「安保関連法案は違憲」と学者ら300人が表明
参院特別委で審議中の安全保障関連法案を巡って、元最高裁判事や元内閣法制局長官、憲法学者など法律の専門から約300人が8月28日弁護士会館に集まり、法案を「違憲」と指摘した上で、反対を表明した。
出席者の1人,中野晃一上智大学教授は「法曹、憲法学の最高権威が並んだ。こんな場は見たことがない」と評した。終戦時9歳だった元最高裁判事の浜田邦夫さんは「戦後民主主意教育の第一陣と自負する世代として容認できない」と安保法案の廃案を熱っぽく求めた。
また、全国の大学で教員や卒業生らがつくる「有志の会」も26日都内で記者会見。から現時点で少なくとも108の大学が反対声明を出しており、この日の集会には80大学から教員ら280人が集まった。
安保関連法案反対のウネリは、婦人層など全国に拡大しており、安倍政権も適切な対応が求められている。
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安倍首相の体調不良が心配
安倍晋三首相がこのところ体調不良に悩まされていると、週刊誌が相次いで報じている。報道が続く背景は何なのか。安倍首相には、下痢や下血などを伴う潰瘍性大腸炎の持病があるとされる。8年前に突然首相を辞任したのも持病悪化のためだったというが、新薬を服用してから問題がないことになっていた。
─週刊ポストや現代、文春などが次々に報じる─
週刊ポストは、8月10日発売号で、安倍首相の健康不安がまた浮上してきたと指摘した。記事によると、安倍首相は7月30日、首相官邸の総理執務室で昼食を拒むほどの体調不良を訴えて嘔吐し、常駐医師の応急手当てを受けたという情報だ。安保法案の国会審議などでストレスを溜めていたことが原因と考えられるという。潰瘍性大腸炎は、ストレスが発症に関係するとも言われている。
翌々日には、安倍首相は3時間近くもジムに行ったというが、記者や議員の間では、医療上の手当てを受けていると見られている。
週刊現代も、8月17日発売号で、安倍家と親しい関係者の話から、首相の母親が、トイレが長く下血しているのではないかなどと息子の体調を心配していると報じた。
さらに、週刊文春の19日発売号は、官邸関係者の話として、安倍首相が6月30日、東京ステーションホテルで会食中に気分が悪くなり、トイレに駆け込んで血を吐いたと報じた。安倍首相は、別室に医師を呼んで診察してもらったという。専門家によると、潰瘍性大腸炎では吐血はせず、薬の副作用などが出たらしいとのことだった。
また、文春の記事では、7月1日に帰宅途中の車内で「トイレに行きたい」と腹痛を訴えたほか、8月6日に出席した広島の平和記念式典でも体調を崩したという。
─安倍事務所は、文春報道を事実無根と否定─
文春報道については、安倍晋三首相の事務所が8月20日、事実無根の内容が含まれているとして、文春側に記事の撤回と訂正を求めたことが分かった。法的措置も検討するとしたが、文春側は、記事の通りだとして応じない考えをマスコミ取材に示した。
首相官邸の秘書官付室では、J-CASTニュースの取材に対し、「細かいところまでは分かりませんが、体調不良はないと思います」と言っている。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion5626:150830〕