「基本的能力に欠ける東電の事故対応」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1798】
2013年4月8日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                            転送歓迎
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★1.基本的能力に欠ける東電の事故対応-又も福島第一原発3号機を
   冷却している電源が落ちた
   私の提案=こうすれば、ヒバクせずに作業できるやり方・他の提案
                        山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.原発新規制基準の「5年猶予」と大飯原発特別扱いの
   撤回を求める緊急署名 地震や津波は待ってはくれない
   一次締め切り:4月10日(水)朝6時
★3.4/10【たんぽぽ舎学習会・エントロピー入門】(第4回)
   「膨張」を「成長」と勘違いする現代経済学(3章)   槌田 敦
★4.4/19-20浜岡応援ツアーの御案内
★5.新聞・雑誌より
   水位低下と放射性物質検出 東電 予兆問題視せず 福島第1
   別貯水池も汚染水漏出  (4月8日東京新聞より抜粋)
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※4/9(火)学習会にご参加を!
 5月柏崎刈羽ツアー事前学習会「東電の原発再稼働計画を許さない」

日 時:4月9日(火)18:30開場 19:00開会
講 師:菅井益郎さん(国学院大学教授)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:再稼働阻止・全国ネットワーク
参加費:800円
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┗■1.基本的能力に欠ける東電の事故対応-又も福島第一原発3号機を
 |  冷却している電源が落ちた
 |  私の提案=こうすれば、ヒバクせずに作業できるやり方・他の提案
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

○ 4月5日午後2時半頃、またしても福島第一原発3号機の使用済燃料プール
を冷却している電源系統が落ちた。
 3月18日に発生した1、3、4号機の使用済燃料プール冷却システムの停電
の衝撃がまだ続く中で、その復旧作業の一貫で起きたという。3号機のプールの
温度は15度程度で、保安規定の上限値68度に達するには2週間ほど掛かると
か、停電は5日中に復旧するとしているが、問題はそんなところにあるのではない。
 福島第一原発の破壊は、まず地震により常用電源設備が破壊されたことから始
まる。
 非常用ディーゼル発電機や海水冷却ポンプの破壊は津波によるものとしても、
それ以外の津波に襲われることがなかった、標高の高い常用電源設備が全滅した
ことが、決定的な要因だ。
 例えば福島第二原発でも東海第二原発でも、女川原発でも常用電源設備の最低
1回線は生き残ったため最悪の事態を回避できた。
 今回のように浸水により設備が破壊される場合、非常用ディーゼル発電機はほ
ぼ機能しないとみて良い。
 もともと非常用ディーゼル発電機であっても海が最終ヒートシンク(熱の捨て
場所)である以上、海水冷却ポンプの破壊は発電機そのものがどんなに健全でも、
機能を失うことは紛れもない事実だからだ。
 唯一残るのは空冷式発電機であるが、これもメタクラ(高圧分配電盤)が水没
すれば同じこと、他に電力を遅れなくなる。
 冷却を維持することと電力供給を維持することはほぼ同義である。その観点か
ら見れば、福島第一はいまもって全くひどい設備だ。
 3号機の冷却装置に電源を送っていた装置に対し、ネズミなどの侵入を防止す
るために金網を取り付ける際に電源が落ちたという発表があった。まあ何が起き
ても驚かないが、そもそもまだ多重化されていないことに恐怖を感じる。
○ 電源設備は、仮設であろうと本設であろうと、多重性と強靱性が必要なこと
くらいは、現場でもわかりきっている。しかしそれが出来ないほどに被曝線量が
高く環境も悪い。それは十分想像が付くから、電源設備の復旧チームはいくつか
のチームに分けて行えばいい。
 汚染のない、どこか遠い広い場所で、電源設備のユニット(もちろん完全密封
型のメタクラだ)を構築し、現場ではコネクタの接続だけで系統回路を構成でき
るようにすればいい。これならば現場で困難な作業は必要ない。ましてユニット
に金網をかぶせて動物の侵入防止などといった作業をする必要など一切なくなる
はずだ。
 電源装置類をコンテナ状態で現場に運び、据え付けるだけならば、ほとんど被
曝をしなくても作業が出来るだろう。
 他にも本設として構築すべき他の構造物もたくさんある。
○ 長くなったので項目だけを挙げるならば、「ビニールホース」「ポリプロピ
レン」で引き回されている冷却パイプをステンレス鋼に交換することや、石を積
めた金網で仮設されている防潮堤を、沖合を埋め立てて頑丈な耐波防潮堤を作る
など、とっくにしていなければならない課題が、依然として実施されていない。
 地下水問題も、建屋外部にドレンピットを掘って流入を止める作業は真っ先に
取り組むべきことだったが、周辺に今も残る汚染瓦礫が邪魔をしてほとんど何も
出来ていない。これらも専属チームを作って、その対応に特化した作業をすべき
なのだ。

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┗■2.原発新規制基準の「5年猶予」と大飯原発特別扱いの
 |  撤回を求める緊急署名 地震や津波は待ってはくれない
 |  http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/130408.html
 |  一次締め切り:4月10日(水)朝6時
 └──── 本署名の問い合わせ先/署名集約先:
       福島老朽原発を考える会

