子安宣邦の執筆一覧

【4月12日(土)】《子安思想史講座の再開のお知らせ》

著者: 子安宣邦

昨年9月に閉じました昭和思想史研究会の市民講座を再開いたします。転居を含む一身上の事情に落着をえたことで一度閉じた講座の再開を思い立つにいたりました。それとわれわれの「霊魂と祖霊」をめぐる問題(儒家的伝統では「鬼神論」と

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トークイベント・子安宣邦が語る「可能性としての東アジア」

著者: 髭 郁彦:記号学

このほど、以下の通り子安宣邦先生のトーク・イベントが開催されます。 子安宣邦先生はさきごろ「天皇論―「象徴」と絶対的保守主義」を刊行していますが、久方ぶりの公のイベントです。ご案内いたします。 ご参加ください。 <銀座・

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思想史講座:「天皇は江戸社会にいかに呼び出されたか」2月開催のお知らせ・

著者: 子安宣邦

「絶対的保守主義としての天皇制」を主題として昨年9月から新講座を開講いたしました。その第5回「天皇はいかに語り始められたか・その三」として「天皇は江戸社会にいかに呼び出されたか」を2月11日(土)に開催いたします。2月1

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「思想史講座」12月講座のご案内「天皇はいかにして語り始められたか・その一」

著者: 子安宣邦

「思想史講座」12月講座のお知らせ 「絶対的保守主義としての天皇制」を主題として9月から新講座を開講いたしました。その第4回「天皇はいかに語り始められたか・その一」として「権門体制の解体と近世社会の成立」を12月10日に

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『思想史講座」絶対的保守主義としての天皇制11月講座のご案内

著者: 子安宣邦

「絶対的保守主義としての天皇制」を主題として9月から新講座を開講いたしました。その第3回「絶対的保守主義としての天皇の道ー「直毘霊」を読む」を11月12日に開催いたします。宣長の「直毘霊」の解読によって本講座の主題を読み

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「思想史講座・神と霊魂」5月講座のご案内 『神かみと霊魂たま』ー宣長と篤胤の国学思想      

著者: 子安宣邦

私は「神の成立」と「霊魂の行方」という主題にしたがって、宣長・篤胤の国学を自分なりに再構成し、一般読者に向けて解説する作業をいたしました。それは次のような5章からなるものです。 第1章 1「神」とは何か 神はカミなりー本

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2022年「思想史講座」と4月講座のご案内 『神かみと霊魂たま』ー宣長と篤胤の国学思想

著者: 子安宣邦

 私は「神の成立」と「霊魂の行方」という主題にしたがって、宣長・篤胤の国学を自分なりに再構成し、一般読者に向けて解説する作業をいたしました。それは次のような5章からなるものです。 第1章 1「神」とは何か 神はカミなりー

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子安宣邦『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社、2012年)をいかに評価すべきか  ――竹内好と吉本隆明の言説の間で

著者: 石井知章

1. なぜ本書が日本ではなく、中国で評価されるのか  子安宣邦『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社、2012年)が中国語に翻訳され、『近代日本の中国観』(生活・読書・新知三聯書店、2020年)として出版されたという

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戦後における「江湖的中国観」の欠如――日本に冷遇された方法論的著作

著者: 郭穎(廈門大学外文学院准教授)/訳:陳璐(早稲田大学兼任講師)

書評:子安宣邦著『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社、2012)  ミシェル・フーコー(1926-1984)によれば、人間はつねに「起源を求めること、無際限に先立つ系譜を遡ること、伝統を再構成すること、進化の曲線を

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2022年思想史講座と1月講座のご案内 『神かみと霊魂たま』ー宣長と篤胤の国学思想

著者: 子安宣邦

 私は「神の成立」と「霊魂の行方」という主題にしたがって宣長と篤胤の国学的概念や文章を現代語訳し、解説する作業を10年ほど前にいたしました。それは宣長・篤胤の国学を自分なりに再構成し、一般読者に向けて解説する作業でした。

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■第二江戸思想史講義 鬼神論  国民的救済信仰の語り出し ―柳田国男と『先祖の話』

著者: 子安宣邦

「人を甘んじて邦家の為に死なしめる道徳は、信仰の基底が無かったといふことは考へられない。さうして以前にはそれが有つたといふことが、我々にはほぼ確かめ得られるのである。現在とても崩れ尽くした筈は無いのだが、不幸にしてそれを

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「思想史講座」10月のご案内・柳田「先祖の話」について

著者: 子安宣邦

* 今学期は朱子学的「鬼神論」の読み直しと近世日本思想における鬼神論的な問題の展開とその意味とを考えてきました。7月は近世江戸思想における鬼神論的な問題を徂徠の「制作論的有鬼論」と篤胤の「民情論的有鬼論」の二つに方法的に

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朱子鬼神論と近世日本の有鬼論的反応 ■第二江戸思想史講義・鬼神論

著者: 子安宣邦

朱子鬼神論と近世日本の有鬼論的反応 徂徠の制作論的有鬼論と宣長・篤胤 「鬼神の説、紛然として已まざる所以のものは、有鬼と無鬼の弁なるのみ。それ鬼神とは聖人の立つる所なり。あに疑いを容れんや。故に鬼無しと謂うものは、聖人を

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「鬼神に事えんことを問う」第二江戸思想史講義・鬼神論1

著者: 子安宣邦

「鬼神に事えんことを問う」―『論語』における「鬼神論」的原型   「季路、鬼神に事えんことを問う。子曰く、未だ能く人に事うることあたわず、焉んぞ能く鬼に事えん。敢えて死を問う。曰く、未だ生を知らず、焉んぞ死を知

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最高の哲学的配慮者を失ったー旧友宇波彰を悼む

著者: 子安宣邦

コロナ禍に加えて旧友宇波彰の死を知らされた今年の正月は鈍色の度をいっそう強くするものとなった。多くのフランス現代思想の翻訳と自ら開拓し形成していった記号論的哲学をもって現代日本に新たな思想的地平を拓いていった宇波彰はこの

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呉叡人『台湾、あるいは孤立無援の島の思想』を読む 

著者: 子安宣邦

2014年4月2日の午後、私は台北の松山空港に着いた。私を迎えてくれた友人は説明することもなく車で太陽花(ひまわり)運動の学生たちが占拠する立法院に連れていった。そこに待っていたのは呉叡人氏であった。呉氏は即座に学生たち

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