「スクープレポート 遺伝子障害率が上昇」など-地震と原発事故情報
- 2013年 3月 21日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1783】
2013年3月21日(木)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.スクープレポート 遺伝子障害率が上昇
アメリカから突きつけられた「放射能後遺症」の恐怖
(週刊フライデー3月29日号より抜粋)
★2.福島第一原発は地震で配管等が破損した-その証拠の場面も
メルトダウンへのNHK流の切り込み(3/10のNHKスペシャルの動画紹介)
約20年前から原発を危険視している横浜に住む一市民
井端 淑雄
★3.メールマガジン読者からのイベントの案内(お問い合わせは主催者へ)
◆4/20『さよなら原発!三鷹アクション ~その5~』パレード
★4.新聞・雑誌より3つ
◆大飯、7月停止求めず 新基準、9月以降適用 原子力規制委方針
(3月19日朝日新聞より抜粋)
◆「審査で停止」の例回避 大飯原発、新基準先送り
電力業界「再稼働に道筋」 (3月20日朝日新聞より抜粋)
◆被害想定 最悪220兆円 M9.1南海トラフ巨大地震
GDPの4割超す 有識者会議 (3月19日朝日新聞より抜粋)
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※3/23(土)第11回槌田ゼミ-隠ぺいされた福島原発事故徹底分析
「福島第一原発事故 物理学者集団の社会的責任を問う」
日 時:3月23日(土)18:30より
講 師:槌田 敦さん(核開発に反対する会代表)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.スクープレポート 遺伝子障害率が上昇
アメリカから突きつけられた「放射能後遺症」の恐怖
2013年3月11日。東日本大震災から2年が経ったこの日、日本のテレビ・新聞
報道は、「あの悲しみを忘れない」「復興に向けて」といった感傷的な報道で溢
れた。一時、あれほど語られた「放射能の健康被害」については、まるで忘れら
れてしまったかのように静かだ。しかし、海外ではいまも多角的な研究が続けら
れている。そして彼らは、こう警鐘を鳴らす。「福島原発事故から2年。日本は
これから本当の悲劇を迎えるのではないか」とー。
3月11日、ニューヨーク。福島原発から約1万キロメートル離れたこの地で、
「福島原発事故が医学・環境に及ぼした影響」と題されたシンポジウムが開催さ
れた。主宰したのは、ヘレン・カルディコット財団と、1985年にノーベル平和賞
を受賞している「社会的責任を果たす医師団」。彼らの呼びかけで世界中から放
射能研究の権威が集結し、数百人の聴衆を前に、福島第1原発事故の影響に関す
る詳しい報告が行われた。本誌はこのシンポジウムに参加した専門家たちの取材
を行ったが、彼らの口からは新たに判明した福島原発の「不都合な真実」が次々
と出てきたのである。
なぜ鈍感でいられるのか
まず、原発のエンジニアで、アメリカの原子力委員会にも提言を行っているア
ーニー・ガンダーセン氏が明かす。
「福島だけでなく東京の汚染が予想以上に深刻に進んでいる、ということが分
かっています。昨年、私は東京中心部の土壌のセシウムを測定しましたが、1キ
ロ平方メートルあたり7000ベクレルが検出されました。これは、アメリカにおけ
る放射性廃棄物の基準値に相当する量です。つまり、東京中に放射性廃棄物がば
らまかれているも同然なのです。(中略)
「2012年11月に日本の沖合のセシウム137の汚染状況を調べたのですが、海底
には94テラベクレルが、海水では15テラベクレルが検出されました。また、2012
年末の時点でも、海水は1平方メートルあたり1000ベクレル以上汚染されていて、
汚染濃度はまったく低下していません。これらはチェルノブイリ事故後の汚染よ
りもはるかに高い数値です。海流の流れによってセシウムはより広域に広がって
いるので、太平洋の汚染が進んでいる。現時点で18パーセント以上の魚が制限値
以上の数値を検出している。なぜ日本の人々がこのことに鈍感でいられるのかが
分からない」(中略)
今回のシンポジウムで最も耳を傾けなければならないのが、サウスカロライナ
大学で生物科学の研究を行っている、ティモシー・ムソー博士の調査結果だ。ム
ソー博士は福島の現地調査を行い、野生生物に奇形や個体数の減少といった明白
な”変化”が表れていることを明らかにした。「私はチェルノブイリと福島の両方
で、事故後の野生生物の状況を調査しました。野生生物は最も放射能の影響を受
けやすいからです。福島県内の400カ所で調査を行いましたが、放射線量の高い
地域では鳥類の数が著しく減少しています。放射能の影響がチェルノブイリの2
倍にも達しているところもありました。チョウの減少や奇形も顕著です。また、
鳥の個体を調査すると、奇形が見られたり、斑点ができているものが多く見られ
た。明らかに放射能の影響で、遺伝子障害の率が増加しているのです」
神頼みの国・ニッポン
ムソー博士は様々な調査結果から、長期の低線量被曝によって、遺伝子に損傷
が生じることを証明している。今回、福島の野生生物に個体減少、欠損・障害が
見られたことを受け、博士はこう警告するのだ。
「昆虫や鳥に出た影響は、人体にも起こりうるのです」
福島を含め、日本はこれから人類が経験したことのない苦しみを経験すること
になるのではないか、とムソー博士は不安を抱く。(後略)
(週刊フライデー3月29日号より抜粋)
