髭郁彦の執筆一覧

晩年、アイデンティティ、家族――『つがいをいきる』を読む

著者: 髭郁彦

 小説『つがいをいきる』の中で、著者の松井久子氏は様々なテーマを語っている。恋愛、家族、晩年、アイデンティティ、ジェンダー、時代精神、民主主義、生命、死…。もちろん、こうした問題すべてをこのテクストの中で語ることはできな

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暴力的リゾームと横断性:パンデミックが露わにするもの

著者: 髭郁彦

 パンデミックが踊っている。流動性と多様性が止まった世界の上で、パンデミックが高笑いをして踊っている。資本主義帝国の中で絶えず流れ、動いていた世界。欲望の実現がダイナミズムの中にある世界。その強固な信仰の下で、われわれは

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