皆様
こんにちは。犯罪都教委&1・5悪都議と、断固、闘う増田です! これはBCCでお送りしています。
あるMLに15日の件名報告があり、それに対して私が返信したものをご紹介します。もっのすごく長くなり、嫌がられるかな・・・という危惧があるのですが・・・松沢さんの闘いと、この小さい(「多田謡子反権力人権賞」運営委員会の皆様、ごめんなさい)けれども、素晴らしい賞をご紹介したく、ご寛恕を!
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国労組合員の久下です。報告を送信します。
12月15日、第24回多田謡子反権力人権賞受賞発表会が東京の連合会館で行われ、60人が参加しました。発表会では三里塚闘争や国鉄分割・民営化反対闘争などの弁護活動のさなか29才で夭折した多田謡子の経歴が紹介されたのち、3分野、4人の受賞者から講演を受けました。
松沢弘さんは、フジサンケイグループで、経営陣と一体化した産経労組に反対し、闘う労働組合をめざしてきた41年間を報告、反リストラ産経労を結成したことで、不当な配置転換と懲戒免職処分をうけて以降19年間闘ってきたこと、10月25日、不当労働行為を免罪する高裁の不当判決が出たが上告して闘うとのべました。
根本がんさんと相沢一正さんは、力を合わせて東海原発と50年にわたって闘ってきました。根本さんは一人の漁師から始まった反対運動の歴史を紹介、相沢さんは核兵器と原発は双生児であり、平和利用は成立しないなどとのべ、二人とも、今の運動の盛り上がりを今度こそ後退させず、原発をなくさねばならないと述べました。
神田香織さんは、社会問題を講談で訴える活動、社会に訴える講談師育成の活動、NPO法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」の活動がすべて評価されて受賞したことの喜びを述べ、その後、講談サロン香織クラブの皆さんが登壇して江戸しりとりを披露しました。
発表会のあと恒例の受賞記念パーティが開かれました。パーティ冒頭では、野宿者強制排除と闘う堅川の仲間からの訴えがありました。パーティは例年通り、苦しい闘いを共有してきた仲間どおしの暖かい雰囲気でしたが、総選挙で自民党圧勝が予測されている中で、今後も権力の横暴と闘い続ける意志を皆で確認するものになりました。
多田謡子反権力人権基金は夭折した故多田謡子弁護士の遺産をもとに友人たちで運営されています。詳細は下記サイトでごらんになれます。
http://tadayoko.net
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久下様
こんにちは。増田都子です。15日の多田謡子反権力人権賞受賞式…「『授賞』ではなく『受け取っていただく賞』という多田謡子反権力人権基金の運営委員会の皆様の発想は素晴らしい!…における記念スピーチは、本当にどなたのも感動的でした。
ここでは、私の能力の関係から、第11回受賞者「東芝府中働く者のネットワーク」の上野仁さんと私・・・第20回を受賞させていただき、本当に励まされました・・・が推薦しました反リストラ産経労(労働組合・反リストラ・マスコミ労働者会議・産経委員会)松沢弘さんの推薦文を、たいへん長くなって恐縮ですが、紹介させてください。
真っ当な組合を作ったがために解雇され、しかも、それを、この21世紀の司法が「正当」とする無法国家・日本に、私たちは生きているのですね。
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「あのフジテレビ・産経新聞グループを相手取って、18年にも亘りなおも続く壮絶な、労働者の権利と社会正義を求める松沢弘さんの闘い―経済記者としての実体験に基いてマスメディア・東電・官庁の『抱合体制』も告発」
松沢弘さんは、1946年横浜市生まれ。神奈川県立湘南高校を経て、1971年、早稲田大学第一文学部仏文科を卒業し、同年、フジテレビ・産経新聞(フジサンケイ)グループの経済産業紙・日本工業新聞社に経済記者として入社。1978年から1986年まで産経新聞社経済部記者も兼務。化学、繊維・紙パルプ、エネルギー(石油・電力)、通産省(経産省)、大蔵省(財務省)、日銀、電機産業(日立、東芝、三菱重工の原発機器メーカーを含む)、鉄鋼産業などの担当記者を経て、デスク、編集委員、論説委員を歴任した。
この間、ユニオンショップ制の産経労組に強制加入させられたが、「サンケイ残酷物語」との異名をたてまつられた数々の大合理化計画に協力してきた執行部の「超御用組合路線」と対決し、執行部に反対する組織「月曜会」を結成して、職場委員、選挙管理委員、大会代議員、労使協議会委員などに選出され、仲間とともに、執行部方針に公然と反対する活動を展開してきた。しかし、この御用組合では労働者の権利を守れないと考え、1994年1月、リストラと闘うため、マスコミ界初の合同労組・反リストラ産経労(労働組合・反リストラ・マスコミ労働者会議・産経委員会)を結成して、委員長に就任した。
