Let’s Join Hands 7月13日 添付2点 奈良の学校で 石丸記事から 今夜の番組
- 2024年 7月 13日
- 交流の広場
- 江口千春
◎奈良教育大附属小の前校長は栄転し、教員は処分された 「裏切られた気持ちです」と保護者は語った 附属小の教員は「心外です」と言った パワハラもあった奈良教育大附属小問題の実態
◎「石丸現象」についての記事から 注目した部分をピックアップしてみました。
◎急ぎ 今日13日 午後11:00からNHKEテレで、3月に放映された「膨張と忘却~理の人が見た原子力政策~」の再放送があります。(7月18日午前0時再放送)<小寺さんからのおたよりです>
科学技術史が専門の吉岡斉氏は90年代から国の原子力政策決定を見てきました。
吉岡氏は「私はむやみやに原子力利用に反対するものではないが、日本の原子力政策が「政策合理性」に関する真摯かつ有能な判断に基づいて進められてきたとは、どうしても思ない。重要な意思決定がたいていの場合「利益政治」の枠組みの中で進められてきたということである。」と記しています。そして2011年3月11日以降、吉岡氏は積極的にマスコミで発言し、また市民運動に参加していきます。
「できるだけ厳しく運用させるように市民側が絶えず監視をしてそれを促していく機能が求められる。」
「福島でも土地を16万人が奪われた。他人事ではなく自分達のこととしてしっかり監視してもらいたい。」
「普通の人が常識的に考えればわかることしか僕は言っていない。何でそれが共有されないのか。」
吉岡さんは「理の人」と言われますが、最期まで福島の人々のことを気にかけ、憤っていた「情」の人でもありました。
しかし肝臓がんのため2018年1月14日に亡くなられました。まだ64歳でした。私も7年前に吉岡氏のお話をまじかでお聞きしたことがあります。平和運動が触れようとしない点を鋭く突いたお話で、今も私にとって課題です。
実は先週、やはり科学に基づく「公論形成」の必要性を訴えた長谷川公一東北大学名誉教授の講演「核ごみをどうするか ―原点に立ちかえって考える」をオンラインで聴く機会がありました。
今、日本の焦眉の課題の一つが、高レベル放射性廃棄物の問題です。政府は地層処分を進めるために、手を上げた自治体に巨費をばらまいています。そんな進め方はおかしいと多くの人が思っています。
この問題について、学術会議が原子力委員会からの諮問を受けて2012年に画期的な回答を出しました。
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-k159-1.pdf
そこでは高レベル廃棄物という未来の人々への負の遺産を私たちが作りだしてしまったという自覚の下で、まず総量管理【原発で出る廃棄物の上限を決める、すなわち将来のある時点で原発ゼロとする】し、性急な地下処分ではなく、当面地上に暫定保管し、十分な検討ののち、最終処分することを提言しています。学術会議には原子力発電推進の学者もいます。そういう人も含め、真摯な議論を重ね、全員一致で回答を出しました。そこで中心的な役割を果たされたのが長谷川さんです。これは原子力委員会からの諮問に対する公的な回答ですから、国は真摯に受け止める義務がありますが、ほとんど無視し、地層処分地の選定を強引に進めています。この2012年の回答は古くなるどころか、今も重要な意味を持っています。(後略)
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