「日本の原発輸出を阻止しよう 脱原発は口先だけの野田首相、国連演説のまちがい」など 地震と原発事故情報 その183

6つの情報をお知らせします(9月24日)

  ★1.日本の原発輸出を阻止しよう
     脱原発は口先だけの野田首相、国連演説のまちがい
  ★2.自然エネルギーにも“?”をつけよう
     自然エネルギーのマイナスな点をいくつか、
      今ある火力・水力で電気は足りるのだ
         9/19・5万人デモに参加して-感想
  ★3.今日は。最近、メルマガを取り始めました
      興味深く読んでいます
  ★4.九州電力で原発を作った代表的な社員が、3/11原発惨事を見て
      自問して、今「脱原発」へ変わった。
      原発が緑豊かな街作りに支障を来すようになった、と実感
  ★5.9/25世田谷集会『原子力発電と人権・差別』のご案内
   ★6.福島県産の桃をおいしくいただいた

★1.日本の原発輸出を阻止しよう
      脱原発は口先だけの野田首相、国連演説のまちがい

                                                  山崎久隆

○ 野田首相は国連に行って「脱原発」宣言をするのかと思ったら、原発の売り
込みを強調していた。首相が、国の内外で言うことがちぐはぐなのは今に始まっ
たことでもないが、これほどひどいのもめずらしい。
 脱原発を進める国が、仮に「世界一安全な原発」に出来たからと言って、やめ
てしまう原発を売り込むなど、信義にももとる行為だ。ということは「脱原発は
口先だけ」と解釈するほかはなかろう。

○ まだ原発震災さえ終わっていない
 そうはいっても、今世界中で動いている約430基の原発を、より安全にする
ためには日本の技術が役に立つという向きもあろう。しかし、それ以前に日本が
売り込む資格など無い。
 原発震災で世界に例を見ない3機同時メルトダウンを引き起こした責任をまず
取る必要がある。まだ賠償さえはじまってすらいない。原因究明どころか収束さ
え出来ていない。放射能は放出され続けている。日本の技術はまず福島原発震災
の収束に全力を投入すべきであり、売り込みに費やす時間も資金もあるはずが無
い。そんなものがあるのだったら直ちに福島に投入すべきだ。しかもこれは数年
で済む話では無いのだ。

○ 売り込む資格もないくせに
 4月4日、原子力安全条約の再検討会合においてIAEAの天野之弥事務局長
は冒頭演説を行い、日本での原発事故の発生を受け「原子力に対する一般市民の
信頼を取り戻すためには、安全基準の厳守と完全な透明性が欠かせない」と述べ
た。
 はっきり言って、原子力を推進している国に「完全な透明性」などあったため
しがない。日本は今となっては、その中でも最悪の国である。その国が欠陥原発
を他国に売り渡そうとするなど、悪夢以外の何物でも無い。
 私は東電と20年以上にわたり対話してきたが、ことあるごとに情報は「黒塗
り」であった。別に東電に限ったことではない。国の原子力行政もまた、「黒塗
り」の連続で、安全基準に関わる重要情報や経済性をめぐってはまともな情報は
今もって公開されていない。東電の黒塗り手順書公開はつい半月前のことだ。
 何処でも良いから、原発の収支明細(一年間の原発稼働に伴う収入と経費)を
明らかにしたところが一つでもあっただろうか。

○ 原発はエネルギー源ではない…原発導入の動機は、「核兵器に近づくこと」
 どの国であろうと原発を導入する動機は、ひとえに核兵器に近づくこと、そし
て国家のステータスを上げること。国民の生活などは念頭にさえない。
 本当に電気が必要なのだったら、ガスタービン火力を導入する方が遙かに早道
だし、低コストだ。ベトナムなど天然ガスや石油など資源は豊富で、電力生産の
ため、いまさら原発を導入する必要など無いのだから。
 成長戦略の名の下に、原子力産業に莫大な資金を流す目的で、原発輸出という
「ニーズ」を作り上げた結果、いまさら止めるわけにも行かないと、そんなこと
をまだやっていられるほど政府には危機感が無いらしい。これでは福島原発震災
は何度でも繰り返すだろう。

★2.自然エネルギーにも”?”をつけよう
   自然エネルギーのマイナスな点いくつか。
   今ある火力・水力で電気は足りるのだ
      9/19・5万人デモに参加して-感想

                     会員 さはしやよい

○ 千駄ヶ谷駅下車して改札口を出るまでに15分程かかり、嬉しい悲鳴をあげな
がら、その間にチャッカリとチラシ配りをしました。やっとこさっとこ会場に着
いた途端、目に飛び込んできたのが、多くの幟旗や横断幕に書かれた”脱原発!
 自然エネルギーへ”の文字です。”100%自然エネルギーへ”のプラカードに
は、腰を抜かさんばかりにびっくり!

