「11/15講演会『低線量被曝の時代を生き抜く』にご参加を!」など 地震と原発事故情報 その224
- 2011年 11月 8日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
5つの情報をお知らせします(11月7日)
◇ 残念ながら、玄海原発4号機が稼働したため、日本の原発・全54基の
うち、現在43基(80%)が停止、稼働しているのは11基(20%)。
今後、再稼働をみんなの活動で阻止できれば、2012年春頃には全原発
の停止が実現する。
原発なくとも電気はだいじょうぶ(天然ガス、火力、その他)。
今、運転中の11基も早く停めてほしい-地震・余震が心配。
★1.明日8日(火)オススメの講演のご案内です
「原発なくとも電気は確保できる
東電ほかのデータを分析して結論は原発不要・廃炉」
市民エネルギー研究所 安藤多恵子代表のお話
★2.11/15講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」にご参加を!
★3.「経産省前テントひろば」の報告-6日目、7日目
★4.10/27発信「地震と原発事故情報その212号」の
「編集部のつぶやき」について・おわびと訂正
★1.明日8日(火)オススメの講演のご案内です
「原発なくとも電気は確保できる
東電ほかのデータを分析して結論は原発不要・廃炉」
市民エネルギー研究所 安藤多恵子代表のお話
◎ 原発推進側が作った「原発の安全神話4つ」のうち、3つは、3/11福島
第一原発事故で、コッパみじんにくだけました。
原発安全の神話…ウソつけ、大事故だ。原発はクリーンの神話…ウソつけ、放
射能まきちらし=ダーティーだ。原発は安価だ…ウソつけ、事故賠償費用を含め
れば高い。電気料金値上げに反対!
◎ 4つ目の神話=「原発の電気が3割まかなう」の神話が残っていましたが、
今、54基のうち、43基(80%)が止まり、動いているのは11基(20%)で半分こわれ
ました。さらに、市民エネルギー研究所が東電等のデータを分析して「原発なく
とも電気は確保できる」ことをデータ的にも証明しました。それをやさしく話し
ます。
日 時:11月8日(火)18:00開場 18:45開会
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
テーマ:「原発なくとも電気は確保できる
今夏、東電データを等を分析しての結論は原発不要」
2012年4月、全原発の停止・廃炉へ(原発ゼロに)
※カラー資料用意
講 師:安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所)
資料代等1000円
★2.11/15講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」にご参加を!
日 時:11月15日(火)18:30開場 18:45開会
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
テーマ:「低線量被曝の時代を生き抜く」
講 師:肥田舜太郎さん・竹野内真理さん
資料代等1000円
☆予約が必要です。定員120名(4F90名、5F30名)
5Fは、プロジェクターによる映像をご覧いただきます。
質疑は可能です。5Fの参加者の方には、肥田舜太郎さん他共著の小冊子
『被ばく者』(頒価400円)を贈呈致します。
予約申し込み、問合せ先は、下記の通りです。
たんぽぽ舎 電子メール nonukesアットマークtanpoposya.net
FAX 03-3238-0797
◇講師は肥田舜太郎医師と竹野内真理さん(翻訳家)です。
肥田舜太郎先生は広島市に生まれ、陸軍軍医として広島陸軍病院に勤務中、
1945年アメリカ軍が投下した原爆で被爆しました。
偶然にも、投下前夜に6km離れた村で子供の急患が出て、民家で往診中だったの
で一命を取り留め、被爆直後から多数の被爆者の治療にあたりました。
原爆の直撃に遭遇して死んでいく患者のほかに、後から広島に入った患者が、
放射線による症状を呈して死んでいく様子を目のあたりにし、この時から内部被
曝の恐ろしさを知った国内でも唯一の医師です。
肥田さんは、現在94歳です。生涯、被爆者の治療を続けるかたわら、のべ37カ
国、約250回の講演会で被曝の実相を語り、核の廃絶を訴え続けてきました。
