子安美知子はわれわれに何を残して逝ったのか。彼女がわれわれに刻していった記憶をあらためて確かめるような会をしたいと思い、岡村三郎教授の篤い助力をえて、次のような「子安美知子を偲ぶ会」を開くこととなった。最初に話して頂く四人はいずれも早稲田で子安美知子からドイツ語を学んだ人たちである。私は他言語の学習・習得がその人の知の形成に決定的ともいえる意味をもつと考えている。私は彼女の「シュタイナーとその学校」をめぐる精神的、実際的活動、「ミヒャエル・エンデ」をめぐる著述活動とともに彼女の「ドイツ語教育」を大きな社会的な意味をもつものとして語って頂くことにした。「子安美知子を偲ぶ会」の入場は自由です。これは葬儀で はありません。普段着でご参会下さい。(子安宣邦)
■「子安美知子を偲ぶ会」のご案内
「子安美知子を偲ぶ会」
□会場:早稲田大学・国際会議場井深大記念ホール
東京都新宿区西早稲田1-20-14、西早稲田バス停より徒歩5分
□日時:7月30日(日)午後1時〜4時30分
入場は自由です。
□司会 岡村三郎(早稲田大学教授)
開会の挨拶 司会者 岡村三郎
黙祷
第一部 子安美知子の贈り物
ドイツ語 三瓶慎一
多和田葉子
ミヒャエル・エンデ 堀内美江
シュタイナーとその学校 鈴木一博
(休憩)
第二部 子安美知子ーその生と記憶
子安美知子のために 子安宣邦
「ミュンヘンの小学生」であった 子安フミ
子安美知子とドイツのシュタイナー学校の映像を上映します。
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2017.07.15より許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/71791396.html