「忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1643】
2012年11月8日(木) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!
呉東弁護士を講師に学習会、第二回にもご参加を。(奥野)
★2.日本の11月11日の反原発100万人大占拠に連帯し、
ロンドンでも原発再稼働に反対行動を行います(英国 S.G.)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月11日(日)午前11時、戸越公園集合(11:15出発)
さよなら原発大井町デモ~100万人行動へ
★4.新聞・雑誌から
◇福島原発 声上げる作業員
使い捨て許せない。契約ずさん、解雇争う。
(11月3日 東京新聞「こちら特報部」から)
◇原子力ムラ支配復活 国会同意なき規制委人事
(11月8日 東京新聞「こちら特報部」より)
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◎11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう!
12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
13時~16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
18時~21時 全体会(結成集会)会場:文京区民センター3A、資料代500円
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┗■1.忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!
│ 呉東弁護士を講師に学習会、第二回にもご参加を。
└────(奥野 たんぽぽ舎ボランティア)

11月2日、鎌倉で横須賀の原子力空母について、学習会を行った。講師は、
横須賀で活動していらっしゃる呉東(ごとう)弁護士。空母が横須賀を母港とし
て5年目になりますが、母港化の以前から,原潜も含めて危険性を訴えてこら
れました。去年の3・11福島過酷事故は空母の危険性を鮮明に私たちに教え
てくれました。

[1]空母は横須賀基地に停泊後、原子炉の運転を止めます。原子炉冷却シス
テム稼動のための電力供給施設は陸上にあります。地震がおこり、この施設が
破壊されたり、燃料の供給ができず発電ができなくなれば、福一と同様の事故
がおきると想定され ます。地震による海底地盤の隆起。津波 の引き潮によ
って冷却用水の取得が困難 になることなども。空母母港化のために横 須賀
湾は15メートルに浚渫されました が、喫水は<底から>13メートル、そ
の差は2メートル。想像してみて下さい。引き潮がおきたときの空母を・・・

[2]原発用核燃料のウラン235の濃度は3~5%、空母は長期間交換しな
いという軍事的理由で95~97%という核兵器と同程度の高濃度です。事故
の場合、被害は桁外れの大きさになります。「原子力資料情報室」の上沢千尋
研究員の被害予測によれば、8キロ圏内は7シーベルトで全数致死、緊急時避
難準備区域26キロメートル圏内は1シーベルト。
死者は100万人以上に及ぶと予測しています。しかも米海軍空母の原子炉
も国には情報提供も監督権限もない、ノーチェック状況にあるので、このまま
では原発以上に対応が遅れることになってしまいます。

[ほかにも]
・核燃料の交換は20年に1回、つまり死の灰を20年分ためこむことになり、
事故の際には大量の死の灰が大気に放出されることになります。
・日本の原発に対して行われる「安全審査」は空母には全く行われてはいませ
ん。
・地震の30年以内の発生確率が日本の4位
・空母以外にも出力10万キロワットの原子力潜水艦等々の問題があります。
難しい法律の問題があるとはいえ、一番切なことは命と生活を守ることにあ
ります。横須賀市民だけの問題ではありません。

◎第2回 学習会のお知らせ
『忘れないで、もう一つの原子炉が東京湾に』
講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
日時 12月1日(土) 午後1時半から4時
場所 「NPOセンター鎌倉」2階、JR鎌倉駅・西口から徒歩5分
参加費 500円
主催 鎌倉平和学習会 問い合わせ(メール)hiyomuku@m.jcnnet.jp

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┗■2.日本の11月11日の反原発100万人大占拠に連帯し、
│   ロンドンでも原発再稼働に反対行動を行います
└────(英国 S.G.)

Japanese Against Nuclear UK(JANUK)http://januk.org/index.html は、
在英邦人・日本関係者を中心とした世界の脱原発をもとめる市民の集まりです。
日本での11月11日の反原発100万人大占拠に賛同し、連帯します。
100万人大占拠に呼応し、11月11日、ロンドンで以下のイベントを開きます。
詳細→ http://januk.org/blogpages/1111.html
どなたでも気軽に来ていただけます。
参加する皆さんが原発事故に対して感じていることをシェアできたらよいと思
います。
ロンドンでは8月はじめから毎週金曜日にJANUKと在英邦人が英国反原発市民
とともに日本の再稼動反対金曜行動に呼応して、日本大使館前(11時から12時
50分)と東電ロンドン支店前(1時から1時半)で、日本の原発再稼動に反対し
ています。
みなさん、ロンドンにおいでの際は、どうぞ5分でも参加してください!
http://januk.org/blogpages/embassy.html

JANUKは、日本からの原発輸出にも反対しています。
このたびの日立による英国原発新設プロジェクトの買収に対し
英国反原発市民団体と共同抗議声明を出しました。
http://januk.org/blogpages/hitachi.html

Japanese Against Nuclear UK (JANUK)
contact@januk.org
http://www.januk.org

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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆さよなら原発大井町デモ~100万人行動へ
日時 11月11日(日)午前11時、戸越公園集合(11:15出発)
デモコース
戸越公園(品川区豊町2-1/東急大井町線戸越公園駅徒歩5分)~
四間通り~三間通り~区役所通り~イトーヨーカドー手前右折~
大井中央公園(解散地点)
*どなたでも参加できます。明るく、楽しく、元気なデモにします。
主催・連絡先:さよなら原発品川アクション
〒142-0043 品川区二葉1-8-6 平和共同事務所気付
TEL/FAX 03-3783-3370 加藤TEL/090-2433-0102

