「木田節子さんのこと:福島県の子どもを救えるのは、この人だ」など-地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1904】
2013年7月18日(木)地震と原発情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.再びアンペアダウン
楽しみながら家庭から抗議行動。家族も心よく協力。   (矢嶋理恵)
★2.木原壯林さんの講演レジュメを紹介します。<下>(メルマガ編集部)
★3.木田節子さんのこと:福島県の子どもを救えるのは、この人だ。
ひどすぎるぞ、東電の賠償は。              (広瀬隆)
★4.新聞・雑誌から(番外編:ブログ紹介)
「ライター・木野龍逸(きのりゅういち)のブログ」
★5.地域情報紙に、原発に関して問題のある内容。
原発再稼働がないと電気料金が上がる、と不安をあおる記事(Y.K.)
★6.本の紹介
『ぼくは満員電車で原爆を浴びた』
– 11歳の少年が生きぬいたヒロシマ -   (千葉在住 メルマガ読者)
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┗■1.再びアンペアダウン
│ 楽しみながら家庭から抗議行動。家族も心よく協力。
└────(矢嶋理恵 たんぽぽ舎ボランティア)

ちょうど水無月のはじまる7月8日からとうとう我が家は20アンペアに落とす
ことにしました。40Aから30Aに落としたのが去年の9月ですから、10カ月で半
分にすることになります。
これから暑い夏がやってくるので、ブレーカーが落ちるかもしれないと半分
不安もあって、でも半分は楽しみにしています。
うちの家族はまだブレーカーが落ちる経験をしたことがありません。30Aに
しても、一度も落ちませんでした。30Aの冬を越えて、少し自信がついたのか
もしれません。「20Aにしたいんだけどどう?」と聞いたら今回は、旦那も息
子もわりとあっさり「いいんじゃない?」と応えてくれました。家族の協力は
とてもありがたいです。
30Aにして、家族の行動が私も含めてちょっと変わりました。使っていない
電気はこまめに消すようになり、暖房や冷房も必要最低限しかつけなくなりま
した。特にこうしなさい、というようなことを言ったわけではないのですが、
自然と電気のことを気にするようになったようです。言葉よりも実行だなぁと
思ったエピソードでした。20Aにするにあたって、一言「電子レンジとエアコ
ンはたぶん一緒につけられないよ」と言ってみたら、息子が「何を今更」と。
たくましいなぁと感心しました。これならうまくいきそうです。

東電は、福島の後始末もしていないのに柏崎刈羽原発を再稼働しようとして
います。新潟だって中越沖地震で柏崎刈羽原発が停止した過去があります。何
も学んでいないのでしょうか。本当に憤りを感じます。これには身をもって抗
議をしたいところ。しかし主婦の身、毎週官邸前に行くには、ちょっとばかり
負担があります。何ができるかなぁ・・・と考えて、やはり不買が一番だと思
いました。ゼロにすることはできないけれど、できる限り使用量を落としてや
ろうと。
たんぽぽ舎の原田裕史さんに聞いてみたら、やはりアンペアダウンが一番
確実にダメージを与えられるのではないかと。やはり正しいな、と自信を深め
ているところです。家計にも優しいし、エネルギーのことをみんなで考える機
会にもなります。一石何鳥にもなる行動ですね。
楽しみながら家庭から抗議行動ができたら、こんなにいいことはありません。
やる価値ありますよ。
(個人紙「月のアンテナ」20号(7月8日付)より)

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┗■2.木原壯林さんの講演レジュメを紹介します。<下>
│ (この講演は6月に福井県おおい町で開催されました)
└────(メルマガ編集部)
(TMM:No1903のつづき)

3.厄介な使用済み核燃料、放射性廃棄物
4.無限大の発電費用
5.膨大な廃炉費用 ・・・ 「原発は人類と共存し得ない」
6.原子燃料は無尽蔵 ・・・ 濃縮や加工を繰返すことは麻薬と同じ

