5つの情報をお知らせします(5月29日)
★1 放射能汚染水(殺人水)の海への流出を防げ 山崎久隆
★2 浜岡原発NO! 連帯バスツアー(1泊) 参加者募集
★3 5月27日(夜)日比谷集会で浜岡原発廃炉をアピール
★4 千葉県柏市の6月市議会宛に食品放射能測定器を再びので
請願を出します
★1 放射能汚染水(殺人水)の海への流出を防げ
時間が無いんだ!! 梅雨と台風の季節がやってきた
山崎久隆
汚染拡大防止はもはや限界
関東以南は梅雨入りし、台風二号が発生。今週末から来週にかけ、本州北部
に再接近と予報されている。とうとう梅雨と台風の季節がやってきた。大量の
雨は原発敷地内部の放射性物質を海に流し込んでしまうだろう。いまから汚染
を止める土留めが作れるとも思えない。時間はどんどん経っていくのに有効な
手段はほとんど取れてない。
たとえ福島第一原発の中でどんなに献身的に被曝を覚悟で冷却作業を行って
いても、大量の放射能漏れを止める有効な手段は資材も労働力も限られた中で
実行できるはずも無い。どだい無理な注文を、安全な東京都内からただ指示を
飛ばしているだけの対策本部。一分でも早く舞台から去って欲しい。かわりに、
放射能漏れ対策に特化した工程表をつくり、土木工事のできる作業員を動員し
て実行すべきだ。そのためには徹底した被曝管理を行う。まず最初に必要なの
は、地上の汚染物を一気に片付ける「除染作業」だろう。実行可能かと言われ
れば無茶苦茶困難なのは事実だ。しかしこれをしなければ取り返しの付かない
汚染を地下水系と海にもたらすことだけは間違いない。
タンカーと使用済燃料輸送船を使って放射能液流出を防げ
敷地内の建屋に溜まる汚染水は、集中廃棄物処理等に送り続けてきたが、予
想されたとおり建屋が破損し始めている。プールではあるまいに何万トンもの
水を支えられる強度など元々無い。単に防水コンクリートを使って補修をした
だけの建物内部に流し込んでいるだけだ。そのうえ、もともと浮けば良いとい
う強度しか無いメガフロートを持ってきたようだが、これも破損して沈む危険
性が高い。台風の荒浪に耐えられると本気で思っているのだとしたら、もはや
常軌を逸しているとしか言いようが無い。大量の汚染水を搭載したまま沈没し
たら、その汚染濃度は一気に太平洋に拡散し、東日本太平洋岸の沿岸漁業は壊
滅、遠く北方四島から千島列島を経てアリューシャン、カナダ、米国、ハワイ、
もう想像を絶する汚染の広がりとなるだろう。わずか520トンの高レベル廃
液が4月1日から6日にかけて流出しただけで、4700兆ベクレルもの放射
性物質を流出させたとされる。これにしても相当な過小評価だと思う(セシウ
ムとヨウ素だけの線量であり、他の放射性物質が測定されていない。)が、今
度は万トン単位の汚染廃液だ。一体何ベクレルとなるのか。地下に溜まってい
る汚染水は放射線量が高くて近づくことさえ出来ないという。
この汚染水は再処理工場の高レベル放射性廃液なみの危険物だ。これを何ら
遮蔽強度の無い建屋などに溜めることなど普通は考えられない。
まず緊急で派遣できるのはタンカーだ。あまり大型だと専用港には入れない
から、数万トンサイズを複数用意することだ。それ以外には使用済燃料輸送船
だ。各原発から再処理工場に使用済燃料を運ぶために作られた。座礁や衝突に
よる海洋汚染を防止するため、どちらもダブルハル構造になっているし、もと
もと液体を搭載する設計になっているタンカーと、火災に遭遇した場合に備え
船倉を水没させることが出来る設計になっている使用済燃料輸送船が、このよ
うな危険な廃液をとりあえず貯蔵しておくためには使用可能な設備だ。直ちに
タンカーと輸送船を動員し、廃液を原発敷地から一次撤去することが、汚染の
流出を防ぐためにも、作業環境を考えても、緊急に必要なことだ。
水留めのコンクリートと津波防壁を
作業環境が改善されたら、すぐに建屋周辺を深さ20~30m掘り下げ、耐
水コンクリートと矢板をつかった水溜のピットを作る。
既に圧力容器はもとより格納容器も破壊され、建屋コンクリートも地震の影
響と漏えいした燃料の成分で破壊が進んでいると見るべきだろう。そうでなけ
れば5、6号機の地下に溜まっているような大量の地下水に放射能が混入する
はずが無い。この汚染の拡大を止める方法は、いまのところ原発内部からは手
の打ちようが無い。もはや手遅れだが冷却水の投入を止め、鉛を送り、使用済
燃料の残留熱で溶かしてコーティングし、流出を減らすなど考えられる。しか
し中に溜まっている汚染水をすぐに減らすことは出来ない。
その前に、汚染水をなんとしても建屋から外に流出させてはならない。
そこで、1~4号機の建屋周辺に深さ30mほどの鋼鉄製矢板を打ち込み、
流出を簡易的に止め、その矢板に沿って溝を掘削してコンクリートを流し込み、
さらにピットから地下水をくみ上げるポンプを出来るだけ多く設置することが
