たんぽぽ舎です。【TMM:No1573】
2012年9月13日(木) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.日本の運動は”反核兵器”と”反原発”でくっきり分かれているが
世界は「反核兵器=反原発」である。
オーストラリア フィリップ・ワイトさんの指摘(山崎久隆)
★2.子どもたちを核戦争から守れ!
9月14日(金)ふくしま集団疎開裁判文科省前&官邸前&財務省上抗議行動
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇市川より反原発の講演会をお知らせします。
講演 『ドイツの脱原発転換 なぜできた?』
9月15日(土)13:30から、市川文化会館
★4.新聞・雑誌から
◇大飯停止求め、提訴へ
地元70人11月にも ネットで呼び掛け(9月5日 東京新聞より)
◇核のごみ、地中廃棄は「白紙に」
日本学術会議が原子力委へ提言(9月11日 東京新聞より)
◇『福島の教訓なし』エネルギー環境戦略の経産省資料を検証
(9月13日 東京新聞「こちら特報部」より)
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◆上映会「相馬看花」20キロ圏内で出会った人々のドキュメンタリー
9月15日(土)上映開始14時、スペースたんぽぽ
参加費 1000円、主催 いろりばた会議 (事前申し込み不要)
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┗■1.日本の運動は”反核兵器”と”反原発”でくっきり分かれているが
│ 世界は「反核兵器=反原発」である。
│ オーストラリア フィリップ・ワイトさんの指摘
└────(山崎久隆)
8月30日~31日に駒場東大で開催された国際シンポジウム「福島原発で
何が起きたか-安全神話の崩壊」のセッションで、思いがけずにとても重要な
提起を聞くことができました。
セッション全体は、田中三彦さんや石橋克彦さんなど、そうそうたるメン
バーによる福島原発震災とそれを引き起こした原因、国会事故調で何を問題に
したか、そしてこれからのエネルギー政策について語られました。
思いがけず、という表現を使ったのは、このテーマが取り上げられるとは
思っていなかったからです。それは「原子力「平和」利用と核開発」。提起者
はフィリップ・ワイトさん。オーストラリアで核開発に伴う先住民の生存権な
どにも取り組む一方、日本では原子力資料情報室の国際担当スタッフとしても
活躍されています。
ワイトさんは福島原発事故が発生したことについて、その核燃料の元となる
ウラニウムをオーストラリアから輸出していたことに、オーストラリアの人々
は心を痛めていると指摘され、同時にウラン採掘地がオーストラリア先住民の
土地であり、多くの人々が傷つけられていることにも思いをはせて欲しいと訴
えました。
さらに日本の運動が、反核兵器と反原発でくっきりと分かれてしまっている
ことが大きな問題と語ります。
核兵器廃絶を訴える団体は原発を語らず、反原発運動をしていると日本の核
兵器開発問題に余り関心を示さない。しかし「平和」利用は「日本的に特殊
な」カテゴライズであり、世界は「反核兵器=反原発」であると指摘、運動が
分断されていることは共に実現が困難な状態を作っているとして、運動の共同
をこそ原発を核を廃絶する力になると強調されました。
団体や運動を直接名指しこそしませんでしたが、やはりこれまで日本の反核
運動を主導してきたところが、核武装と原子力開発が一体不可分であること改
めて問い返して欲しいと思います。
おりしも原子力基本法の原子力開発の「目的」に「国家安全保障のために」
などとどさくさ紛れに書き込む「原子力規制庁設置法」が電撃的に国会で可
決され、日本の核燃料サイクルは「核抑止のために必要だ」と公然と語る政治
家がまたも自民党総裁になろうとしています。フクシマ以前から核武装と原子
力は一体不可分と、問題提起を続けてきた「核開発に反対する会」(槌田敦さ
んが代表で、たんぽぽ舎で主に活動している市民団体)などの運動は、今後ま
すます重要になってきているようです。
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┗■2.子どもたちを核戦争から守れ!
