*だれでも、いつからでも聴くことのできる思想史講座です。
だれでもというのは、聴いてみようという目的意識をもった人ならだれでもということで、その目的も無く、あるいは別の目的をもって来られる方はお断りいたします。
*「明治維新150年」がいわれた一昨年以来、「明治維新」と「日本近代」とのこの当たり前の結びつきを読み直す作業をしてきましたが、いよいよその最後の段階を迎えるにいたりました。昨年9月・10月に津田の「シナ」否定とナショナリズムについて論じ、11月に尾崎秀実の中国認識をめぐって考え、12月には日中戦争と『きけわだつみの声』についてご報告し、そして今年の1月・2月に天皇をめぐる問題についてご報告して終わりにしたいと思っています。
*今年の4月からの講座についてはいま検討中です。次回のご案内でお知らせいたします。
*論語塾は「鬼神論」をテーマにして新しい講座を始めました。この鬼神論を考える前提として『朱子語類』を読み始めましたが、いま『朱子語類』巻三の「鬼神」章をほぼ読み終えましたので、朱子倫理学の根幹をなす「性理」論に入りたいと思っています。講座の後半は国学における「神の成立」をめぐってお話いたします。1、「神」とは何か 2、「神の道』の成立
3、「あの世」と死後霊魂の世界 4、「幽世」と幽冥の神 5、天主教的な神と神学の受容。
*会費は実費(会場費・テキスト代)を頂戴します。
*この会には何の入会規定もありません。当日出席した人が会員です。ご自由にご参加下さい。
*1月の講座
*思想史講座―「明治維新と日本近代」
*大阪教室:懐徳堂研究会
1月18日(土)・13時00分〜15時00分
「祀る神は祀られる神」
ー和辻哲郎『日本倫理思想史』を読む
*資料は当日配布します
参考文献:和辻哲郎『日本倫理思想史』上巻、岩波文庫。第一篇「神話伝説に現れたる倫理思想」を中心に和辻の天皇観をめぐって論じます。
会場:アプローズタワー14階1402号室、阪急梅田・茶屋町口下車3分
*東京教室:昭和思想史研究会
1月11日(土)・13時00分〜15時30分
「祀る神は祀られる神」
ー和辻哲郎『日本倫理思想史』を読む
*資料は当日配布します。
参考文献:『日本倫理思想史』上巻、岩波文庫。第一篇「神話伝説に現れたる倫理思想」を中心に和辻の天皇観をめぐって論じます。
会場:早稲田奉仕園・101教室
早稲田奉仕園はバス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手
*論語塾―『朱子語類』を読む
『朱子語類』の第4巻「性理」を読みます。
1月25日(土)13時00分〜15時30分
① 『朱子語類』を読むー巻四「性理」
「性理一・人物之性、気質之性」の主要章を読んでいきます。
② あの世と死後霊魂の行方 宣長と篤胤
宣長 「死ねば黄泉の国に行くしかない」
資料は当日配布します。
参考資料:三浦国雄『「朱子語類」抄』講談社学術文庫。子安『本居宣長とは誰か』平凡社新書
会場:rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋西口から徒歩5分
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2020.01.04より許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/81892188.html