「『東電体質』は今でも依然として続いている」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1753】
2013年2月20日(水)その2地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

転送歓迎
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★1.「東電体質」は今でも依然として続いている
何があっても情報の隠蔽をまず考えるのが「東電体質」
「地震で原発設備が損傷したこと」を隠したかった
規制庁も各電力会社も安全基準が決まるまでは隠したかった
(隠したい)=共犯者      山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.電気料金の「過払い」を取り戻そう 運動への道のり
値上げの原因は原発が稼働しないために儲からない分のつけ
矢嶋理恵(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.神奈川・東電デモ実行委員会より、デモのお知らせ
2月22日(金) 東電の隠蔽体質を改めて追及しよう!
神奈川 金子やよい(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞・雑誌から2つ
◆東通原発「多数の活断層」一致
規制委チーム 報告書案を議論 (2月18日東京新聞より抜粋)
◆大間原発 建設凍結を 函館市長ら政府に要請書
(2月19日 東京新聞より)
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※ ワンコイン上映会
『主権在民~フクシマから東海村へ』 西山正啓監督作品
日 時:2月21日(木) 18:30開場 19:00開会
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:たんぽぽ舎 参加費:500円
お楽しみ上映会あり

※いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ 真下に活断層あり
第44回首相官邸前抗議行動は、2月22日(金)18:00から20:00。
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。

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┗■1.「東電体質」は今でも依然として続いている
|  何があっても情報の隠蔽をまず考えるのが「東電体質」
|  「地震で原発設備が損傷したこと」を隠したかった
|  規制庁も各電力会社も安全基準が決まるまでは隠したかった
|  (隠したい)=共犯者
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

国会事故調査委員会が2012年2月に「第一原発1号機立ち入り調査」を東
電に対して求めたところ、東電担当者は「1号機建屋にはカバーが掛けられ、内
部は真っ暗で入ると極めて危険であり、さらに東電職員はエスコートしない」と
回答した。これにより、余りに危険で、何かあったら事故調査そのものが継続で
きなくなる恐れがあるとして、事故調委員の立ち入り調査が見送られた。
しかし「真っ暗」というのは全くの虚偽で、建屋カバーは透過性で日中は光が
入りこみ、さらにカバーには照明装置も取り付けられているので、調査が可能な
照度はあったことが明らかになった。
事故調が調べようとしていたのは1号機の「IC・隔離時復水器」だった。こ
の装置は地震時に揺れによって損傷し、放射能を含む冷却材が漏れ出した可能性
が指摘されている。もし事実ならば、地震により原発の重要設備が損傷したこと
になり、事故シナリオそのものが書き換えられることになる。特に1号機につい
ては、他には見られない急激な原子炉水位の低下があったのに、その原因が特定
されていない、とても不思議な原子炉だ。
事故から2年が経とうというのに、主要な事故シナリオさえ確定されず、炉心
水位の低下の原因といった最も重要な事故の経緯が不明なまま、運転再開の前提
となる安全規制問題が議論されていることになる。まず、少なくても1号機の冷
却材喪失原因が突き止められなければ、安全基準の策定など本来は出来はしない。
1号機立ち入り調査妨害事件について東電はホームページなどで「虚偽説明だ
ったこと」は認めている。しかしそれは「何かを意図したものではなく」「担当
者の思い込み」だったとしている。しかしこれもまた「虚偽説明」である。
意図は明確だ。立ち入り調査をさせないようにしたかったのだ。もし調査に協
力するつもりがあったならば対応は全く異なるはずだ。まず撮影された映像を精
査しながら、現場の明るさや安全性などを検討するはずだ。そうすれば十分な照
度もあることが明らかになる。立ち入り調査をさせないための説明をするにあた
り、提出したデータの時期が「建屋カバー設置後」なのを「前」と虚偽説明し、
今は真っ暗などと言ったのだから、明確に調査を妨害する意図があったと見なせ
る。
一方で東電は、第三者委員会をつくり、この説明が本当に何か意図があったの
か、取締役などの幹部が関与していないか、何処まで会社の上部まで伝えられて
いたのかなどを調べるという。
本来第三者委員会を作って調べるならばその主体は規制庁か国会だろうが、そ
のような動きは規制庁にも国会にもない。
東電がこの調査をいやがる訳は十分にある。主要設備が地震で壊れた結果、早
期に炉心冷却が不可能となって1号機が炉心崩壊を起こしたのだったら、全原発
に地震と原発事故の影響調査が必要となる。安全審査のやり直しに等しい事態に
なる。
福島第一原発で観測された揺れの大きさは基準地震動Ssと同程度である。一
方ストレス・テストなどで主要な配管や制御棒駆動系の耐久性は「Ssの少なく
ても1.7倍以上ある」ことになってるから、ストレス・テスト(及びその以前
に行われていた耐震バックチェックも含む)をクリアした原発として稼働してい
る大飯原発3、4号機も安全とは言い切れないことになる。
おそらく規制庁も電力各社も、安全基準が決まるまでは「隠ぺい」したかった
のだろう。こんなとんでもないことをいつまでも許していてはならない。

