「原子力規制委員会を傍聴して=福島トラブルに無力な規制庁」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1802】
2013年4月10日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします

転送歓迎
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★1.原子力規制委員会を傍聴して=福島トラブルに無力な規制庁
放射能汚染水の漏れと最近のトラブル(8つ)への対応―お粗末
重要施設の5年ゆう予問題は、議題に明示せずという卑劣なやり方
柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.新聞・雑誌より
◆汚染水計画破綻 貯水池 構造上の欠陥 福島第1
1日400トン増量 タンクも限界
◆規制委 危機感薄く 破綻した汚染水処理 「移送先なし」「漏れ少ない」
地下貯水池 容認のまま 海に流出の恐れ
◆汚染水移送先も漏水か
◆節電要請 今夏見送り 数値目標付き  全社、電力に余力
★3.抗議声明 2013年4月8日 経産省前テントひろば
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※4/12(金)テントを守ろう集会にご参加を!
テントを守ろう集会
日時:4月12日(金)17:00から18:00 経産省正門前
※4/12(金)第50回首相官邸前抗議行動にご参加を!
第50回首相官邸前抗議行動
日時:4月12日(金)18:00から20:00 第50回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
「テントを守る」集会参加。その後、1~5班にわかれて官邸前、
国会前へ出発。20:20総括集会。
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┗■1.原子力規制委員会を傍聴して=福島トラブルに無力な規制庁
|  放射能汚染水の漏れと最近のトラブル(8つ)への対応―お粗末
|  重要施設の5年ゆう予問題は、議題に明示せずという卑劣なやり方
└────  柳田 真(たんぽぽ舎)

(1)4月10日「5年ゆう予問題の重大局面の委員会」と聞き、傍聴を申し込んだ
(たんぽぽ舎の友人らも10人弱。全体で40名ほど)。 六本木ファーストビル1階
で傍聴登録証と身分証明の提示を求められ、その後、13階の部屋へ。広い部屋で
まだ十分傍聴者の余裕あり。配布された資料は約200頁。議題は1-6の6点。
そのうちの1と6の要点を報告します。
(2)第1議題は「東京電力福島第1発電所における地下貯水槽からの漏えい及び、
最近の事故、トラブルをふまえた対応について。
資料1(A4版8頁)と資料2(3頁)が出されたが、その中身はほとんど経過報告
のみで、注目した規制庁の今後の対応の項は、わずかな字数で、かつ抽象的なも
の。重大問題なのに、規制委のやる気が伝わってこないしろものだった。その文
章を参考までに示す。皆さん、これで納得しますか? (この文章へヤジ多し、
1日400トンの汚染水だぞ、他)
今後の対応
○原子力規制委員会から指示を受けた東京電力の対応について、今後、特定
原子力施設監視・評価検討会等において確認していく。
○3月18日の停電事故以降、福島第1原子力発電所において事故・トラブル
等が頻発していることを受け、原子力規制委員会/原子力規制庁の対応の強
化策を検討する。「東電の8つのトラブル」についての方針は次のようなも
の(2点のみ)。「対応の強化」というが、具体策は不明。これにもヤジが飛
んだ、「具体的に何をやるのか?」。
○設備の信頼性向上や廃炉に向けた作業体制の充実強化のため、事業者に対し
て継続的な改善を求めるとともに、それらを確実なものとする原子力規制委
員会/原子力規制庁としての対応の強化。
○今後も発生しうる事故・トラブルに対して、現地検査官の対応や情報発信に
ついての原子力規制委員会/原子力規制庁としての対応の強化。

(3)「重要施設の5年ゆう予」問題は、議題として提示されたかどうかも私には
よくわからない扱いであった。パブリックコメントにかける(4月11日<予定>から
わずか30日間)というもの。これに対して「5年ゆう予の理由を説明してくれ」
、「なぜ重要施設が5年ゆう予か」、「地震、津波は待っててくれないぞ」など
多くのヤジが飛んだ。

しかも私たちに配られた資料はその部分が黒くて読めないもので、これに対し
て抗議の声があちこちで上がった(あんたたちはいつも真っ黒だね)。これらの声
に答えず、議事終了として田中委員長らは退席してしまった。(会議終了後、規
制庁職員が謝って読めるコピーを配布してくれた)。

(4)12時頃から規制庁、規制委員会への抗議行動が1階の道路わきで、(40名
ほど)行われた。緊急署名も提出された(緊急署名は今後も継続)。「5年ゆう予
撤回!」「再稼働反対!」「規制庁解体」のコールが響いた。

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┗■2.新聞・雑誌より
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◆汚染水計画破綻 貯水池 構造上の欠陥 福島第1
1日400トン増量 タンクも限界

東京電力福島第1原発の地下貯水池で相次いでいる汚染水漏れ事故で9日、
3件目の水漏れが起きた。池に構造的な欠陥があるのは明らかで、東電の汚染
水貯蔵計画は破綻した。東電は池の汚染水を数少ない地上の空きタンクに移
す検討をし始めたが、しのげるのはわずかな期間で、毎日発生する汚染水の処
理にも影響が出てくるのは必至だ。
同日昼、すでに水漏れが確認されている貯水池(2番)から、放射性ストロン
チウムなどが残る塩水を移送していた池(1番)の遮水シートの中で濃い塩分を
検出。2、3番の池に続き、水漏れしていることが確定的となった。
東電はこれまで、満水近くなった貯水池の上部から水漏れが起きたと推測。
水位を8割ほどに抑えれば、貯水池は問題なく使用できると説明してきた。
しかし、今回の水漏れは水位が半分ほどの場所で起きており、貯水池の水漏れ
は構造上の欠陥である可能性が高まった。(後略)
(4月10日 東京新聞より抜粋)

