たんぽぽ舎です。【TMM:No1921】
2013年8月6日(火)地震と原発情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.最近の大地震はノーマークのところで起きた!
日本には実はもう一つの知られざるプレートがあった!
8/5島村英紀さん学習会に参加して。
永山一美(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.外務省向かい交差点、寄っていってくださいな。
原発現地への寄せ書き、ハガキ、浪江ピースの会
第66回首相官邸前抗議行動の報告
金子やよい (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
★3.新規制基準は再稼働促進基準だ!-どんな安全策でも
「安全な原発」はない <下>
自ら策定した基準も守らずに大飯原発の運転継続を容認-
馴れ合いの再稼働申請 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
★4.新聞・雑誌より3つ
◆放射能飛び散ったら…影響知ろうと風船1000個空へ「安全な原発」はない
(7月29日朝日新聞鹿児島版より)
◆イノシシやサル 分布拡大の恐れ 旧警戒区域、環境省調査
(8月5日朝日新聞より抜粋)
◆東電は事実を明かすのが筋―原子力施設の立地に絡む不透明な巨額のカネ
記者有論 特別報道部 村山 治 (7月30日朝日新聞より抜粋)
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※お待たせ致しました。2013年「サクラ異変調査報告」が、
たんぽぽ舎のホームページにアップされました。ご覧下さい。
トップページの上段-「パンフレット」-新着記事の上から4番目です。
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※8/8(木)再稼働阻止討論会にご参加を!
『規制委員会が再稼働・新基準を決定した 原発現地とむすんで、
どう阻止するか』
日時:8月8日(木)19:00~21:30 資料代:500円
会場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主催:再稼働阻止・全国ネットワーク
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┗■1.最近の大地震はノーマークのところで起きた!
| 日本には実はもう一つの知られざるプレートがあった!
| 8月5日(月)島村英紀さん学習会に参加して
└──── 永山一美(たんぽぽ舎ボランティア)
○8/5地震・津波講座第1回学習会に参加してきました。
お話は、各紙、各メディにてさまざまな助言や提言をされている島村英紀さん
(地震学者)です。
たんぽぽ舎のメルマガにも島村先生の記事が掲載されていることもあり、ご存知
の方も多いかと思います。
○地震津波のシリーズ第1回目は「日本は地震活発期に入ったか」でした。
3.11を前後して世界では地震が大変活発になってきたと感じる毎日です。
そして日本海側に発生した地震により、そのデータをたどると、今まであまり知
られていなかった話で、太平洋プレートだけでなく、なんと北米プレートが、日
本列島の日本海側大きな影響を及ぼしていたという話、とても驚きました。
島村さんのお話で「地震の発生する箇所は「活断層」だけではなく、まったくの
ノーマークで空白の地帯で」、そこを埋めるかのように地震が発生していること
を聞き、私たちは「活断層」と言う言葉に惑わされているような気がします。
○昨晩の講座は私や参加した皆さんの、そんな疑問や「?」なこんがらがったこ
とが、かなり紐解けることになったのではないでしょうか?
地震はどういうメカニズムの上で起きるのか、なぜ日本という狭い国に世界中で
発生する地震の大半が起きているのか等々、基本的な地震についての知識さえも、
知ったつもりでも意外や意外、地震についてちゃんと知っていないのではないか、
と感じることが多い有意義な講演でした。
今朝は通勤電車の中で、夕べ頂いた豊富な資料を持ち出し、昨晩聞いたばかりの
お話と合わせて、地震について興味が増すとともに、如何に日本は特異な島国で
あるのかと改めて感じました。
○この地震と津波の講座はシリーズ化されるそうです。
次回は9月4日(水)スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)にて、
18:30開場、19:00開演、
講師はたんぽぽ舎の「地震がよくわかる会」から今井孝司さんのお話です。
今井さんは私も参加している「地震がよくわかる会」でも毎回鋭い切り口で、
地震と原発、規制委や事故調の矛盾や危険を様々な角度から提起していただいて
います。そんな今井さんのお話ですので、次回もとても楽しみにしています。
☆この地震と津波シリーズ第1回をお見逃しの方、またあらためてじっくりと見
聞きしたい方に朗報です。
第1回目講演はDVDにしてたんぽぽ舎で販売します!(一枚1000円)
