*昨年12月より講座を閉じ、休眠状態を続けてきましたが、このまま休眠していると本当の休眠に落入りかねない危険を感じ、コロナをめぐる事態の推移を見ながら、講座再開の機会を窺ってきました。2月に入り、いまなお緊急事態宣言の発令中でありますが、充分に警戒しつつ行えば講座は可能と考え、その再開を決意するにいたりました。
*昨年来「第二江戸思想史講義」として『中庸』首章の「天命之謂性、率性之謂道、脩道之謂教」というテーゼをめぐる朱子、仁斎、徂徠の解釈を追ってきました。前回は徂徠の「中庸解」をめぐって話しながら議論は丸山眞男の徂徠理解に及び、その結論をつけ得ずに終わりました。その残された問題を再開された講座で語りたいと思っています。
*会費は実費(会場費・テキスト代)を頂戴します。
*この会には何の入会規定もありません。当日出席した人が会員です。ご自由にご参加下さい。
*思想史講座―「第二江戸思想史講義」
*今回は荻生徂徠の「聖人は性に率いて道を造る」という「制作」論を「作為」論とした丸山眞男の政治学的言説の意味をめぐって考えます。
*大阪教室:懐徳堂研究会
3月6日(土)・13時00分〜15時00分
徂徠「制作」論と丸山「作為」との間
ー丸山政治学的言説の陥穽
*資料は当日配布します
参考文献:子安『徂徠学講義』岩波書店、2008.丸山眞男『現代政治の思想と行動』未来社、増補版1964。
会場:梅田・アプローズタワー 13階会議室 大阪市北区茶屋町19−19
*東京教室:昭和思想史研究会(会場は早稲田奉仕園です)
2月20日(土)・13時00分〜15時30分
徂徠「制作」論と丸山「作為」論との間
ー丸山政治学的言説の陥穽
*資料は当日配布します
参考文献:子安『徂徠学講義』岩波書店、2008.丸山眞男『現代政治の思想と行動』未来社、増補版1964。
会場:早稲田奉仕園セミナーハウス・You−1ホール バス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2021.2.6より許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/85067012.html