◆規制委 危機感薄く
破綻した汚染水処理 「移送先なし」 「漏れ少ない」
地下貯水池 容認のまま 海に流出の恐れ

東京電力福島第1原発の地下貯水池で9日、3カ所目の水漏れが確実となり、
貯水池は汚染水を長期間貯蔵できるようなものではないことが明白になった。
放射性セシウムはおおむね除去されているとはいえ、有害な放射性ストロンチ
ウムなどが含まれ、地中に漏れた汚染水が海を汚さないか、地元の不安は強い。
しかし、監視役の原子力規制委員会の危機感は薄く、貯水池の継続使用を認め
る考えだ。大丈夫なのか。(後略)
(4月10日東京新聞より抜粋)

◆汚染水移送先も漏水か

東京電力福島第1原発にある地下貯水槽から放射能汚染水が漏れた問題で、原
子力規制庁は9日、これまで漏れが確認されていなかった別の貯水槽からも水漏
れしている可能性が高いと発表した。
規制庁によると、最初に汚染水漏れを起こした2号貯水槽から、汚染水を移送
している1号貯水槽。遮水シート間のサンプリング調査の結果、漏れを示す塩素
濃度が高まっている。
同様の構造の貯水槽は福島第1原発内に計7カ所あるが、これまでに、2号貯
水槽と3号貯水槽からの漏れが確認されている。
(4月9日 朝日新聞より)

◆節電要請 今夏見送り 数値目標付き  全社、電力に余力

沖縄を除く全国の電力供給はこの夏、今以上に原発を動かさなくても全国平均
で6・3パーセントの余裕を確保でき、深刻な電力不足に陥らない見通しになった。
節電意識が定着し、各社も火力発電を増やしているため。経済産業省は数値目標
付きの要請を見送る方向だ。
9日の経産省電力需給検証小委員会で電力各社が夏の見通しを示し、政府が月
内にも最終判断する。
東日本大震災の後、政府は夏と冬の4季連続で数値目標つきの節電を要請。昨
夏は15パーセントの関西をはじめ7地域で数値付きの節電を要請し、この冬も北
海道で7パーセントの節電を求めた。全国で見送られれば震災後初。(後略)
(4月9日 朝日新聞より抜粋)

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┗■3.抗議声明 2013年4月8日 経産省前テントひろば
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4月6日、東京地方裁判所は、経産省前テントひろばの占有者として国が特定
した正清太一、淵上太郎の両名を被告として、テントの撤去と土地の明け渡しを
求める国(代表者・法務大臣)の訴状を送りつけてきました。訴状の日付は3月
29日で、先の当該テントの「占有移転禁止」の仮処分に続いて、国が2012
年度末までに本訴に踏み切ったことになります。なお、第1回口頭弁論は5月2
3日と指定されています。

経産省前テントをめぐる攻防は新しい段階に入りました。2011年3・1
1東日本大震災・福島原発事故から半年後の同年9月11日にテントは建てら
れました。そして本年4月8日現在まで575日間、昼夜を通して守られてきま
した。国は訴状において、このテントが一握りの人物によって維持されてきたか
の如くいいなし、その「明け渡し」を求め、さらにこの間の「土地使用料相当損
害金」として1100万円余りの納付も求めています。だがテントが、1年半を
超えて、暑い日も、寒い日も、日照りの日も、嵐の日も、雪の日も持ちこたえて
きたのは、何よりも福島の人々の想い、福島の被災者・被曝者の声、福島から全
国に避難された人々の叫びがテントで交差し、出会ってきたからです。それをテ
コに、全国の脱原発を求める無数の人々の力がこのテントを支えてきたからです。
しかし国はこの2年間、一体何をしてきたのでしょうか。福島第一原発は、
事故収束などとは程遠い、いつ何が起きても不思議ではない危機的状況にあり
ます。そして福島現地では、すでに子どもの甲状腺癌・異常が次々発見されてい
ます。だが福島の被害の全貌が明らかになるのはこれからでしょう。人類はすで
にチェルノブイリで、原発事故が何をもたらすかを学んできました。だからドイ
ツ政府は、福島事故後、脱原発に舵を切りました。ところが日本政府は、被災者
への賠償もせず、子どもたちの避難・疎開も拒み、住民に分断と沈黙とあきらめ
を強いてきました。それどころか、あろうことか原発再稼働に血道をあげ、その
姿勢は安倍自民党政権の下でさらに露骨になっています。
日本でも、当然ながら国民の過半は原発に反対しています。にもかかわらず、
例えば昨年末の総選挙が示しているように、それは国政に反映されていません。
これが、原子力ムラに丸ごとからめとられた永田町の現実です。だからこそ、霞
ヶ関のど真ん中にある経産省前テントひろばは、多くの人々の希望の灯であり続
けてきました。仮処分後のテント前での記者会見で、福島から東京に避難してい
る女性は、テントを「私にとって第2にふるさと」とまで発言しました。私たち
は、国のテント撤去攻撃に対して、法的反撃を含む、あらゆる手段をつくした不
服従の闘いを貫きます。テントを守り、原発をなくし、民主主義を取り戻すため
に、全国の心あるみなさんの熱いご支援を心よりお願いいたします。

※テントは4月10日(水)記者会見を開いた。多数の報道関係者がみえた。
次号で報告予定

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