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┗■4.新聞・雑誌から
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◆福島原発 声上げる作業員
使い捨て許せない。契約ずさん、解雇争う。
(11月3日 東京新聞「こちら特報部」から)

-多重下請け一掃を。東電、行政は労働者守って。人手不足なら収束できず-

被ばく隠しに賃金のピンハネ。東京電力福島原発事故の収束作業現場で働く下
請け労働者の窮状は、「こちら特報部」でも再三、指摘してきた。事故から間
もなく一年八カ月。一人の作業員は先月末、高い放射線下での作業を強いられ
たと、東電のグループ企業を労働基準監督署に申し立てた。一方、労働契約の
ずさんさから争議に発展するケースも出始めている。憤りが渦巻く現場を探っ
た。
「単純におかしことはおかしいと言いたかった」。今年に入り、福島第一原発
で働いた30代の男性はこう語った。
男性は下請けの建設会社「サンシード」(福井県)に今年一月、正社員とし
て入社。だが、今月五日付での解雇を言い渡され、これを不当として団体交渉
に踏み切った。(中略)
車で一時間半以上の原発までの移動時間は「拘束9時間」に含まれていな
かった。請負業務のはずなのに、元請け会社の社員から直接指示を受けること
が何度もあり、違法な「偽装請負」ではないかと感じた。(中略)

【用語:偽装請負】実態は労働者派遣なのに、請負に見せかける違法行為。通
常の請負では、請負会社の労働者がその会社の指揮命令下で働く。だが、偽装
請負では元請け会社の指示に従う。使用者責任が不明確になるため、労働者派
遣法や職業安定法で禁じられている。派遣契約より人員削減などがしやすく、
原発労働では横行している。

○東電と行政は労働者守って
---福島第一の収束作業は今後、少なくとも四十年以上は続く。膨大な数の
労働者が必要にもかかわらず、国や東電の労働者保護はお粗末だ。(中略)
身近な防波堤である労働基準監督署も「職員数が足りないこともあり、申し
立てがあれば動く程度。多くのトラブルは見過ごされている」(派遣ユニオ
ン・関根書記長)のが実情だ。(中略)
(双葉地方原発反対同盟)石丸代表は「現在の収束作業は労働者を使い捨てに
することを前提に成り立っている。しかし、このままではいずれ労働者の供給
が滞る。多重下請けのピンハネ構造をなくし、被ばく管理を徹底しない限り、
収束作業自体が行き詰ってしまう」と警告する(後略)

◆原子力ムラ支配復活 国会同意なき規制委人事
(11月8日 東京新聞「こちら特報部」より)

「規制当局は事業者の虜」と原子力ムラの構造を看破したのは、七月に公表さ
れた福島原発事故の国会事故調報告書だった。それから四ヶ月。政府は委員
の利益相反が指摘されている原子力規制委員会委員人事の国会同意を再び反
故にした。本来、「コケにされた」と怒るべき国会も沈黙している。そうし
た状況を尻目に次々と旧来のムラ支配が復活する。福島原発事故の教訓が霞
みつつある。
---政府は二日、独立行政(三条)委員会である原子力規制委員会委員の同
意人事について、通常国会に続いて臨時国会でも見送る事を決めた。(中略)
一部の野党議員は反発したが、国会はこの説明に総じて沈黙。慶応大の金子
勝教授(財政学)は「委員を選んだのは原子力ムラ寄りの政治家と官僚。発足
時点から正当性がなく、国会同意が委員会の独立、透明性を担保する要だった。
これでは無法地帯だ」と語る。
原子力委員会の新大綱策定会議の委員も務めた金子教授は「こうした大事な
ことを見過ごし続けたら、なし崩し的に以前の状態に戻るだろう」と憤りを隠
さない。(中略)
こうした利益相反ぶりは委員だけにとどまらない。規制委は二日、原発の新
たな安全基準検討チームの専門家六人のうち四人が、直近三~四年間に電力会
社などから寄付金などの名目で、計約四千五百万円を受け取っていたことを公
表した。
とりわけ、名古屋大の山本章夫教授にいたっては計二千七百十四万円を原子
炉メーカーの三菱重工などから得ていた。(後略)

◇そこのけお手盛り人事◇黒川元国会事故調委員長に聞く
-政治は行政を監視せよ-
なぜ、原子力ムラが復興しつつあるのか。国会事故調で委員長を務めた政策研
究大学院大学の黒川清教授は「政治の力が弱くて、行政を監視できていないこ
とが最大の問題」と指摘する。
「立法府が政策を決めるのが本来の姿なのに、いまだに役所が政策をつくっ
ている。行政はこれまでやってきたことを間違いとは認めていない。これでは
福島の事故後も政策が変わるわけがない」(後略)
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┃[デスクメモ]あれだけの原発事故を体験しても、この社会の骨にしみ込ん
┃だ悪弊は拭えていない。3・11は「第二の敗戦」と言われたが、うやむや
┃になった戦争責任同様、3・11までの原子力ムラの構造は温存されたまま
┃だ。特効薬などない。叫び続けること。一人一人が抵抗をやめれば、本当の
┃悪夢がやってくる。(牧)
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