1976年、ピッツバーグ大学医学部のスターングラス教授と出会いますが、同教
授は、核実験や原発から環境に放出された低線量放射線の危険性を、国内の赤ん
坊の死亡数が増大しているというデータに基づき、初めて米国で警告を発した科
学者でした。
肥田さんは、1978年に同教授の著書『死に過ぎた赤ん坊ー低レベル放射線の恐
怖』を翻訳・刊行しました。その後も『死にいたる虚構』、『放射線の衝撃』、
最近は『低線量内部被曝の脅威』『人間と環境への低レベル放射能の脅威』を翻
訳、鎌仲ひとみ氏と『内部被曝の脅威』を執筆、一貫して低線量内部被曝の真実
に迫る研究を続けておられます。
竹野内真理さんは翻訳家ですが1998年に劣化ウラン兵器による子供たちの深刻
な健康被害を知り、そして99年には米国における原発の「電源喪失事故」の想定
の話を聞き、以来反原発の活動を行っています。
福島事故発生で沖縄に赤ちゃんと避難するまでたんぽぽ舎の講師でした。今年
に入り、肥田先生と共訳で『人間と環境への低レベル放射能の脅威―福島原発放
射能汚染を考えるために』、『低線量内部被曝の脅威』を翻訳出版されました。
『原発閉鎖が子供を救う』という翻訳書も近日中に刊行予定です。
現在、沖縄から地元メディアや外国のメディアに発信したり、沖縄の仲間と共
に講演会やデモを行ったりと積極的に活動しています。さらに、事故後避難して
きて体調を崩した人々と共に「低線量被曝者の会」を立ち上げ、被曝者問題の普
及に努めています。
私(富塚)は10月28日に参議員議員会館で行われた、政府交渉「渡利の子ども
たちを守ろう」に参加しましたが、政府はしつこく年間被曝量20mSvでも安全と
言っています。福島の住民の中にはそれを信じて、子供たちの疎開を訴える人々
との間に亀裂が生じています。100mSVでも安全と公言する山下俊一氏らが主導す
る「福島県民健康管理調査」が始まっていますが、専門家はこの調査を「放射線
暴露量を少なく見積もる」「被ばく核種をセシウムとヨードだけに限る」「健康
影響を調査をしない」「いかなる健康被害も精神的なものであると言い逃れる」
と批判しています。
いったい日本の専門家はこれまではICRPの研究報告に沿って規制法律をに決め
てきたのですが、ICRPが論理根拠の一つにしている日本の原爆被爆者のABC調査
報告は全くでたらめです。肥田先生が証言されていますが、GHQは原爆被爆者の
往診結果・病・治療等一切を、軍事機密として記録を禁止したのです。真実は伏
せられたまま、死ぬべき人は死に、被曝による病人はいないと本国に報告しました。
また原爆投下後すぐ調査に入った軍医たちは詳細な被害報告書を作成しますが、
患者の治療に生かすのではなく、自分たちの保身のため(戦犯の罪をのがれるた
め)全ての報告書を米軍に提供したのです(昨年のNHKテレビ)。日本の官僚に
は戦犯のがれ(アメリカに逆らえない)の伝統が息づいていると思います。
したがって肥田先生の原爆病の治療・研究は困難の連続でした。スターングラ
ス博士も研究継続、研究結果発表について政府の執拗な妨害を受けました。
福島に限らず各地で子供に、大人にも深刻な健康異変が出始めています。いま
私たちは、長期にわたる低線量被曝にさらされて生きねばならない所に生活して
います。
ここでどう生きるのか。子どもも大人も、被ばくをより低く抑え、どうしたら
健康を維持して、生きていけるのか。悩みはつきませんが、低線量放射線の内部
被曝を研究し、真っ向から格闘してこられた肥田舜太郎先生と竹野内真理さんの
お話を聴き、私たち自身のこれからの生きる道、生き方を探っていきましょう。
是非お聴きください。
★3.「経産省前テントひろば」の報告-6日目、7日目
イ.デモ・集会に、今日も盛り上がって…「全国の女たちの座り込み」6日目
-11/4経産省前テントひろば 座り込み55日目-
◎ 11/4は平日にもかかわらず、「全国の女たちの座り込み」とその支援連帯
行動に、300名をこえる人達が結集した。
朝9時半には、浪江町の吉沢さんがハム工場の宣伝車で幟旗をいっぱい持参し
て駆けつけ、10時半には水俣の患者さん2名を含む10数名の方が全国から駆
けつけた。吉沢さんの話は参加者に大きな衝撃を与えた。警戒区域内は2度と米
作りのできない、そして戻れない「死の町、絶望の町」と化していること、35