○ 「原発は安心・安全・クリーン」という宣伝文句に疑問を持たなかった多く
の人がいたことも、恐ろしい原発が54基も建ってしまった要因の一つだと思いま
す。今、私が一番恐れているのは、同じキャッチフレーズで宣伝報道されている
“太陽光・風力発電”が、すごい勢いで建設されていることです。太陽・風、そ
れ自体は、もちろん“安心・安全・クリーン”です。しかし、それらを電気に変
えるために何が必要なのか、しっかりと考えてください。

○ 広大な土地、膨大な資源を使う装置、装置を作るために使用する大量の電気
が必要です。その資源の中には、レアアースというものがありますが、その採掘
現場では、放射線被曝や化学薬品による健康被害で、多くの人が苦しみ亡くなっ
ています。風車の低周波、太陽光発電の電磁波による健康被害も出ています。
“今ある火力・水力で電気は足りる”と反原発運動をしてきた人々までもが、自
然エネルギーを何故押し進めるのか理解に苦しみます。

○ 気がついた時には、自然破壊も健康被害も進み、修復不可能な事態になって
いたなどという、原発と同じ愚を繰り返さぬよう、代替エネルギーについて、ひ
とりひとりが自分で考え、ゆっくりと時間をかけて話し合いましょう。
 未来の子どもたちに、電気は余っていても、安全に住める場所も、安全な食べ
物もない地球など残さぬように!
 次のデモでは、”自然エネルギーへ”の文字が減っていることを祈ります。

★3.今日は。最近、メルマガを取り始めました。
   興味深く読んでいます。
                 メールマガジン読者 ゆうき

 我儘を言わせて頂くと、読むスピードが、凄く遅い私は、面白いから全部読み
たいけれど、時間的に、辛いものがあって、焦りながら、読んでいます。

所で、
 ★1.デモ警備警官は多すぎ それへの税金はムダ使い
    都知事はデモ警官への税金支出をやめよ

 私も同感です。私は、Aコースで行きましたが、一番後ろではありませんでし
たが、代々木公園に着いた時は、スッカリ暗くなっていました。
デモの途中、警察の妨害に待たされること度々で、精神的にとても疲れました。
時間も、アンナにかかるのでは、参加を諦める人も出てくるでしょう。
これも、彼らが、狙うことの一つかもしれないと、思ってしまいます。
 あなたが書いていらっしゃる様に、私も、これは、表現の自由に対する妨害だ
と思い、国民の側に立った発想の出来ない警察、ひいては国に、ハラが、凄く立
ちます。共感をしたので、勝手な事を、書かせて貰いました。
お元気で。これからも、楽しみに、読んでいきます。

★4.九州電力で原発を作った代表的な社員が、3/11原発惨事を見て
   自問して、今「脱原発」へ変わった。
   原発が緑豊かな街作りに支障を来すようになった、と実感

○九州電力が建設した、全ての原子力発電所に関わり、地元対策の最前線に立っ
た元社員が、自問の日々を送っている。
「原子力は日本の命綱」と信じていたが、東京電力福島第一原発の事故は、仕事
に捧げた28年間の自負を根底から揺さぶった。
一住民として「脱原発」に向け動き出した。
鹿児島県薩摩川内市の川内原発から6キロの峰山地区に住む徳田勝章さん(73)。

○1956年入社。76年以降、発電所の立地業務に携わってきた。住民への説明や理
解取り付けを担う「立地屋」一筋だ。97年に川内原発次長(副所長)で定年を迎
え、2004年まで嘱託社員として3号機増設計画が軌道に乗るのを見届けた。
反対派の元住民が当時を振り返る。各種集会に現れ、社内の「技術屋」から得た
知識を元に、とうとうと安全性を説く「九電の顔」。それが徳田さんだった。
安全神話を信じていた。「スリーマイルやチェルノブイリのような事故は日本で
は起きない」と確信。だが、3月11日の震災と原発事故で、あっさり覆された。

○「反対派が言っていたことが、現実に起きた」7月には九電の「やらせメール」
問題が発覚。官民挙げての世論操作を「小手先のやり方だ。住民目線に立ち、不
安に向き合う姿勢がない」と批判。自身が自治組織の長を務める峰山地区は緑豊
かな田園地帯。自然環境の魅力で定住促進を目指すが、福島の事故後、土地取得
寸前だった2家族が心変わりしたという。
 「(原発が)街づくりに支障を来たすようになった」と徳田さは嘆く。事故直後、
安全対策の徹底や3号機増設「凍結」を1人で要望書にまとめ、原発10キロ圏の
自治組織の賛同を得て市長に提出した。
 「再生可能エネルギーへの切り替えを、お題目でなく、確実に進めなければ」。
 それを言い続けることが、原発立地を進めた自分の「最後の責任」だと感じて
いる。朝日新聞西日本版(2011年9月24日)30面に掲載を要約
                                              「宮崎県 幸田晋作」

★5.9/25世田谷集会のご案内

 タイトル:『原子力発電と人権・差別』-切り捨てられるアメリカ先住民-
  講  師:鎌田 遵(大学非常勤講師)
       石山徳子(明治大学准教授)
 日  時:9月25日(日)13:30から16:30
 会  場:北沢タウンホール第1集会室(TEL 03-5478-8006)
       東京都世田谷区北沢2-8-18  下北沢駅南口から徒歩4分
 主  催:女は戦争への道を許さない世田谷集会
 連 絡 先:TEL FAX 03-3300-3627(石山正子)

★6.福島県産の桃をおいしくいただいた
                     柳田 真

○都庁時代の友人から、福島県産の桃をたくさん頂いた。
 頂いた桃は家族で美味しく食べたが、その友人は福島県出身で父母が丹精込め
て作っている桃が、原発大惨事であまり売れぬので、郷里の父母を思いやって多
分、私や他の友人にも送られたものだと思われる。
 美味しい桃だった(多少の放射能は含まれているかもしれないが…)
 福島県産の桃が売れず、たとえ売れたとしても価格が下って、生産者の皆さん、
親族の皆さんは、とてもつらいおもいをされている。
○「原発の罪作り」なことをおもう。原発大事故が福島の人々の生活を破壊した。
大地を、食物を、汚染した。この重い事実が今後何年も続く。
 (すこし前に書いた原稿です)

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