「思想史講座」新春1月講座のお知らせ

「絶対的保守主義としての天皇制」を主題として昨年9月から新講座を開講いたしました。その第4回「天皇はいかに語り始められたか・その二」として「平民の時代と近世的知識世界の成立」を1月28日(土)に開催いたします。江戸徳川政権下の時代を「平民文化の隆盛」の時代として讃えたのは津田左右吉でした。だがその津田はこの時代における宣長国学の成立を肯定的に見ることはしません。同じくナショナリストである宣長と津田との間にある思想的な捩れともいうべき事態を中心にしながら、今回と次回にわたって宣長の天皇観をめぐって考えたいと思っています。

昭和思想史研究会・思想史講座「絶対的 保守主義としての天皇制」
   第4回 天皇はいかにして語り始められたか・その2ー平民の時代と近世的知識世界の成立」
   日時  1月 28日(土) 13:30〜17:00
   会場   松聲閣・集会室
       (松聲閣 肥後細川庭園内)
   *講義資料は当日配布します。
   *参考文献;津田左右吉一『文学に現れたる我が国民思想の研究』岩波文庫版(七)(八)
横田冬彦ー『天下泰平』日本の歴史16、講談社 2002
   *実費程度の会費を頂きます。
会場の松聲閣は早稲田と新目白通り・神田川をはさんだ反対側にある細川庭園内の建物で、都電荒川線の早稲田駅から5分ほどの距離です。以下のURLを開いて地図をご参照下さい。

https://www.higo-hosokawa.jp/access

初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2023.1.4から許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/89755159.html