重要だ。こうすれば地下水は施設の外から内側に流れるようになり、汚染流出
を減らすことが出来るだろう。
しかしこういう対策をしても、ひとたび津波が襲ってくればひとたまりも無
いだろう。そのために、緊急工事で同時に津波防壁を作る必要がある。タービ
ン建屋と海を物理的に隔離する必要があるのだ。
同時に耐震補強も早急にしなければならない。これら工事を阻んでいるのが、
大量の汚染水の存在とがれきの存在なのだから、まずその対策を最優先すべき
なのだ。
★2 浜岡原発NO! 連帯バスツアー(1泊) 参加者募集
世界一危険な原発 浜岡原発NO! 連帯バスツアー(1泊)
浜岡原発は地震にも津波にも耐えられない
→ 7月16(土)、17(日)バス格安 参加者募集
・日程
16日(土)朝 8:30 JR品川駅(高輪口)
午后 石橋克彦講演をききます (700円)
於 静岡労政会館
17日(日)午前 浜岡原発と海岸を見学
午后 1:00~4:00 全国集会 於 静岡市常磐公園
夕方 東京に戻る
・バス2台(予定)、先着80名
・費用 9,500円 (バス代、宿泊代、朝食代、交通傷害保険含む)
・資料用意します。参加歓迎
共催 1.反原発自治体議員・市民連盟
2.たんぽぽ舎、廃原発ネットワーク(たんぽぽ舎内)
03-5211-7199 Fax 03-5211-7199
03-3288-9035
★3 5月27日(夜)日比谷集会で浜岡原発廃炉をアピール
3/11 東北地方太平洋沖地震・東日本大震災では地震・津波に加え、心配され
ていた「原発震災」が現実のものになってしまいました。
地震により原発事故が起きると、避難することもままなりません。予測されて
いたことが目の前で起こることに愕然としました。
地球を覆う薄い卵の殻のようなプレートが日本列島周辺で4つもひしめき合っ
ており、これにより日本周辺が地震の巣となっていることは衆知の事実です。
その地震の巣であるプレート境界の真上に原発を建てるという「暴挙」を行っ
ているのが中部電力浜岡原子力発電所です。
東日本大震災を受け、菅首相は津波対策ができるまでの間2~3年の停止を要請
し、中部電力もそれに応じました。これは一定の評価はできます。が、浜岡で心
配なのは津波よりもまず地震です。福島第一原発の被害が主として津波だ、とい
う理由で津波対策というのは泥縄もいいところです。
「直下型地震」という言葉がありますが、これは地震学の言葉ではありません。
地震が起きた場所に「たまたま」人が住んでいた場合に使われる報道用語です。
たまたま地震が起きた場所に人が住んでいると被害が甚大になるためにわざわ
ざ名前がつけられているのです。東海地震が起きた場合、福島第一原発と異なり、
地震が起きた直後に原発の被害が出ることが心配されます。
当然避難する時間がなく、今回よりももっと被ばく被害が大きくなると予想さ
れます。
津波対策も板のような防波壁で済まそうとしています。田老(たろう)町の被
害を見ていないのでしょうか。津波は板のようなものでは止まりません。
菅首相の本音は「自分が首相の間は止めておく」という責任逃れに過ぎないの
ではないでしょうか。
浜岡のようにプレート境界上にある原発はもう動かしてはいけません。また日
本列島は世界にまれな地震が集中している土地ですから、日本中に地震を建てて
良い場所はありません。
日本中の原発を止めましょう。
(槌田春美)
★4 千葉県柏市の6月市議会宛に食品放射能測定器を再びので請願を出します。
千葉 柳沢典子
6月市議会宛に「食の安全と環境を考える会」で請願を提出します。
この会は91年から04年まで柏市が請願で買った機器で食品の放射能をボラン
ティアで測っていたメンバーが母体です。
ぜひ個人でも団体でも賛同のご支援をください。
お名前、住所、電話番号をいただけば議会の担当委員会に議題が懸けられる際に
賛同者をあげることで力になります。
なので6月10日までにはお願いします。
(中略)
○市独自で測ってくださいという項目。
そしてかつて柏市が持っていた食品放射能測定器があったなら!今どんなによ
かったか。
見えない相手を見えるように、そしてこれ以上の被曝を防ぐにはこれ以上の被
曝をできるだけ防ぐ特に食べないことが大事、と松本市長の菅谷昭さん。
市で食品放射能がどんどん測れたら安心が手に入る。
今発表されているのは極一部の抜き取り検査。私達が13年間700件測って最
高値は02年フィンランドのポルチーニ茸79.61Bqでした。
あとは20とか5とかで、検出されたものは19検体のみ・・・
今マスコミに出ている2000Bqだ、14000Bqだという値がどれくらいすさ
まじいかわかっていただけますか?
というわけで今後何年もこの心配はつづきます。
市民生活を守るためにぜひご協力をよろしくお願いします。
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