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┗■2.電気料金の「過払い」を取り戻そう 運動への道のり
|  値上げの原因4は原発が稼働しないために儲からない分のつけ
└──── 矢嶋理恵(たんぽぽ舎ボランティア)

昨年9月から、東電管内では電気料金が値上げになりました。
石油の値段が高くなったから、とか再生可能エネルギーの単価が高い、とかいろ
いろと理由は付けられていますが、この値上げは、原発が稼働しないために儲か
らない分のつけを消費者が払わされているに過ぎません。その分(原発損失分)
は電気料金の約10%に上るといいます。
原発はいらない、とこんなに声を大にして言っているのにもかかわらず、私た
ちが原発のための電気料金を肩代わりして、陰ながらその損失分を支えてしまっ
ているのは、とても矛盾したことですし、怒りを感じます。だから、原発損失分
の電気代は「過払いである」と考えてその返還を求めようと訴訟を起こすのは、
とても新鮮であるとともに、もっともなことであると感じました。
原告はコアメンバーの数人でいいのです。利害を共にする第3者が補助参加と
いう形でたくさん集まることを期待するということでした。補助参加は、電気代
の明細さえ分かれば(伝票が無くても、東電に問い合わせれば教えてくれます)
誰でも参加できます。少しでも東電にインパクトを与えるためにも、これから補
助参加なり原告希望なりのメンバーが増えてくれることを期待しています。なお、
月1回のペースで相談会は開催するとのことです。

※この報告は槌田敦さん呼びかけで2月16日(土)に開かれた
「原発負担を拒否する運動」の第1回相談会の内容です。
2回目は3月20日(水・祝)の予定です。詳細はお問い合わせください。

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┗■3.神奈川・東電デモ実行委員会より、デモのお知らせ
|  2月22日(金) 東電の隠蔽体質を改めて追及しよう!
└──── 神奈川 金子やよい(たんぽぽ舎ボランティア)

福島第一原発1号機の調査妨害が明らかになり、いかなる汚ない手段を使っても、
地震が原因で破損したとの調査結果を出させまいとする東電のやり方が明らかと
なった今、改めて事故の真実と責任を明らかにさせるために、東電電力に向かい、
声をあげてゆきましょう!
コースは前回と同じ、 桜木町駅前広場⇒市庁舎前⇒東電神奈川支店⇒桜木町駅
前広場 の約1時間のコースです。2月22日(金) 19:00桜木町駅前広場スタート、
デモ出発前の 18:00~19:00 は、スタート地点の桜木町駅前広場にてリレーアピ
ールを行います。途中参加、途中離脱自由、プラカード、鳴り物、コスプレ(当
日は、猫の日、ネココスプレも!)大歓迎。それぞれが自由なスタイルでアピー
ルしてます。横浜で一緒に声を上げましょう!デモの後、有志にて交流会もあり
ます。
お問い合わせ 金子 09065403771 まで

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┗■4.新聞・雑誌から2つ
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◆東通原発 「多数の活断層」一致
規制委チーム  報告書案を議論

東北電力東通原発(青森県東通村)の断層を調べている原子力規制委員会の専
門家チームは18日、3回目の評価会合で、敷地内に多くの活断層がある可能性が
高いとの評価報告書案でおおむね一致した。
この日提示された報告書案では、敷地内に数多く見られる新しい年代の地層の
乱れや地形のゆがみは、下層の断層が動いたことによりつくられたと判断。東北
電は岩盤が地下水を吸って膨張した力でできたと主張してきたが、報告書案は
「根拠が乏しい」と疑問を示した。
また、東北電の調査内容では、敷地内の断層の詳しい状況が分からないと指摘。
敷地外の広い地域も含めて地質調査を行い、敷地内の断層との関連性を調べるこ
とを求めた。東北電が活動性はないとしている原発の重要施設直下を通る断層に
ついても、「さらなる検討が必要」とした。
(後略)                 (2月18日東京新聞より抜粋)

◆大間原発 建設凍結を 函館市長ら政府に要請書

北海道函館市の工藤春樹市長らは19日、電源開発(Jパワー)が青森県大間町
で進める大間原発建設の無期限凍結を求める要請書を政府などに提出した。政権
交代後は初めて。市は建設差し止め訴訟を準備しており、政府の対応を見て、提
訴するかどうか決める。
工藤市長は経済産業省や自民党本部を訪問し、市に隣接する北斗市や七飯町の
首長らも同席した。工藤市長は「東京電力福島第1原発事故以前の安全神話の中
で建設が進められた大間原発には反対だ」などと訴えた。
要請書は「大間原発から函館市までの距離は最短23キロ。事故が起きれば、観光
や漁業、農業を基幹産業とする道南地域の経済に壊滅的な打撃を与える」と指摘
している。
(2月19日 東京新聞より)

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