「リトアニアで 原発反対票6割」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1615】
2012年10月16日(火) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.リトアニアで 原発反対票6割
◇リトアニアで 建設問う国民投票 日立の計画見直しも
(10月16日 朝日新聞より)
◇「日の丸原発」に大打撃 海外依存戦略見直しも
(10月16日 茨城新聞より)
★2.チェルノブイリ原発事故の爪痕は、26年後の今もつづく
心配な孫世代の子どもたちの健康被害
原発視察と民間交流ツアーに参加して <下>(青山晴江)
★3.民主党が原発ゼロを徹底できないワケ   (天辰)
★4.新聞・雑誌から
◇玉砕思想はまだ 鎌田さとし(10月16日 東京新聞「本音のコラム」から)
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇10月20日(土)午後6:15~、東京・水道橋/神保町
公開学習会「いま、福島の子どもたちが危ない」講師 矢ヶ崎克馬さん
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◆10月18日(木)19:00~21:00 於・スペースたんぽぽ
連続学習会 第5回『危険な原発・大解剖 東海第二原発、東海再処理工場、
RETF』 講師:山崎久隆さん、資料代:800円
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┗■1.リトアニアで 原発反対票6割
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◇リトアニアで 建設問う国民投票 日立の計画見直しも
(10月16日 朝日新聞より)

旧ソ連から独立したバルト三国のリトアニアで14日、新たな原発建設の賛否
を問う国民投票が行われ、「反対」が6割を超えることが確実な情勢となった。
すでに内定している日立製作所の原発プラント輸出計画(*)が見直される可能
性が出てきた。
(*:リトアニア東部における「ビサギナス原発計画」、改良型沸騰水型)
中央選管によると、投票率は成立に必要な50%を超え、開票率94%の段階で
反対票は約62%。(中略)だが、同時にあった総選挙の結果、原発に慎重な野
党連合が政権交代を果たす見通しだ。
リトアニアは、1986年に大事故を起こしたチェルノブイリ原発と同型のイグ
ナリナ原発を廃止することを条件に2004年に欧州連合(EU)に加盟。(後略)

(編集部 注:リトアニアは人口325万人、日本の1つの県と同程度。
外交官の杉原千畝が政府に背いてポーランドから逃れてきたユダヤ難民
数千人の通過ビザを発行した国として、日本人にもなじみがある。)

◇「日の丸原発」に大打撃 海外依存戦略見直しも
(10月16日 茨城新聞より)

14日のリトアニア国民投票は15日の開票の結果、日立製作所が事実上受注し
た「ビザギナス原発」(130万キロワット)建設に対し、6割超が「ノー」を
突きつけた。海外案件の第1号と当て込む日立には大きな痛手。欧州発の「脱
原発」のうねりが広がれば、東京電力福島第一原発事故を機に海外への依存度
を強める日本のメーカーが「日の丸」原発売り込みの戦略見直しを迫られる可
能性が出てくる。
「日本勢の中でも進んでいたプロジェクトなので非常に残念」。日本のメー
カー幹部は15日、失望感を表明。日立も「国民投票の結果は非常に遺憾」と
コメントした。(後略)

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┗■2.チェルノブイリ原発事故の爪痕は、26年後の今もつづく
│   心配な孫世代の子どもたちの健康被害
│   原発視察と民間交流ツアーに参加して <下>
└────(青山晴江 たんぽぽ舎ボランティア)

[9月27日] チェルノブイリ原発へ。解体作業中の2号機制御室へ、長い
廊下をたどって行く。白衣の作業員さんがたくさん。敷地内で3100人が働く。
制御室のトップ技術者の方は、福島の事故を知ったとき「またチェルノブイリ
が起きてしまった!」と思われたそうだ。今年から観光所となった4号炉前で
はまだ高線量。石棺といっても配管や煙突が見え、組まれた足場で作業の人が
働いていて、一昔前の京葉道路脇の工場群のような外観。この中に犠牲になっ
た運転員さんの亡骸が26年以上閉じ込められたままでいる。隣の敷地には工事
中の新シェルターのカーブした骨組みが見えた。15年に設置予定だそうだ。
原発廃水路には、鳩も飲み込むという巨大な鯰が泳いでいた。プリピャチ市
のゴーストタウンでは遊園地の観覧車が錆付いて私たちを迎える。線量の高い
苔を踏まないよう注意されながら、かつてモダンだった原発の町を歩く。バス
で原発作業員食堂へ遅い昼食を取りに戻る。途中で赤森が見えた。事故後に
降った雨で、わずか3時間で枯れてしまった松林である。廃村がある。壊され
て土を被され土饅頭のようになった家々のお墓。隣村では白樺林のなかに朽ち
かけた家。赤レンガの壁に緑色に塗られた木の窓枠。誰もいないのにまだそこ
には、人が暮らしていた温かさが漂う。遥か地平線までどこまでも続く無人の
放射能の大平原。有刺鉄線に囲まれた30km圏内の荒れ野に夕陽が落ちていく。
この現実は過去?それとも原発のあるすべての地の未来? 検問所の脇に「チ
ェルノブイリを忘れないで」と英語などで書かれた色とりどりのりぼんを結ん
だ丸い輪があった。

