「北海道から、官邸前デモに参加して(10/12の報告)」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1612】
2012年10月15日(月)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします

                         転送歓迎
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★1.北海道から、官邸前デモに参加して(10/12の報告)
   大間原発の危険性と大間原発工事再開反対を訴えた
                   野村保子(大間原発訴訟の会)
★2.電気料金値上げ分の徴収について大きな疑問あり
   東京電力は詐欺まがいのやり方で不当利益を得ている
   東京電力(株)社長 広瀬直己様への質問
                大畑 豊(埼玉県志木市)
★3.<テント日誌10/13(土)―経産省前テントひろば399日目>
   さようなら原発集会in日比谷 6500人が結集
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※10/16『首長会議は何をするのか-結成から今日まで、今後』参加歓迎!
 日 時:10月16日(火)開場18:30 開会19:00
 講 師:上原公子さん(元国立市長)
会 場:「スペースたんぽぽ」 資料代:1000円
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┗■1.北海道から、官邸前デモに参加して(10/12の報告)
 |  大間原発の危険性と大間原発工事再開反対を訴えた
 └──── 野村保子(大間原発訴訟の会)

○ 2回目のデモ参加だったが、前回6月29日に比べて警備が厳しい。4時30分
くらい前に官邸前に着いたが道路には既に警官が並び、足止めされる。デモの方
は通れないと通告される。なんとかわしてデモの中心に近づくにつれて警察車両
と警官の多さが目立つ。警察車両を見ながら、逮捕されたら車の中か、と思いな
がら歩く。警官たちは横断歩道の交通制限もし、デモ参加者には遠回りで分かり
づらい道を教えている。7月16日の代々木公園もそうだった。原宿駅をおりたら
警官に嘘の道を教えられた。横断歩道の通行制限や間違えた道案内なんてどこの
許可を得てやっているのだろう。道路交通法は市民の安全のためであり、警察の
デモ妨害のためにある訳ではない。

○ 私は、官邸前の一言アピールをさせてもらう。栃木から来た方に続き、二人
目。大間原発の建設工事再開への抗議と大間の危険性について話す。
 2011年3月11日の福島原発事故から大間原発は工事が止まっていた。それが、
9月の原子力安全規制委員会の発足を待たずに拙速に工事再開を決めた電源開発
(株)。函館市長は「大間原発永久凍結宣言」をした。北海道知事も大間原発建
設に不快感を示し、電源開発への説明を求めている。しかし、何の説明もされな
いまま,10月10日、電源開発は大間原発の本格工事を再開した。格納容器の内張
りである、鉄板の据え付け工事である。大間の格納容器は厚さ6ミリの鉄板で、
それにコンクリートを打ち付ける。放射能を閉じ込める最後の壁と言われる格納
容器が6ミリの鉄板でいいのですか、と問いかける。

○ その後、デモに並んでいると、スーツ姿の会社員がビールを片手にコーンを
くぐってデモに並ぶ。背広を脱いでシャツの袖をまくり、鞄の中から取り出した
のは1枚の紙。警備の制服姿の警官の写真の横に、「本官も再稼働には反対です」
と書いてある。彼はそれを片手で掲げながら、缶ビールのプルトップをピシッと
抜いて一気にビールを飲む。「仕事帰り、僕はこう思う」、なんてデモが日本を
変えるかも、と思った。写真を撮らせてもらう。制服が夏なんですが・・と言わ
れる。

○ デモは整然としていて、6月の熱気は少し覚めたようだったけれど、確実に
原発止めたい人たちが集まった。最初の一歩から覚悟が決まったのか。自分の声
を確実に社会に届ける,という意思を感じた。遠い町を一緒に歩く仲間が増えて
きたことがうれしく感じたデモだった。

☆このあと、野村さんとたんぽぽ舎の有志が一緒に交流会。その席上で野村さん
の原発への深い知識、しっかりした考え方、柔軟な行動…などを聞いて参加者み
んな感銘。全国各地で原発と闘う人々が増えて、確かな活動をされていると実感
しました。楽しいお酒の交流会でした。なお、近日、大間原発についての野村さ
んの原稿が寄せられます。近日掲載、乞うご期待。事故情報編集部 柳田 真

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┗■2.電気料金値上げ分の徴収について大きな疑問あり
 |  東京電力は詐欺まがいのやり方で不当利益を得ている
 |  東京電力(株)社長 広瀬直己様への質問
 └──── 10月11日 大畑 豊(埼玉県志木市)

