りかかるものなき時代の中で」である。 そのなかにある、私の関心を引いた発言について、
本文を読む湘 北 拙 句 抄 (その二)
著者: 霧野 漠《その母 わたし》 「日本死ね」 書いた母親 数多(あまた)出(い)で 育つ子は 納税者にも なるのだよ 子育ては 「私事」と誤認の 安倍やめよ 虚言家が守らぬ子らが 世を支え 青鞜派 愛国婦人に 変身し リブは今 暴言
本文を読む湘 北 拙 句 抄
著者: 霧野 漠《日々の彼方に》 ブルネイの 密林の奥 蘭ひらく 白鷺(しらさぎ)が 渚歩みて 抓(つま)む魚 風紋に 彼(か)のひと歩みし 跡探し 飲み帰り 冴える星空 桜花(さくらばな) 夜叉(やしゃ)来たれ 桜吹雪
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