*この2ヶ月余りお休みしてきた思想史講座を9月から再開いたします。 *だれでも、いつからでも聴講できる思想史講座です。 *津田の「国民思想の研究」の問題とは、近代日本の国民国家の成立を日本の歴史を辿りながらどう考えるかという問題に帰着するように思われます。その意味で、津田「国民思想の研究」を読む講座はもっとも重要な時期にさしかかっています。 *仁斎によって『論語』を読む論語塾も、最後の数章の講読の段階を迎えました。ここに至ってあらためて『論語』とは、『論語』を読むこととは何かが問われているように思われます。毎回この本質的な問題をめぐる熱い論が展開されています。
*9月の講座
*思想史講座―「未完のナショナリズムー津田左右吉『我が国民思想の研究』を読む
*「未完のナショナリズム」というタイトルで始めました。この講座では津田左右吉の『文学に現はれたる我が国民思想の研究』をテキストとして読むというよりは、この書を課題として立てることによって見出されてくる問題を論じていくことを考えています。
第7回は「平民文学の時代」に入ります。津田の「国民」概念を実質的に構成するのは「平民」です。この「平民」が歴史を構成する主要な契機として登場する近世という時代を津田はどのように見るのか。津田の「平民文学の時代」とはいかなる時代であるのか。明治近代の「国民の時代」を向こうに見ながら、津田の「平民の時代」とは何かを考えてみたいと思います。
*大阪教室:懐徳堂研究会
9月16日(土)・13時〜15時 津田『国民思想』論の7 「平民の時代は国民の時代か」
会場:梅田アプローズタワー・14階1401会議室
*東京教室:昭和思想史研究会
9月23日(土)・13時〜15時(教室の都合で23日に変更いたします。) 津田「国民思想」論の8 「日本近世社会と武士」
会場:早稲田奉仕園・セミナーハウス・101教室 早稲田奉仕園はバス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手
*資料は当日配布します。
*参考文献:津田『我が国民思想の研究ー平民文学の時代 上』第一篇「 平民文学の隆盛時代」 第13,14章「武士道」、第20,21「知識生活」
*論語塾―伊藤仁斎とともに『論語』を読む
『論語』はどこからでも新しく読むことができます。 途中からでも自由にご参会ください。 私の『論語古義』の解読作業も最終段階に入りました。『論語古義』の読み終えを共にしませんか。 *開始時間が午後1時からとなりました。ご注意下さい。
9月30日(土)13時〜16時 ① 子張篇 ② 子張篇 資料は当日配布します。
会場: rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋駅西口から徒歩5分
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2017.08.26より許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/72325206.html