今から70年前の1954年の3月1日未明、太平洋のビキニ環礁で米国の水爆実験があり、危険区域外で操業していた静岡県焼津港所属のまぐろ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が「死の灰」を浴びて被ばく、無線長の久保山愛吉さん(当時40歳)が、放射能症で同年9月23日に死亡しました。世界で初めての水爆の犠牲者で、世界的な反響を呼び起こし、地球規模の原水爆禁止運動が始まるきっかけとなりました。
久保山さんの墓は焼津市浜当目の弘徳院境内にありますが、久保山愛吉記念碑(遺言碑)が、東京都江東区夢の島にある都立第五福竜丸展示館のすぐわきにあります。展示館の管理を任されている公益財団法人・第五福竜丸平和協会は、9月23日を「久保山忌」として、毎年この日に記念の行事を行ってきました。今年は44回目になります。
今年の主な行事は次の通り。
◆久保山忌コンサート「希望の風」
14時~第五福竜丸展示館内 船首下特設ステージ
出演:松島よしお、花岡かよ子、弘瀬波子、飯島香織、岩澤杉子、伊地知敦、よしだよしこ
申込み不要・無料
◆映画「第五福竜丸」(新藤兼人監督・1958年)上映会
17時~19時半 展示館内特設スクリーン
要申込み(℡03-3521-8494)・参加費無料
◆久保山忌句会
10時半より久保山愛吉記念碑に献花。13時より句会(夢の島マリーナ第3会議室)。安田和也・第五福竜丸平和協会専務理事の講演あり
会費1000円(茶菓子付き)。どなたでも参加出来ます
★都立第五福竜丸展示館までの交通=JR京葉線、メトロ有楽町線、りんかい線の新木場駅から徒歩10分