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┗■2.福島第一原発は地震で配管等が破損した-その証拠の場面も
| メルトダウンへのNHK流の切り込み(3/10のNHKスペシャルの動画紹介)
└──── 約20年前から原発を危険視している横浜に住む一市民
井端 淑雄
(後半の文章、前半の文章は3/19発信の【TMM:No1779】★1です)
メルトダウンへのNHK流の切り込み(3月10日のNHKスペシャルの動画紹介)
http://youtubewara.blog10.fc2.com/blog-entry-6671.html
(21分から、建屋外で線量が毎分300カウント)
この動画を見ると、NHKも疑問を持って問題点によく切り込んでいるようにみ
える。
安全神話に胡座をかいていた日本ではアメリカと異なり、イソコン(非常用復
水器)の作動訓練もしておらず、蒸気が少し出ているのを見て、作動していると
判断したなど、全く備えができていなかったことを暴いている。
米の訓練時の経験ではイソコンが作動すると、ものすごい量の蒸気が出て音も出
るそうである。
しかし、3号機では消防車から注水された水の大半が復水器(イソコンとは別の
主発電タービンを回した後の蒸気を水に戻すための)に流れ込んでいたと、イタ
リアにまで出かけ結論付けているのは、どうも疑問である。
この原因に特定することで、地震の揺れで配管のどこかに水が漏れるような破損
が発生していた可能性があることに目が向けられないようにしているのではない
かと考える。
すなわち、地震では壊れていなかったことを死守したいのではないかと思われる。
何よりも動画の21分のところで、’11年3月11日の16:44に原発建屋外で線量が
毎分300カウントとなっている場面が登場する。
この時点で既に高線量の放射能が外に出ているということは、配管等が破損して
いる明らかな証拠である。
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┗■3.メールマガジン読者からのイベントの案内(お問い合わせは主催者へ)
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◆4/20『さよなら原発!三鷹アクション ~その5~』パレード
4月20日(土)集合: 1:00
井の頭公園西園 (吉祥寺駅南口徒歩10分)トラック内
出発 1:30 三鷹市内約4キロ強コース。 3:15 頃西園 帰着
*雨天決行 荒天中止
主 催: さよなら原発!三鷹アクション実行委員会
連絡先:080-5046-1893
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┗■4.新聞・雑誌より3つ
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◆大飯、7月停止求めず 新基準、9月以降適用 原子力規制委方針
国内で唯一稼働中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県)について、原子力規
制委員会は19日、現在策定中の新安全基準が施行される7月には、審査のために
停止を求めないとする方針を決めた。定期検査に入るために9月に停止した後、
国が新安全基準に適合しているかを審査する。関電は電力需給が逼迫する今夏も
運転できる見通しが出てきた。(中略) (3月19日朝日新聞より抜粋)
◆「審査で停止」の例回避 大飯原発、新基準先送り
電力業界「再稼働に道筋」
関西電力の幹部は、原子力規制委員会の判断に喜びを隠さない。「いろいろと
要望をしてきたが、こんなに早くそのとおりになるとは思わなかった。(中略)
電事連関係者は7月の参院選後に照準を合わせ、攻勢の時機を探る。
「自民党も参院選までは大胆に動けないだろうが、大飯がOKなら他の原発の
再稼働にも道筋がついたも同然だ」
地元は…安全な状態で稼働を/信頼崩れる
(前略) 厳しい意見も相次いだ。原発推進派が多数を占める福井県敦賀市議会
で脱原発を訴えてきた今大地晴美市議(62)は「命より経済優先の論理。規制委に
対する国民の信頼が崩れる一歩だ」。同県美浜町で反原発を訴えてきた元町議の
松下照幸さん(64)も「これでは電力業界ともたれ合っていた旧原子力安全・保安
院となんら変わらない」と規制委の方針を批判した。
(3月20日朝日新聞より抜粋)
◆被害想定 最悪220兆円 M9.1南海トラフ巨大地震
GDPの4割超す 有識者会議
太平洋沖に延びる南海トラフでの巨大地震対策を検討する国の有識者会議は18
日、マグニチュード(M)9.1の地震が起きると、最悪クラスで220兆3000億円の
経済被害が出るとの想定を発表した。国内総生産(GDP)の42パーセント、東日
本大震災の10倍を超える規模。今回の公表で死傷者数などを含む被害想定が出そ
ろったことになり、国は防災対策の基本方針を盛り込む大綱の策定を急ぐ。
(註) 死者は32万人 南海トラフ
静岡県の駿河湾から九州東方沖まで続く約4000メートルの海底のくぼみ(トラ
フ)。海側の岩板が陸側の岩板の下に沈み込む境界にあり、1600年代以降だけで
もマグニチュード(M)7~8級の地震が繰り返し起きている。東日本大震災後、
国は巨大地震発生時の被害想定の見直しに着手。最悪クラスでM9.1、20メー
トル以上の津波が8都県(都は島しょ部)に押し寄せ、32万3000人の死者が出ると
した想定を昨年8月にまとめた。(3月19日朝日新聞より抜粋)
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