[9月28日] オブルチ市郊外の小学校2校で子どもたちの体の具合を聞き、
給食の食材を放射能測定検査に出す。「頭や足が痛いひとは?」の質問に手を
挙げる子どもたちが多くみられた。自給自足の美しい村で孫世代にも放射能の
影響が現れているのだろうか。鶏、ダチョウ、ヤギ、七面鳥などが囲いの中で
走っている校庭と木造校舎。10歳の少女が哀しい旋律の「チェルノブイリ」を
歌い、女性の先生たちが「カチューシャ」に似た歌を大声量で披露してくれて、
ウオッカつきの盛りだくさんのお昼でもてなしてくださる。子どもたちの笑顔
が忘れられない温かな学校だった。

[9月29日] 強制移住の村を訪ねる。秋空の下で、素朴な明るい別荘村の
ような雰囲気の村で、その日はお祭りだった。移住者の方の家で「チェルノブ
イリ人」と地元住人に差別される日々や、癌や心臓病などの闘病中にも生きる
希望を失わずに暮らしてきたことなどお話を伺う。高齢のお父さんが亡くなる
前に、しきりに元の村に帰りたがり車の音がすると、「あれに乗って帰るんだ
ね」と。最期にはわからなくなって、天井を見上げ「ああ帰ってきた。俺の村、
自分の家にやっと帰ってきた。」といわれて亡くなったそうだ。原発事故が長
年にわたり人々に強いる酷さを肌で感じ、子ども避難・移住村どころか全くの
無策で福島を放棄し、更なる被曝を強いている日本政府のひどさをあらためて
思った。(完)

★この視察・交流ツアーの報告会を開きます。ぜひご参加ください。
11月29日(木)18時半開場、19時開始、於・スペースたんぽぽ
お話し:青山晴江さん・黒田節子さん(郡山在住)

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┗■3.民主党が原発ゼロを徹底できないワケ
└────(天辰 たんぽぽ舎会員)

民主党の最大中心中核支持母体が労働組合連合なので、その古賀会長が、
原発ゼロに反対なので、民主党は原発ゼロを徹底できないようです。
そこで、連合幹部に御用組合はやめよう、建前どうりに組合員の命と健康を
守ってくださいと要請しないと廃炉はおろか、再稼働も阻止出来ないと思いま
す。
古賀会長は、電機連合組合出身だし、連合事務局長の南雲弘行さんは、電力
総連出身とのことです。

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┗■4.玉砕思想はまだ  鎌田さとし
└────(10月16日 東京新聞「本音のコラム」から)

リトアニアでの原発建設を問う国民投票は、危険性からの反対が六割を超え
た。建設される予定だったのが、日立の原発だったから、ノーの意思表示は、
日本にも向けられていたのだ。恥ずかしいような、ホッとするような複雑な思
いである。
ところが、三基連続爆発事故を起こして、世界的な脱原発世論をつくりだし
た肝心の日本は、子どもたちの被ばくの恐怖、大地震、原発大事故と戦ってい
る国民を尻目に、余剰原発をまだ外国に売りつけようとしている。厚顔無恥極
まりない。
まだ残存している「原発守旧派」は、危険な原発の中でも、もっとも危険な
プルトニウムを燃料にする「フルMOX」の大間原発建設を再開させた。「2030
年代、原発ゼロ」と言っていながら、これから四十年も稼働させる。建設する
電源開発も、建設を認める政府も不真面目すぎる。
夏場の「電力不足」はウソだった。政府はだまされて大飯原発の再稼働を認
めたのだから、即刻、運転停止を命じるべきだ。まして、大飯では敷地内に活
断層の存在が指摘されている。
大間でも敷地付近に活断層が発見されている。プルトニウムまみれの再処理
工場は、このまま停止させるのが一番安全だ。玉砕政治、というべきか、命が
利益の犠牲にされても諦めている。リトアニアでは野党が勝利して、政権交代
しそうだ。

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┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◇地球の子ども新聞 第2回 公開学習会
「いま、福島の子どもたちが危ない」
-ほんとにわかってる?外部被ばく・内部被ばく-
講師 矢ヶ崎克馬さん (琉球大学名誉教授)

日時 2012年 10月 20日(土)午後6:15~9:00(開場PM5:45)
会場 在日本韓国YMCA 9階 国際ホール(千代田区猿楽町2-5-5)
交通 JR「水道橋駅」(東口)より徒歩6分・「お茶ノ水駅」徒歩9分
東京メトロ丸の内線「神保町」徒歩7分
会場費・資料代:1000円(学生500円)
定員 150名
☆当日受付ですが、資料作成準備のため、あらかじめメールをいただけると
助かります(メールをご利用されない方は携帯に)
主催 地球の子ども新聞 ブログ http://chikyunoko.exblog.jp/
問合わせ 電話080-3519-7442 メール hiro01@amail.plala.or.jp

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【編集部より】
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