- この企画の趣旨
下斗米教授には、昨年6月24日、「ウクライナ戦争 その論理と停戦の可能性」というテーマで話していただきました。たまたまその日、「プリゴジンの反乱」が起きましたが、「大勢に変化なし」というわたしたちの見通しの通りになりました。
プーチンのウクライナ侵攻には、NATOの東方拡大を阻止するというそれなりの理由があるにせよ、大きな誤算がありました。プーチンが頼みとする中国も軍事侵攻は支持せず、ウクライナ人民がこれほど頑強に戦うとは考えなかった、という誤算です。ゼレンスキー大統領は「英雄」になりました。
開戦直後のトルコによる和平交渉に、プーチン・ロシアもゼレンスキー・ウクライナも乗りかけたのに、英米、特にジョンソン首相(当時)がこの和平交渉をつぶしたことから、ウクライナ戦争は、長期化しました。
ゼレンスキー大統領の「ロシアへの越境攻撃」も辞さぬ戦争拡大一辺倒に対して、西側からもウクライナ国内からも、異論が出てきています。
西側の対ロシア経済制裁も、破綻しつつあります。中国封じ込めを対外戦略の基本に置くアメリカにとって、ウクライナにつづくイスラエル・パレスチナ戦争の勃発により、ウクライナ停戦は不可避の課題になったとみられます。
また、プーチンにとっても、「軍事作戦」から本格的に国民を動員する「戦争」に拡大することはできず、停戦が課題となっています。
ウクライナ戦争の「出口」が模索されるようになった経緯とこれからの国際政治に与える意味について、下斗米先生に語っていただきたいと思います。 (世界資本主義フォーラム・矢沢)
- 主催 世界資本主義フォーラム
- 日時 2024年2月17日(土) 午後1時30分―4時30分
- 開催方式 ZOOMによるオンライン
- 講師 下斗米伸夫(神奈川大学特別招聘教授)
- 講演要旨 ウクライナ戦争と歴史の教訓
なぜ『西側』のウクライナ戦争の話法が、とくに昨年後半から「現実」と異なってきたのか。
なぜあれほど期待されたウクライナの反転攻勢が失敗したのか。昨年暮れから今年になって、世界の主要紙誌が、ロシア軍の消耗戦での勝利と、ウクライナ軍のゼレンスキー体制の亀裂、ザルジヌィ総司令官などウクライナ軍幹部とゼレンスキー大統領との対立を伝えるなか、日本のメディアはなにもつたえないのか。冷戦終焉時に遡って東西関係の推移から検証し直す必要がある。
- テーマ ウクライナ戦争と歴史の教訓
- 参加方法
(1)どなたも参加できます。参加費500円(あと払い)
(2)前前日(2月15日)までに、
・「2.17フォーラム参加希望」と書いて
・氏名[所属・立場など]を sekaiforum@jcom.zaq.ne.jp
宛に 送信してください。
(2)参加申し込み者に、事前に資料配付することがあります。早めに申し込みを。
(3)フォーラムの前日までに、ZOOM接続情報を参加申し込み者に送信します。前日になっても届かなかったら、矢沢まで連絡ください。
当日朝「リマインダー」(ZOOM接続情報の再送信)します。
(4)参加費 500円[あと払い]、支払い方法は、世界資本主義フォーラムのサイトをご覧ください。
https://www.worldcapital.online/
- 問合せ・連絡先
矢沢yazawa@saitama.zaq.jp 090-6035-4686
安岡yasuokafamily-1229@memoad.jp