0頭の牛をまもるべく自らも被曝したこと、国は避難区域に入れず、知らせもせ
ず、さらには牛の殺処分を通して被曝の証拠隠滅をも図ろうとしたこと。これか
らは被曝の生き証人として生き、福島の犠牲・差別を東京で訴え、死んでもいい
から原発を止めると訴えた。
◎ 11時には福島(郡山)からバスで10名参加。11時半からは日比谷公園
霞門からスタートして官庁街を1時間近くデモ。デモには150名くらいが参加
した。
オーストリアやイランのTV局のテントひろば取材もあり、桃色ゲリラの増山
さんの路上アートありとあった後、午後3時からテント~経産省正門前で、座り
込み集会があり200~300名が参加した。これには武藤類子さん、佐藤幸子
さんはじめ福島の人々の発言が相次いだ。なかでも武藤さんは、87歳のお母さ
んのたっての要望ということでご一緒での参加であった。
◎ 明日11/5はいよいよ最終日。11時から日比谷公園のかもめ広場で12
時まで交流会をやり、午後2時からは文京区民センターで避難の権利を求める集
会にも参加、座り込みは午後3時までの予定となっています。明日は土曜日、是
非たくさんの方の参加を。テントの前は思いを込めたメッセージで溢れかえって
います。そしてテントの内外は人々の交流の広場となっています。 (文責:テントひろば八木)
ロ.11/6「全国の女たち座り込み」行動最終日(7日目)
-テントひろば 56日目-
◎ 11/6(土)は、「全国の女たち座り込み」行動の最終日であり、福島の女た
ち~全国の女たちと続く10日間行動の締めくくりの日であった。
9時から、広島から駆けつけた女性を含んで座り込み開始。11時からは日比谷
公園のかもめ広場でさよなら交流会が120名ほどの参加のもとに、噴水をバナ
ーで囲んでおこなわれる。明石の女性たちが福島に行って、福島ー明石をつなぐ
気持ちをこめたキルト製手縫い敷物を披露。そして全員の一言スピーチ。溢れる
ような反原発への思い。
◎ 座り込みは午後3時で終了であったが、午後2時からは文京区民センターで
の「避難の権利」のための集会に多くの人が参加した。200人近い参加者のこ
の集会では、自主避難者への補償と、現在高線量地区となっている福島市渡利地
域への特別避難勧奨地域指定が、とくに子どもや妊婦の生命のために緊急の重大
事であることが報告され、福島の放射能被災の重い現実にあらためて向き合う必
要を痛感させられた。
◎ 午後5時からテント前で最後の打ち上げとしてさよならパーティがおこなわ
れ、10日間の労をねぎらった。この10日間行動は参加者に交流・共感・楽し
さを経験させ、孤立していた人々を勇気づけ、このような行動の継続を望む声が
多数寄せられていることが報告された。新たな座り込み行動の展開に向けて、テ
ントひろばは今日も健在である。
11/6には東電前アクションのデモが、午後1時常磐橋公園集会→2時デモ出
発→東電前→経産省前のコースでおこなわれる。テントひろばは今日も賑わいそうだ。
※11/6午前4時頃、右翼が街宣車3台で押し掛けてきた。泊まり込みメン
バーはただちに起きてテント前で対応。警察も含めて押し問答が5時過ぎまで
続く。詳細は明日の便にて。(文責:テントひろば八木)
★4.10/27発信「地震と原発事故情報その212号」の
「編集部のつぶやき」について・おわびと訂正
イ.「グリーナムの女たちの闘い(最終的に勝利)が、経産省前テントの闘い
(原発の廃止運動)の近未来(勝利)を暗示しているかも…」という意味で書いた
編集部のつぶやきでした。
ロ.しかし、「-男たちから始まり、福島の女、全国の女へつづく-(これは
削除)」の記述は読者から「誤解を招く」-グリーナムの闘いは男たちから始
まったのではない、女たちの座り込みも男たちにつづくわけではない-との指
摘がありました。
ハ.誤解を与えた点について、おわびし、上記イ.の文に訂正致します。
ニ.今後も「開かれたメルマガ」として成長するためにも、皆さまの積極的な
ご指摘、ご意見、寄稿をお寄せください。
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いことに気がつきました。アドレスデータに不備があったようです。
配信されていない読者の皆さまにおわびし、昨日、発信した事故情報223をす
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