*だれでも、いつからでも聴講できる思想史講座です。
*津田「国民思想の研究」を読む講座は、幕末から明治維新というもっとも重要な時期にさしかかっています。ただ「平民文学の時代」の下巻を津田は書くことをしませんでした。『我が国民思想の研究』の目的でもあり、結論でもある未完の諸章をどのように考えるか。
*「仁斎とともに『論語』を読む」講座は10月28日に堯曰篇を読んで終了いたしました。
*論語塾は11月から「鬼神論」をテーマにして新しい講座を始めます。「鬼神」とは「祖霊」であり、「霊魂」でもあります。これを「祖霊」といば鬼神論とは祖先祭祀を基礎づける論の性格をもち、これを「霊魂」といえば人の生死、生前と死後とを包括した人間論の性格をもちます。面白いですよ。
*11月の講座
*思想史講座―「未完のナショナリズムー津田左右吉『我が国民思想の研究』を読む
*この講座では津田左右吉の『文学に現はれたる我が国民思想の研究』をテキストとして読むというよりは、この書を課題として立てることによって見出されてくる問題を論じていくことを考えています。
*大阪教室:懐徳堂研究会
*今期は講座開催日が日曜日になりましたのでご注意下さい。
11月19日(日)・13時10分〜15時10分
津田『国民思想』論・10
「津田「国民」概念の反中国的成立ーシナ思想と日本」
津田の反近世儒教論を『シナ思想と日本』(岩波新書、昭和13)とともに津田における反中国的な「国民」概念の成立の問題として論じたい。
会場:梅田アプローズタワー・14階1406号室
*東京教室:昭和思想史研究会
11月11日(土)・13時〜15時30分
津田「国民思想」論・10
「津田「国民」概念の反中国的成立ーシナ思想と日本」
津田の反近世儒教論を『シナ思想と日本』(岩波新書、昭和13)とともに津田における反中国的な「国民」概念の成立の問題として論じたい。
会場:早稲田奉仕園・セミナーハウス・101教室
早稲田奉仕園はバス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手
*資料は当日配布します。
*参考文献:津田『我が国民思想の研究ー平民文学の時代 上』第一篇「 平民文学の隆盛時代」第13,20章「知識生活」、『我が国民思想の研究ー平民文学の時代 中 』第二篇「 平民文学の停滞時代」第14章「知識生活」、津田『シナ思想と日本』岩波新書。
*論語塾―「鬼神論」を読む
*開始時間が午後1時からとなりました。ご注意下さい。
11月25日(土)13時〜16時
① 鬼神論の原型的問題構成ー『論語』先進篇第12章
② 『朱子語類』を読む
資料は当日配布します。
参考資料:子安『鬼神論ー神と祭祀のディスクール』白澤社、『思想史家が読む論語』岩波書店、『事件としての徂徠学』青土社。三浦国雄『「朱子語類」抄』講談社学術文庫。
会場: rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋駅西口から徒歩5分
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2017.11.03より許可を得て転載