その際、反原発記者として名高い山口俊明・元時事通信社記者(2010年11月に死去)が、反リストラ産経労の書記長となった。会社は、「産経労組以外の組合を認めない」との労働協約に基き、新組合の存在そのものを認めず、団交要求を全て拒否し、組合機関紙も強制的に回収した。新労組結成直後の94年2月、松沢さんを、東京本社から追放して千葉支局に配転し、横浜市の自宅から往復5時間の長時間通勤を強いて新労組の活動を妨害。同年9月には、松沢さんを懲戒解雇して、新労組に壊滅的な打撃を与えた。
裁判では、松沢さん個人が96年5月に提起した地位確認訴訟で、2002年5月、東京地裁で全面勝訴した。しかし、国鉄の分割民営化でJRに不採用となった労組員の裁判において「国策である民営化に反対する労組員がJRに採用されないのは当然」との判決を出したことで悪名高い村上敬一裁判長の東京高裁第8民事部が、わずか3回の口頭弁論しか開かずに、03年2月、逆転敗訴の不当判決を出した。05年12月、最高裁も、これを追認した。
反リストラ産経労が94年2月に不当労働行為の救済を申立てた東京都労働委員会は、労働者の団結権侵害を早期に救済するとの役割を放棄し、松沢さんの訴訟が最高裁で敗訴確定するまで、実に13年近くも審査を棚上げしたあげく、06年12月、不当な棄却命令を交付。反リストラ産経労が再審査を申立てた中央労働委員会も、08年5月に棄却命令を交付した。
反リストラ産経労は、中労委(国)を相手取って、08年11月、東京地裁に不当命令取消を求める行政訴訟を提起したが、地裁は、2010年9月、組合の請求を棄却する不当判決を出した。反リストラ産経労は、直ちに東京高裁に控訴、9回の口頭弁論を経て、10月25日に判決が出される。控訴審では、会社の元専務が証言して、松沢さんの懲戒解雇は、産経労組以外の組合を認めないとする産経新聞社とその支配下にある日本工業新聞社の不当労働行為意思によるものだった、との事実が明らかになっている。
松沢さんと反リストラ産経労は、フジサンケイグループの盟主であるフジ・メディア・ホールディングス(フジテレビの親会社)の株主総会にも98年の株式上場以来、毎年参加して、そのヤラセ・八百長総会の実態を告発するなど、フジサンケイグループの独裁者、日枝久会長(トップ在任24年)の経営責任を追及している。
2011年の総会では、福島第一原発事故を引き起こした東京電力の南直哉元社長を、06年以来、フジの監査役として天下りさせている問題を取上げた。南元社長は、02年の原発事故隠し事件で東電社長を引責辞任した人物で、総会で松沢さんが「泥棒に警官をやらせているようなもの」と指弾したセリフは、「日刊ゲンダイ」や「週刊金曜日」「週刊朝日」などでも取上げられ、マスメディアと電力会社の癒着構造を真正面から突いたものとして話題となった。
松沢さんは、2012年の総会でも、南・元東電社長の監査役居座り問題を追及したが、その途中で、日枝議長にマイクの電源を切られるなどの妨害を受けた。この総会の模様は、「週刊金曜日」7月6日号が「今期も南監査役は留任 -フジ株主総会で批判」と見出しの記事を掲載。松沢さん自身も「放送レポート」9月号(編集=メディア総合研究所)に「フジ総会 またも大荒れ -東電元社長が監査役留任」と題する報告記事を執筆し、会社法を踏みにじった「違法、ヤラセ」の「八百長総会」ぶりを克明に描破している。
さらに、ネット上でも、ニュースサイト「マイニュースジャパン」が、「フジ産経株主総会で『原発報道できるのか!』原発データ隠しで辞任の南直哉・東電元社長が監査役留任で」とのタイトルを掲げて、動画、音声付で詳しく報じた。
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10月25日の高裁判決も、事実を全く無視し、松沢さんの免職を正当とする不当判決でした。裁判官は、私の「免職取り消し」請求裁判を担当し、扶桑歴史社教科書批判を「誹謗した」として不当免職した都教委に対し「検定済教科書であることに照らし、増田が扶桑社教科書を『誹謗した』ことは明らか。よって、公正・中立であるべき教育に反した教育をした増田の免職は正当」と判決した大橋寛昭らでした。
松沢さんはスピーチで、大橋に次の言葉を与えました。
「大橋さんはクリスチャンとの噂だが、パリサイ人。イエスは、こういうだろう。『わざわいなるかな、偽善なる学者、パリサイ人よ、汝らは白く塗りたる墓に似たり、外は美しく見ゆれども、内は死人の骨とさまざまの穢れとに満つ。斯くのごとく汝らも外は人に正しく見ゆれども、内は偽善と不法とに満つるなり』(マタイ伝23章27)」
こういう、『白く塗りたる墓』、上品に言えば「行政の侍女」、露骨に言えば(笑)「行政のイヌ」どもが裁判官席に座っているのですから、この都知事選結果、衆院選結果に見られるような、日本国憲法はどこに行ったのかしら? という無法国家・日本が出現してきたのでしょう。
でも、もちろん、松沢さんも、仲間たちと共に、これからも断固として闘い続けます!