※【地震がよくわかる会】は毎月1回第四火曜日19:00~開催します。
参加費\800~1000(会場費と資料代)です。たんぽぽ舎の5Fで、
少人数でわいわいとやっています。
もしご興味があれば、お気軽にご参加ください。
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┗■2.外務省向かい交差点、寄っていってくださいな。
| 原発現地への寄せ書き、ハガキ、浪江ピースの会
| 第66回首相官邸前抗議行動の報告
└──── 金子やよい (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
○8月2日、今日私は、外務省向かいの交差点で、たんぽぽ舎の仲間と一緒に、
寄せ書きを呼び掛けた。この寄せ書きは、原発立地現地で、反対運動をされてい
る方々に、贈るため、毎回ここで呼び掛けている。今回は、夏休みとあって、足
を止めて下さる方の中に、お子さん連れの方が多い。可愛い字で自分の名前を書
いてくれたり、福島の子供達の為の願いであったり、微笑ましいひと時。この寄
せ書きに、一言書いて下さる事で、現地の方々を力づけることができるのです。
抗議行動に来られた時は、ぜひぜひ一言書いて頂きたい。気張らずに、思うまま
を。併せてハガキが3種類(泉田知事激励ハガキ、再稼働反対ハガキ、テント守
れハガキ)の普及活動をしていました。
○そして、この交差点には、浪江ピースの会の方が少し前からいらしている。浪
江の方達が作られた、エプロンや通帳入れを展示している。この活動にも足を止
めて頂きたい。復興、復興の掛け声の中、被災者の声が、苦しみが忘れさせられ
ようとしている。忘れないで欲しい、と願う浪江の人々の思いが、この一つ一つ
の作品に込められている。
○この日、国会前のスピーチで、井戸川元町長が「私達は日々病気に向かってい
ます。今の新しい政権も又、私達に何も示さず、温かい手を差し伸べる事もしま
せん。国政を担う者が、国民を救う事の出来ない人達で有ると言う事です。もう
限界です。殺されては堪りません。私も大声をたてて福島県民の為、被災者の為、
闘って行きたと思います。」と、この井戸川さんのスピーチの後、埼玉被災者ネ
ットの方が、被災者のストレス度が、世界最悪のストレス度だと訴えて居られた。
その被災者の方々の為、関東一円に復興住宅を建設する為の請願署名に協力を求
められていた。色々な角度の活動が今、求められている。
○そして、被災者を忘れない、二度と事故を起こさせない、その為に、再稼働を
絶対に阻止する。
新たな決意を持って私達は、ことし9月に訪れるであろう、2度目の原発ゼロの
日を迎えなければならない。
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┗■3.新規制基準は再稼働促進基準だ!-どんな安全策でも
| 「安全な原発」はない <下>
| 自ら策定した基準も守らずに大飯原発の運転継続を容認-
| 馴れ合いの再稼働申請-4つの電力会社
└── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
この日午前中早速北電、関電、四国電、九電の4社が5原発10基の原発の再
稼働を申請しました。(その後九電が玄海原発3、4の再稼働を申請し、再稼働
申請は6原発12基となりました。)
再稼働を申請した電力各社は新基準への対応は済んでいるとしています。しか
し申請した各社とも新基準で求められる設備の設置や地震・津波の新たな想定は
完了していません。福島事故で事故対応の拠点となった作業拠点(免震重要棟)
があるのは伊方原発のみで、他の電力会社は全て「代用の施設を検討中」などと
しています。
それでも電力各社が見切り発車で再稼働を申請したのは、規制委が大飯原発に
ついて、事故時の作業拠点を代用施設(なんと会議室!)でも良しとし、防潮堤
が未完でも、活断層調査も棚上げにして、でたらめな判定で、運転継続を容認し
たことが、大いに影響していると思われます。
最初から足元を見られていた、というより規制委と電力各社はあ・うんの呼吸
でやっている、そこに国・経産省、財界もかかわっていると思われます。それら
の間に国民を欺き、原発維持、再稼働へむけての体制が出来上がっているように
思われます。
自民党の衆参両議院で作る「電力安定供給推進議員連盟」は6月下旬規制委に
対する国会の監督強化を掲げ、提言しました。その内容は再稼働を促進するよう
に規制委に圧力をかけるものでした。規制委には政府、電力を始めとした財界、
自民党などから強力な圧力がかかっているのは事実でしょう。しかし規制委はも
ともと「原子力ムラ」であり、ここにきて化けの皮がはがれたと思っています。
規制委も「原子力ムラ」の一員であり、従前からの「原子力ムラ」の体制は3.11
で一時なりをひそめたように見えたものの、連綿と続き、今再稼働へむけて一体
となって走り出していると思われます。
○生命、安全よりお金の東電―柏崎刈羽の再稼働は許されるか
東京電力も1日も早く柏崎刈羽原発6,7号機の再稼働をしたがっています。
東電の広瀬社長は7月5日新潟県の泉田知事と面談し規制委に柏崎刈羽の再稼働
