「思想史講座」のお知らせー12月のご案内

著者: 子安宣邦 こやすのぶくに : 大阪大学名誉教授
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*だれでも、いつからでも聴講できる思想史講座です。
*津田「国民思想の研究」を読む講座は、「国民」という津田の主題自体を問う最後の段階に来ています。ナショナリズムという近代日本の最大の思想主題の津田における運命を見定めたいと思っています。

*論語塾は11月から「鬼神論」をテーマにして新しい講座を始めます。「鬼神」とは「祖霊」であり、「霊魂」でもあります。これを「祖霊」といば鬼神論とは祖先祭祀を基礎づける論の性格をもち、これを「霊魂」といえば人の生死、生前と死後とを包括した人間論の性格をもちます。
*論語塾では鬼神論とともに『朱子語類』の巻一「理気」上、巻三「鬼神」を読みたいと思っています。

*12月の講座

思想史講座―「未完のナショナリズムー津田左右吉『我が国民思想の研究』を読む
*この講座では津田左右吉の『文学に現はれたる我が国民思想の研究』をテキストとして読むというよりは、この書を課題として立てることによって見出されてくる問題を論じていくことを考えています。
*大阪教室:懐徳堂研究会

*今期は講座開催日が日曜日になりましたのでご注意下さい。

 12月17日(日)・13時10分〜15時10分
 津田『国民思想』論・11

「儒者が政治をすれば世が乱れるー中国文化と日本」

   津田『シナ思想と日本』(岩波新書、昭和13)、「シナ思想研究の態度」ほか,『思想・文芸・日本語』所収(津田『全集』第21巻)。

会場:梅田アプローズタワー・14階1408号室

*東京教室:昭和思想史研究会

 11月11日(土)・13時〜15時30分
 津田「国民思想」論・11

  「儒者が政治をすれば世が乱れるー中国文化と日本」

   津田『シナ思想と日本』(岩波新書、昭和13)、「シナ思想研究の態度」ほか,『思想・文芸・日本語』所収(津田『全集』第21巻)。

   会場:早稲田奉仕園・セミナーハウス・101教室

     早稲田奉仕園はバス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手


  *資料は当日配布します。

  *参考文献:

津田『シナ思想と日本』(岩波新書、昭和13)、「シナ思想研究の態度」ほか,『思想・文芸・日本語』所収(津田『全集』第21巻)。

津田『我が国民思想の研究ー平民文学の時代 上』第一篇「 平民文学の隆盛時代」第13,20章「知識生活」、『我が国民思想の研究ー平民文学の時代 中 』第二篇「 平民文学の停滞時代」第14章「知識生活」、津田『シナ思想と日本』岩波新書。  

論語塾―「鬼神論」を読む

*23日が祝日のため22日(金)に変更しました。普通の曜日ですので、出席できない方が当然おられると思います。1月の会の際に反復し、ご欠席の分の埋め合わせをいたしたいと思っています。なお22日の講座終了後に忘年会をいたします。詳しくはネットでお知らせいたします。

12月22日(金)13時〜16時
① 鬼神論ー仁斎の鬼神観(『語孟字義』鬼神章)
② 『朱子語類』を読むー巻一「理気・上」

資料は当日配布します。

参考資料:子安『鬼神論ー神と祭祀のディスクール』白澤社、『思想史家が読む論語』岩波書店、『事件としての徂徠学』青土社。三浦国雄『「朱子語類」抄』講談社学術文庫。『仁斎学講義』ぺりかん社。

 会場: rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋駅西口から徒歩5分

初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのkメッセージ」2017.12.05より許可を得て転載

http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/73934708.html