 10月4日付回答書が郵送されてきましたが、9月27日△△・□□両氏が来訪され
たときに質問した事項の一部に対する回答のみなので改めて質問するとともに、
回答に対する再質問をします。

・「値上げ後の新料金につきましては、電気供給約款にもとづき電気料金の月分
単位ではなく、料金改定実施日(9月1日)から新料金を一律に適用」とあるが、
「電気供給約款にもとづき」とは約款のどの規定にもとづくということなのか。

・「日数比によりあん分し」とあるが、今回の請求は9月分、8月16日から9月13
日分までの29日間の請求であるが、具体的に料金をどのように計算したのか。9
月1日以前と以降では電力単価が違うのであり、それぞれ計算して請求明細書を
書き請求するのが常識的な請求のし方であると考えるがどうか。

・このような単価の違うものを混在させ、明細の確認のできない請求書は正当な
請求書としては認められないので、東電から9月分の請求は届いてないとみなし
ます。
正当な請求書が届かないことによって支払いが検針日より30日が経過しても延滞
扱いをすることはしないことの確約を求めます。

・9月からは値上げであり、各ケースにおいても一般論としても、これまでの節
電以上に節電に気を使うようになるとみるのが自然であり、9月1日以降は電力消
費が減っている可能性が強い。この29日間の消費電力量を単純に日数比であん分
したのであれば実際に使った電力量の料金よりも多くの料金を支払っている可能
性は否定できないと考えるがどうか。

・9月1日から値上げをした新料金を一律に適用するのであれば、9月1日にやはり
一律に検針しなければ、消費電力量を確定できないので、新料金を適用すること
はできないはずである。
 「9月1日に検針をさせていただくことは、現在の当社の業務運営体制では困難
である」というのは東電の都合であり、消費者に非はない。東電の都合で検針で
きないのにそのツケ、尻拭いを、消費者に押し付けるのは常識的に許されないと
考えていないのか。

・消費者に不利益を与えないよう、請求期間が完全に値上げ後の期間となる次回
以降に値上げを適用するのが常識的対応と考えるが、どうか。

・東電が主張するような料金徴収の仕方をしているのであれば、東電は詐欺まが
いの不当利得を得ている可能性が強いが、今後謝罪とともに不当利得分の返却を
することを考えているのか。

・約款総則「5 実施細目」には「この供給約款の実施上必要な細目的事項は、
この供給約款の趣旨に則り、そのつどお客さまと当社との協議によって定めます」
とあるが、実際には東電の地域独占の優越的地位を利用し、「協議」にはほど遠
い一方的な東電の言い分の押し付けをしており、この規約の趣旨に反していると
思うがどうか。以上、回答をお願いします。

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┗■3.<テント日誌10/13(土)―経産省前テントひろば399日目>
 |  さようなら原発集会in日比谷 6500人が結集
 └──── (S・S)