申請をすることへの了解をとりつけようとしましたが、知事に痛烈に批判されま
した。
この会談はマスコミ公開のもとに行われ、東電の醜悪な姿がテレビで満天下に
晒されました。知事は東電が地元の了解もないまま再稼働申請をすることを持ち
回りの役員会で決定したことに抗議しました。知事に不安解消や安全よりお金を
優先したのかと問われ、社長は三期連続の赤字は避けたいと本音を漏らす。知事
は「事前了解と何度も言っている。お金と安全はどっちが重要ですかと聞いたと
きに、安全ですと答えた。実はうそだった。約束は破る会社。もう信頼できない」
と完膚なきまでに批判されました。しかし知事に再稼働申請する前に事前了解を
とってくださいと迫られても、しどろもどろになりながらも社長は申請と地元了
解は同時に出来ると言って、事前に地元了解をとってから申請するとは言いませ
んでした。東電は醜態に抗議する再稼働阻止ネットと原発現地の人々をだまして
も再稼働申請という既成事実を何としても作ろうとしています。
東電をはじめ電力各社が再稼働に血眼になるのは、発電しない原発は不良資産
になり、経営が悪化するからであり、電力不足のためではありません。その証拠
に一斉に再稼働申請に走り出した電力各社も政府も今年の夏これだけの猛暑続き
なのに、節電!節電!と言わないし、節電の数値目標も掲げていません。昨年の
大飯再稼働決定した時の当時の野田首相の言葉は大うそでした。そのうそがばれ
てしまったので、電力不足を言わないのです。電力会社の経営のため、お金の亡
者のための再稼働の動きです。これは絶対許せません。
規制委抗議行動の後東電にも抗議に行きました。その時誰かが「事故を起こし
た東電が赤字になるのは当たり前。何度も赤字になって倒産すればよい」と言っ
ていました。その通りです。東電がなくても電気は作れます。
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┗■4.新聞・雑誌より3つ
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◆放射能飛び散ったら…影響知ろうと風船1000個空へ
薩摩川内市の九州電力川内原発近くの久美崎海岸で28日、約1000個の風船を空
に飛ばすイベントがあった。「原発なくそう!九州川内訴訟原告団」の有志メン
バーらでつくる「かごしま『風船飛ばそう』プロジェクト!2013」が催した。
過酷事故が発生した場合に放射性物質がどう飛び散るか、目で見えるようにし、
多くの人に原発への関心を持ってもらおうと企画。九州各県や東京、愛媛などか
ら、主催者発表で約300人が参加した。
風船は約3カ月後に太陽光で分解する素材でできている。会場に集まった参加
者たちはカウントダウンし、午後2時35分、ハトやハート、丸い形の風船を一斉
に空に放った。(7月29日朝日新聞鹿児島版より)
◆イノシシやサル 分布拡大の恐れ 福島旧警戒区域、環境省調査
東京電力福島第一原発事故の旧警戒区域(20キロ圏内)で、イノシシやニホン
ザルの分布が広がったり、数が増えたりしているおそれがあることが、環境省の
野生動物の生息状況調査で分かった。同省は、住民の避難で動物が警戒する必要
性が薄れたことや狩猟者らによる捕獲の減少が要因とみている。(中略)
イノシシは旧警戒区域のほぼ全域で確認でき、聞き取りから原発事故後、生息
場所が山から海岸にも広がっていることが判明。事故前には群れがすみ着いてい
なかったニホンザルも、旧警戒区域の山のふもとを中心に、分布が拡大している
ことがわかった。イノシシは生息数そのものが増えているおそれもあるという。
(後略)(8月5日朝日新聞より抜粋)
◆東電は事実を明かすのが筋―原子力施設の立地に絡む不透明な巨額のカネ
記者有論 特別報道部 村山 治
原子力関連施設の立地に絡んでうごめく不透明なカネの流れを朝日新聞特別報
道部の取材班が相次いで報じた。青森県むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設の
用地買収をめぐる裏資金や、当時の同市長側と原発推進派の福島県楢葉町長側へ
の金銭支援の疑惑だ。いずれも、原発事業の巨額発注者である東京電力が、受注
を狙う西松建設に地元対策の「汚れ仕事」をするように仕向けた疑いを報じた。
驚いたのは、この疑惑の指摘に対する東電の姿勢だ。
利用者が支払う電気料金で経営が成り立っている公益企業が、裏資金や利益供
与の疑いをかけられたら、自ら調査し、国民に説明するのが筋だ。ところが、東
電の現経営陣は、前経営者ら当事者に対する調査は「必要ない」という。臭いも
のにふた、とも受け取れる不誠実な態度だ。(中略)
折しも、東電は柏崎刈羽原発の再稼働に向け申請準備に入った。原発内の使用
済み燃料の貯蔵量は限界に近づきつつあり、むつ市の中間貯蔵施設は、同原発が
長期稼働するには絶対必要な施設だ。東電現経営陣は、「前さばき」の事実が出
ることで、国民の批判が高まり、原発再稼働に支障が出ることを怖れているのか。
(後略) (7月30日朝日新聞より抜粋)
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