「思想史講座」のお知らせー5月のご案内

著者: 子安宣邦 こやすのぶくに : 大阪大学名誉教授
タグ:

*だれでも。いつからでも聴講できる思想史講座です。

*津田の「国民思想の研究」の問題とは、近代日本の国民国家の成立を日本の歴史を辿りながらどう考えるかという問題に帰着するように思われてきました。いまや戦国から近世社会の成立の時期にさしかかりました。

*仁斎によって『論語』を読む論語塾も、最後の三章の講読の段階を迎えました。ここに至ってあらためて『論語』とは、『論語』を読むこととは何かが問われているように思われます。毎回この本質的な問題をめぐる熱い論が展開されています。

*5月の講座
思想史講座語塾「未完のナショナリズムー津田左右吉『我が国民思想の研究』を読む

*「未完のナショナリズム」というタイトルで始めました。この講座では津田左右吉の『文学に現はれたる我が国民思想の研究』をテキストとして読むというよりは、この書を課題として立てることによって見出されてくる問題を論じていくことを考えています。

第6回は「平民文学の時代」に入るに当たって、日本の近世思想成立をめぐる位相を見ておきたいと思います。仁斎の『論語古義』における「君臣の義」をめぐる理解に近世の倫理思想成立の位相を読む試みをしてみました。
*大阪教室:懐徳堂研究会

5月20日(土)・13時〜15時
津田『国民思想』論6

「近世思想成立の位相ー仁斎における「君臣の義」理解をめぐって」
会場:梅田アプローズタワー・13階11号会議室

*東京教室:昭和思想史研究会

5月13日(土)・13時〜15時
津田「国民思想」論・6:

「近世思想成立の位相ー仁斎における「君臣の義」理解をめぐって」

会場:早稲田奉仕園・アイビーハウス2階(奉仕園内の二階建て独立棟)
早稲田奉仕園はバス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手
*資料は当日配布します。

論語塾伊藤仁斎とともに『論語』を読む

『論語』はどこからでも新しく読むことができます。
途中からでも自由にご参会ください。
私の『論語古義』の解読作業も最終段階に入っております。『論語古義』の読み終えを共にしませんか
『論語』とともに、伊藤仁斎の『童子問』を読みます。
『童子問』は日本近世最高の思想書とみなされる仁斎晩年の著作です。

*開始時間が午後1時からとなりました。ご注意下さい。

5月27日(土)13時〜16時  ① 微子篇  ② 『童子問』上

資料は当日配布します。

会場: rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋駅西口から徒歩5分

初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2017.04.28より許可を得て転載

http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/70678736.html