「インスタント基準にNO!」官邸アクションの報告と抗議呼びかけ

みなさまへ    松元

杉原浩司さんの緊急転送要請です。後藤政志さんのメッセージも掲載されています。

====以下、転送====

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

[転送・転載歓迎/重複失礼]

記憶にある限り、最も直前(7時間前)に呼びかけた5日夕方の「STOP!大飯原発再稼働 ~『インスタント安全基準』にNO!首相官邸前緊急アクション」は、約75人の参加で無事終了しました。参加された皆さん、情報拡散にご協力いただいた皆さん、お疲れ様でした。

ちょうど閣僚会合と同時刻の18時に開始されたアクションでは、緊急院内集会や4閣僚の国会事務所、枝野経産相の地元大宮事務所への要請行動などの報告も交えて、多くの人がマイクを握り、官邸に向けて訴えました。発言のみならずシュプレヒコールをあげる方が多かったのが印象的でした。また、短期間に236団体が賛同した「インスタント安全基準にNo!」の要請書と「未来を考える会」の要請書が読み上げられ、内閣府職員にしっかりと手渡されました。

首相官邸で開かれた大飯原発3、4号機の再稼働に向けた2回目の閣僚会合には、なぜか今回も仙谷由人民主党政調会長代行が同席(6日にはこの問題で仙谷・前原会談が行われるとのこと)。報道によると、4閣僚らは保安院がでっち上げた「インスタント安全基準」を大筋で了承。本日6日(金)にも再度閣僚会合を開いて、大飯原発3、4号機が「基準」を満たしているかを判断し、「地元」了解に向けた事実上のGOサインを出すとのことです。

大飯再稼働へ安全基準 4閣僚会議で大筋了承(産経、4/5)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120405/trd12040521310025-n1.htm

ニュース映像で野田首相の冒頭のあいさつを見てのけぞりました。「国民の視点から見て、事故の原因分析を踏まえた判断基準をつくるため、4大臣で納得いくまで議論したい」云々。「事故の原因分析」はまさに国会事故調が精力的な解明作業を行っている最中です。判断基準の材料など存在していません。

このむちゃくちゃな「インスタント安全基準」について、5日付の東京新聞が一面で鋭い批判を加えています。

フィルターや免震施設除外 早期再稼働へ政府暫定基準(東京、4/5)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012040590070545.html

要するに、「少なくとも3、4年はかかる」(保安院幹部)ような時間がかかる対策については、安全基準から除外するというのです。まったくの茶番であり、正当性のかけらもありません。

こうした政府の「安全詐欺」のでたらめさについては、5日の緊急院内集会への後藤政志さん(ストレステスト意見聴取会委員)のメッセージを紹介することに意味があるでしょう。

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【後藤政志さんのメッセージ】

 東電福島第一原発で巨大事故が起こって、緊急に安全対策がとられたのは当たり前です。しかし、それらはみな対症療法ばかりで不十分なものに過ぎません。炉心溶融を起こしたのですから、本来なら原子力プラント全体を抜本的に見直し、一から設計し直すべきなのです。

 原子力安全・保安院が示した30項目の安全対策が、政府の「安全基準」のもとになるとされていますが、本当に再稼働を考えるなら、少なくともすべての項目を完全に実施することが不可欠の前提です。

 例えば、もともと弱点があると言われていた水位計は今回、機能を失いました。致命的な設計であったことがはっきりしたのです。新しい水位計の開発には何年もかかるでしょうが、それをやらない限りは根本的な改善にはならないのです。

 「将来における改善」を残してはなりません。なぜなら、それは「やっていない」に等しいからです。ですから、政府が作ろうとしているのが、およそ「安全基準」の名に値しないことは明白です。

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◆一方で藤村修官房長官は、5日午前の記者会見で、「定期検査で検査中の発電所の再稼働について、何らかの法律などの枠組みで同意などが義務づけられているわけではない」と言及しました。追い詰められた政権の、なりふり構わぬ姿勢がいよいよ表に出てきました。

再稼働“同意取得は義務ではない”(動画:NHK、4/5)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120405/k10014232471000.html

ホームページに「常識と市民感覚を忘れない!」と掲げる藤村官房長官はもはや終わっています。議員辞職すべき段階です。ファックスや電話で強い抗議の声をぶつけましょう。4閣僚への働きかけを引き続き集中してください。

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★4閣僚に「再稼働の“政治判断”するな」の声を大至急届けよう!※短くて構いません。さらに多くの声を!地元の方はぜひ地元事務所にも。 ——————————————————————
◆野田佳彦首相 [国会](FAX)03-3508-3441 (TEL)03-3508-7141[船橋事務所](FAX)047-496-1222 (TEL)047-496-1110
◆藤村修官房長官 [国会](FAX)03-3591-2608 (TEL)03-3508-7074[大阪事務所](FAX)06-6337-4354 (TEL)06-6337-3694
◆枝野幸男経産相 [国会](FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448 [大宮事務所] (FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
◆細野豪志原発担当相 [国会](FAX)03-3508-3416 (TEL)03-3508-7116[三島事務所](FAX)055-991-1270 (TEL)055-991-1269[富士事務所](FAX)0545-55-5412 (TEL)0545-55-5411
(以上、転送終わり)