 今日は朝から雲ひとつない、抜けるような青空。日中は10月とは言えまだ汗ば
む陽気でもある。お昼過ぎにテントに立ち寄り、再稼働反対の幟旗を持ち、日比
谷公園に向かう。公園内の野外音楽堂は既にほぼ満員状態。「さようなら原発集
会in日比谷」が定刻通りに始まる。参加者は、主催者発表で6500人とのこと。
 オープニングはYaeさん(加藤登紀子さんと藤本敏夫さんの娘)のコンサート
で始まった。どことなくお母さんを思い起こさせる歌声である。
 はじめに主催者を代表して挨拶に立った鎌田慧さんは、JAグループが今年1
0月に開催された 第26回定期大会で脱原発の運動方針を採択したことについ
て、「大間原発にたったひとりで反対してきた“あさこハウス”の熊谷あさ子さ
んは、『海と畑があれば他に何もなくても生きていける』と最後まで電力会社に
土地を売らなかった。電源開発は彼女の土地をあきらめ、場所を一部変更して原
発を建てるための設計変更しなければならなかった。
 JAの方針転換は大きなできごとであり、命を生産する農業が原発と全く相容
れないとわかった農業者の固い決意だ。この決意に応え、私たちは今こそ原発を
叩き潰そう。」と訴えた。
 続いて哲学者の高橋哲哉さんの訴え。「国は国民を欺き、見捨てる。第二次大
戦で気づいたのに、戦後私たちはより快適で便利な生活を求めそのことを忘れて
きた。今度こそ命と健康を最優先にする国に変えなくてはならないと強調した。
さらに「郡山市で、子どもたちに集団疎開を求める裁判 (仮処分申請)が闘わ
れている。福島県民には避難の権利が認められるべきだ」と、「ふくしま集 団
疎開裁判」への支援を忘れてはならないと訴えた。
 落合恵子さんのアッピールは、名古屋の集会参加のため代読での朗読。「私が
中学生の頃、第2次大戦があった。私は中学生の素朴な思いで「大人たちはなぜ
みんなで反対しなかったの?」と尋ねた。…今、私たちは同じ過ちを犯し、同じ
ことを問われている。」と訴えた。
 福島現地からは、郡山在住でテントにもなじみの深い「子どもたちを放射能か
ら守る福島ネットワーク」の森園和重さんの訴えがあった。「1年半経っても、
私たちは地震が起きるたび、避難しなくてよいのだろうかと心配し、“あの日”
に引き戻される。…福島では、蚊や蛾などの小動物が 去年に比べてずっと少な
かった。トンボは1匹しか目にせず、普段の年ならコンビニの青い紫外線(殺虫
灯)に衝突しているはずの虫もほとんどいない」と福島での「命の危機」を訴え
ました。
 「いま、東京が、何事もなかったかのように生活していられるのは、懸命に収
束作業に当たっている被曝労働者、業員がいるから。3千人の作業員の6割は福
島県民。加害者が被害者を雇っている。これが福島の現実だ。…こんな状態にな
っても原発を動かそうとする人たち。地球は人間だけのものじゃない。この会場
には、普段働いている方も多いと思うが、私は原発メーカーである東芝・日立の
人たちに、命とは何か問うてみたい」。
 また、森園さんは、福島原発告訴団、ふくしま集団疎開裁判、「子ども・被災
者支援法」の重要性に触れながら、これほどの事故でも誰も責任を取ろうとしな
い現状を変える必要を訴えました。
 「全国の女性たちはつながっていきましょう。その女性たちをサポートしてい
る男性の皆さんも一緒に頑張りましょう。」と熱く訴えた。
 そして、本州最北端の大間原発建設予定地の「あさこハウス」で建設反対を闘
っている小笠原厚子さんの話へと続く。「どんなに無視され、村八分にされ、孤
立させられても、私の母は電源開発に決して土地を売らなかった。今、新規原発
の建設を認めないと言いながら、政府は一方で大間原発の建設再開を認めたが、
もし、母があのとき、あきらめて土地を売っていたら、今頃大間原発は稼働して
いただろう」と、1人でもあきらめず闘うことの必要性を訴えた。
 最後に作家の大江健三郎さんの話。「中国の小説「故郷」(魯迅)の一節を引
きながら、「原子力ムラの弱点は、私たちに何も希望を示せないこと。私たちは
こうして集まり続ける限り希望がある。集まって道を作り、希望を持って生きよ
う」と述べた。
 脱原発を宣言して注目を集めた城南信用金庫の吉原毅理事長が閉会のあいさつ。
吉原理事長は、東京で開催中のIMF(国際通貨基金)・世界銀行総会に経営者の
ひとりとして参加した後、この集会に参加しました。
 「政府が2030年代に原発ゼロの方針を決定したとき、経団連、経済同友会、
日商の経済3団体が連名で「原発ゼロは現実的ではない」と共同声明を出した。
経済団体は中小企業の代表というが、いったいどこの中小企業の代表なのか」と、
自分が所属している経済団体を批判しました。
 「経営者でも、もう原発はこりごりだという人がたくさんいる。いま、経営者
に求められているのは脱原発に踏み出す勇気だ。」と訴え、満場の拍手で集会を
閉じた。
 その後、参加者は、会場周辺をデモ行進して脱原発を訴えた。解散地点の常盤
橋公園で、たんぽぽ舎、反原発自治体議員連盟、テント、大間原発のあさこハウ
ス、全国ネットワークからのアッピールをし、総括集会をもって今回のアクショ
ンを閉じた。
 地下鉄でテントに戻り、留守番のSさん、Tさん、Uさんに集会の報告をして
いるその時、北海道から緊急の連絡が入った。札幌の大通り公園の『泊・大間原
発に反対する集会』が12000人の結集で大成功の報告。
 また、明日はテント設立400日目ということもあり、集った仲間で前夜祭を行
いった。自転車で八王子からやってきたKさんやハンスト中のFFさんも参加し、
夜の耽るまで議論が盛り上がった。

★テント全体会議 10月17日(水)午後7時~ スペースたんぽぽ
★福島原発告訴・第2次告訴の締め切りは10月31日となりました。
 まだの方、是非ご参加下さい。陳述書をどうしても書けない場合は、委任状だ
けでもご提出下さい。

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【編集部より】
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