みなさまへ <拡散希望!> 緊急署名のお願い

 ご承知のように、原子力規制委員会は、再稼働に便宜を図り、新規制基準で要
求する安全設備のうち、時間がかかる設備に5年の猶予を与えようとしています。
 これを、パブコメも無視し、検討チームにもかけずに、委員長私案という独善
的なやり方で強引に突破しようとしています。同時に、大飯原発については、新
規制基準ができてもすぐには適用せず、定検までの運転を許そうとしています。
 福島原発事故が収束しておらず、汚染水一つとっても非常に深刻な状況にあり
ます。原因究明は東電の妨害行為もあって進んでいません。そんな中で再稼働の
準備が、規制当局によって着々と進められるという異常な状況にあります。この
動きに待ったをかけるためにも、緊急署名にぜひご協力ください!

<今すぐクリック!>
署名フォーム→→→https://fs222.formasp.jp/k282/form1/
携帯はこちらから→https://pro.form-mailer.jp/fms/2ca3de1841079

第一次締め切り分(10日朝6時まで)は、規制委の会合で5年猶予問題が話し合
われる10日に提出します。<10日は、規制委員会の傍聴の後、署名提出、記者会
見、抗議行動を行う予定です>

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┗■3.4/10【たんぽぽ舎学習会・エントロピー入門】(第4回)
 |  「膨張」を「成長」と勘違いする現代経済学(3章)
 └──── 槌田 敦

 エントロピー増大という困難を避ける方法とは、物質循環により余分のエント
を捨てることで、これによりエント水準は維持される。
 現代は、失業と貧困にあふれている。貧困者は需要から排除され、失業者は供
給から排除され、社会の物質循環は壊されている。エント水準は維持されていない。
 自由貿易が諸悪の根源である。自由貿易で売り込めば儲かるという期待だが、
売り込まれて損をすることを忘れている。自由貿易の結果の廃業と失業。失業の
結果の貧困。そして貧困は世界を砂漠化する。
 2%成長のアベノミックス、まぜこぜ政策への期待。しかし、自由貿易をその
ままにして目標達成は無理。問題は、海外からの低価格商品の過剰供給であって、
通貨の縮小(デフレ)での物価下落ではない。したがって、金融政策ては解決でき
ない
 売手と買手共に余剰が残る市場原理へ戻す。関税こそ最良の取引税。関税収入
による貧困や失業のない豊かな物質循環社会を目指す。これによりエント水準は
維持され、豊かな環境が再現できる。
 政権党に騙されることに気づく必要がある。民主党内閣を作って喜んだことが
大失敗だった。良い内閣を作ろうと思うな、また裏切られる。悪い政策を潰し、
悪い内閣を倒す以上の政治を望むな。

※槌田ゼミPart2 エントロピー入門第4回
 日 時:4月10日(水)19:00から21:00
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 参加費:800円

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┗■4.4/19-20浜岡応援ツアーの御案内
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日時:4月19日(土)から20日(日)
中味:浜岡原発を考える静岡ネットワーク(浜ネット)総会参加
浜ネット記念講演会(神田香織「フクシマから」)
   1400億円の防潮堤等の見学
集合:JR品川駅高輪口交番横に、19日(土)8時30分
費用:9500円(一泊二日)(往復の乗用車代、一泊1食、資料代等含む)
募集人数:残りわずか
大まかな日程:4月19日(土)午前 浜ネット総会参加
       午後 記念講演会 神田香織さん「フクシマから」
       懇親会
       4月20日(日)午前 防潮堤等の見学 夕方帰京
◎お申し込みは、たんぽぽ舎(担当:工藤わかめ)までお早めに。

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┗■5.新聞・雑誌より
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水位低下と放射性物質検出 東電 予兆問題視せず 福島第1
別貯水池も汚染水漏出

 東京電力福島第1原発の地下貯水池から、高濃度汚染水を処理した水が漏れた
事故で、東電は先月20日ごろには、貯水池の水位がじりじり下がり、池の遮水シ
ートの近くで微量の放射性部物質も計測しながら、水漏れの予兆を見逃していた
ことが分かった。
早期に水漏れを疑って対応していれば、漏出量は最小限にとどめられた可能性が
高い。東電の危機管理のありかたが問われる。(中略)
 2つの小さな異変を「水漏れの予兆」と疑うべきだが、東電は逆に、水漏れを
否定する方向で調査を進めていた。(中略)
 一方、東電は水漏れがあった貯水池の東側に隣接する別の貯水池でも、処理水
が漏れていると明らかにした。

貯蔵危機 やっと認識

 高濃度汚染水を処理した後の水をためる、東京電力福島第1原発の地下貯水池
で、水漏れの可能性が相次いでいる。(中略)
 水漏れ問題が起き、貯水池が使えなくなる可能性が浮上。地上タンクに換算す
ると60基近くの残り容量が一気に失われる恐れもある。(中略)
 東電はもっと急ピッチで汚染水発生を減らす手だてを講じる必要がある。
 (4月8日東京新聞より抜粋)

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