│ 9.14ふくしま集団疎開裁判文科省前&官邸前&財務省上抗議行動
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7月27日金曜日からスタートした文科省前~官邸前抗議行動(そのアピール
文)、これまで、毎週金曜日、実施してきました(過去の行動の動画は末尾に
掲載)。今週金曜日(9.14)も、文科省前と官邸前と財務省上で、次の通
り実施します。
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/09/blog-post_2333.html
◎9月14日(金)午後5時~7時過ぎ 文科省前 地図(青文字で表示)
午後6時半~ 官邸前 参考地図
午後8時~9時半 財務省上 地図(赤文字のコーナー)
午後9時半~ 経産省テント前 地図(青文字のコーナー)
主催 ふくしま集団疎開裁判の会
連絡先 ふくしま集団疎開裁判の会代表/井上利男
電話 024-954-7478、メール sokai@song-deborah.com
◎福島からの声 郡山から勝俣美佐子さん
◎遠方からの声
・滋賀県彦根市から 井戸謙一さん
2006年、稼動中の志賀原発2号機の差止を命じた判決を書いた元裁判長
・石川県加賀市山から 井家祥子(いのうえしょうこ)さん
・静岡県伊豆市から松本圭司さん
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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◇市川より反原発の講演会をお知らせします。
講演 『ドイツの脱原発転換 なぜできた?』
日時:9月15日(土) 13:30
場所:市川文化会館 3F 第5会議室(JR総武線本八幡駅南口 徒歩約10分)
お話:安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所代表)
資料代:500円
主催:戦争はいやだ!市川市民の会
問合せ (047)337-5786 (菊池)
2012年度「反原発!東電抗議!」の集い 第4回を開催します。ドイツでは
福嶋事故後の4/4に、「原発専門家」を含まない17人の「倫理委員会」が設
置され、5/30には「10年以内の脱原発可能」という報告書が提出されました。
メルケル首相はそれを「脱原発転換の新たな指針」と歓迎し、連邦議会も政府
も新方針を決定しました。倫理の問題である理由は、原子力利用も停止も代替
エネルギーも「一切の決定は、社会における価値決定に根拠あり」とし、それ
は技術的または経済的側面に先行する、としたからである。
事故後1年半近い日本のこれまでのそして今なおの「価値」混乱とは、あま
りにも対照的です。いわゆる「放射線被曝楽観」専門家や民の命より「社の利
益優先」の企業家、民の命より「国益優先」の官僚たちが、顔を隠しながら政
治を動かしているように見えませんか?ドイツにはそういう者たちがいないの
だろうか?
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┗■4.新聞・雑誌から
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◇大飯停止求め、提訴へ
地元70人11月にも ネットで呼び掛け(9月5日 東京新聞より)
電力不足を理由に再稼働した関西電力の大飯原発3、4号機(福井県おおい
町)の運転差し止めを求め、同原発の地元・福井県内の住民が福井地裁に提訴
する。訴状の検討を進めながらさらに原告を募り、11月中の提訴を目指す。
(中略)
国内最多の14基の原発が立地する福井県での脱原発訴訟は、1985年のもん
じゅ差し止め訴訟の提訴以来、二例目となる。
訴訟では、国の安全指針や耐震指針の不備が、福島原発事故で明らかになっ
たと指摘。経済産業省原子力安全・保安院の専門調査委員会が「敷地内を走る
岩盤の亀裂(破砕帯)が活断層の可能性がある」と指摘した点にも触れ、これ
までの安全性の前提に誤りがあったと主張する。
