「思想史講座」のお知らせー新春1月のご案内

著者: 子安宣邦 こやすのぶくに : 大阪大学名誉教授
タグ:
*だれでも、いつからでも聴講できる思想史講座です。
*津田「国民思想の研究」を読む講座は、「国民」という津田の主題自体を問う最後の段階に来ています。ナショナリズムという近代日本の最大の思想主題の津田における運命を見定めたいと思っています。

*論語塾は「鬼神論」をテーマにして新しい講座を始めました。「鬼神」とは「祖霊」であり、「霊魂」でもあります。これを「祖霊」といば鬼神論とは祖先祭祀を基礎づける論の性格をもち、これを「霊魂」といえば人の生死、生前と死後とを包括した人間論の性格をもちます。
*論語塾では鬼神論とともに『朱子語類』の巻一「理気」上、巻三「鬼神」を読みたいと思っています。

*新春1月の講座

思想史講座―「未完のナショナリズムー津田左右吉『我が国民思想の研究』を読む
*この講座では津田左右吉の『文学に現はれたる我が国民思想の研究』をテキストとして読むというよりは、この書を課題として立てることによって見出されてくる問題を論じていくことを考えています。
*大阪教室:懐徳堂研究会

*今期は講座開催日が日曜日になりましたのでご注意下さい。

 1月21日(日)・13時10分〜15時10分
 津田『国民思想』論・12

「津田は明治維新をどう見たか」

 参考文献:津田「メイジ維新の取扱いについて」ほか、『我が国民思想の研究 5』所収、『津田左右吉全集』第8巻。

会場:梅田アプローズタワー・14階1408号室


*東京教室:昭和思想史研究会

 1月13日(土)・13時〜15時30分
 津田「国民思想」論・12

  「津田は明治維新をどう見たか」


参考文献:津田「メイジ維新の取扱いについて」ほか、『我が国民思想の研究 5』所収、『津田左右吉全集』第8巻。


   会場:早稲田奉仕園・セミナーハウス・101教室

     早稲田奉仕園はバス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手


  *資料は当日配布します。

論語塾―「鬼神論」を読む

1月27日(土)13時〜15時30分

① 鬼神論ー徂徠鬼神論と鬼神祭祀論
② 『朱子語類』を読むー巻一「理気・上」

資料は当日配布します。

参考資料:子安『徂徠学講義』岩波書店。『事件としての徂徠学』青土社。三浦国雄『「朱子語類」抄』講談社学術文庫。

 会場: rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋駅西口から徒歩5分

初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2018.01.09より許可を得て転載

http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/74440882.html