愛媛県の伊方原発差止め訴訟で、原発に求めあっれる安全の程度を「万が一
にも事故は起こらない」と、厳しく判断した最高裁判例(92年)を基に、「最
低でも史上最大規模の地震を想定する必要がある」と訴える。(後略)
◇核のごみ、地中廃棄は「白紙に」
日本学術会議が原子力委へ提言(9月11日 東京新聞より)
地中深くで最終処分するとしながら、原発で使った核燃料から出る高レベル
放射性廃棄物の行き先は一向に決まらない。打開策を検討していた日本学術会
議(会長・大西隆東大大学院教授)は11日、地中深くに埋める国の最終処分
計画は安全とは言えないとし、処分に関する政策の白紙見直しを求める提言を
まとめ、原子力委員会に提出した。(中略)
今回の提言は、原子力委から打開の糸口を見つけてほしいと要請された学術
会議が、原子力工学や地質学、歴史、社会、経済など各分野の研究者で検討委
をつくり、二年がかりで検討してきた。(中略)
どれくらいの量の核のごみなら受容できるか社会的な合意がないまま、一部
の関係者で原発の稼働、そこから出る核のごみの処分といった方針を決定して
きたことにあると批判。交付金などのお金で処分地を決めようとする方針は、
「かえって問題を深刻化させる」と根源的な問題があると指摘した。(後略)
◇『福島の教訓なし』エネルギー環境戦略の経産省資料を検証
(9月13日 東京新聞「こちら特報部」より)
性懲りもなく、とはこのことか。政府は今週中にも、原発を今後どうするの
かを細田のテーマとするエネルギー・環境戦略を作成する。直前の今月4日、
閣僚級会議が開かれたが、この席上、経済産業省は「原発ゼロとする場合の課
題」を記した資料を配った。そこには、福島原発事故の反省や教訓はかけらも
うかがえない。資料に示された五つの論点を軸に有識者らに再反論を聞いた。
◎電気料金2倍に、再稼働同様まやかし
–金子教授(慶応大・財政学)–
「福島ですでに実証済みだが、原発事故を想定すれば、原発のコストは
膨大で、到底再三など成り立たない」
◎核燃料サイクル 「夢物語」いまだ固執
–小出教授(京大・原子炉実験所)–
「核燃サイクルは、日本よりも原子力の技術レベルが高かったどの国でも
成功せず、結局は撤退した。日本だけがいつまでもしがみつき、長期計画
に記された創業の目標念が来る荼毘に、数字を書き直して先延ばしにして
いる。まったくお話にならない」とため息をついた。
◎温室効果ガス 再生エネ 過小評価
–竹村英明顧問(環境エネルギー政策研究所)–
(政府の示したグラフについて)原発比率が低くなるほど、同ガスの削減
比率も低くなっている。「減らした原発の分を再生エネではなく石油、
石炭、天然ガスに置き換えている。『脱原発だと温室効果ガスが増える』
というデマありきだ」
◎日米関係に影響 困るのは日本企業
–田中利幸教授(広島平和研究所)–
「核燃サイクルをやめれば、日米関係が悪化する、これも根拠の薄い
“脅し”だ」と話す。「むしろ困るのは日本の原発産業だ。すでにカナダや
オーストラリアのウラン確保のため、20~30年分ほどの先行投資を
していまっており、引き返せない」と指摘。
◎再生エネルギー 市場の視点を排除
–梶山恵司(富士通総研)–
「資料のコスト計算は現在の市場価格のみを前提にしている。普及によって
価格が下がっていくという市場の視点を排除している」と強く反論する。
「結局は『原発をなくすのは大変ですよ』という発想から作られた、フェア
でない資料。再稼働の際に電力需要を最大限に見積り、供給力を最小限に
見積もるようなやり方がにじみ出ている」
●デスクメモ:「てめえの舌は何枚あるんだ、コノヤロー!」。邦画「アウト
レイジ」でのヤクザのせりふを思い出した。細野環境相によると、原子力規
制人事は「原子力緊急事態」にあたるため、国会の事後同意も不要とか。
今回の「事故収束」はどこに行ったのか。今回の経産省資料もしかり。
ヤクザもびっくりだ(牧)
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【編集部より】
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