「原発は即時廃止を」
–なぜ即時か–
老朽化した原子炉の事故確率の増大/自然・人為災害は明日にも起こるかも
しれない/使用済み燃料と核廃棄物の増加、保管中の事故確率の増加
「原子炉輸出(原発拡散)を許すな」
造って儲け、売って儲け、事故って儲け、お片付けで儲ける原子力業界。
「原発が開発、導入、拡大された経緯と背景」
「日本に原発を導入、拡大した政治・経済・軍事」
「日本の科学者と原発導入」
「原発を推進し、安全神話を作り上げる科学技術政策」
「原子力予算は何のために使われるのか」
「考えない、反対しない—体制に奉仕する国民を作るための制度改革」
「原子力だけではない、すべての分野が「ムラ」になる」
「巨大補助金と非常勤の研究員で進められる日本の科学・技術研究」
「国家と資本に牛耳られた科学技術政策、体制、予算が御用学者を生み、
御用学者が安全神話をでっち上げる」
[memo]田中俊一などの御用学者は、研究はそっちのけで原子力の推進を自ら
の栄達に血道を上げた者で、物質とその科学が全く分かっていないので、
除染や原発の安全性を語る資格はない。彼らは、パフォーマンスとして
除染をやり、いかにも除染が可能であるかのようにキャンペーンを張り、
原子炉輸出予定国にでかけて、除染に関する講演会を開いている。
「エネルギー増産を欲する者(麻薬患者)は原発を必要とするが、人類に
とってエネルギー増産は不要である」
「エネルギー使用量(要求量)を減らすことは可能」
「豊かさに慣れた人の考え方の転換は可能である」
「原発廃炉は難しくない、少し待てばエネルギー開発が不要な時代になる」

【安全な原子炉はない 原発は人類に不要である 原発は人類と共存し得ない!】
【反原発の運動は、新しい社会を創る運動。原発を早期に全廃しよう!】
【国際連帯して、原発と核兵器のない世界を創造しよう!】
【原発の再稼働・新設・輸出を進める安倍政権を打倒しよう!】

★☆今週土曜、木原さんの講座を企画しました。ぜひご参加ください☆★
7/20(土)17:30開場、18:00開会、参加費800円、於・スペースたんぽぽ
講師 木原壯林さん(元京都工芸繊維大学名誉教授)
演題『原発は人類と共存し得ない 原発のない人間性豊かな社会を造ろう』
事前申し込み不要、直接会場へおこしください。

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┗■3.木田節子さんのこと
│ 福島県の子どもを救えるのは、この人だ。
│ ひどすぎるぞ、東電の賠償は。
└────(広瀬 隆)

東京選挙区が山本太郎なら、全国区(比例区)の立候補者はこの人:木田節子。
候補者名は「木田せつこ」となっている。先日、期日前投票に 行った時、
大きな政党の陰で、その名を探しても見えなかったが、比例区は、党名を書く
必要はない。名前を書けばよい。
福島県の子供を救えるのは、この人だ。福島第二原発のある富岡町に住んで
いたが、恐怖の汚染地帯となって永遠に自宅に帰れなくなっ た木田さん。そ
れでも、きっと福島県内の原発難民を救い、まず親を救って、その力で子供た
ちを救おうと立ち上がった。偉いものだ。
「ひどすぎるぞ、東電の賠償は」--この怒りを満身こめて国会で叫ぶ必要
がある。誰かが、それをしなければならない。彼女がどうし て何でも知って
いるのかと不思議に思っていたが、彼女はバスガイドをしていたので、歴史に
くわしいことを知った。彼女は今、ずっと東 北人が馬鹿にされてきた歴史を
噛みしめている。そしてここで日本を変えようと・・・
国会周辺、首相官邸前にやってくる福島県民は、彼女に最後の希望を託して
いる。泣きながら、泣きながら・・・みなさん、事故のあ と、福島県に行っ
たことがありますか。みんな、泣いているんだ。

木田せつこさん、やってね、と。 きっと、頼むね、と。
福島県民は、みんな、折れそうになっているんだよ。
助けてあげようよ。できることがあるだろ。聞いてるかい。

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┗■4.新聞・雑誌から(番外編:ブログ紹介)
│ 311直後から東電原発事故取材をつづける
│ 「ライター・木野龍逸(きのりゅういち)のブログ」
└────

=2013年7月14日(日)
重要データを隠し続ける東電 国会・政府両事故調にも提出せずか =

高知県在住の東京電力福島第一原発の元炉心設計技術者、木村俊雄さんが
7月10日に都内で記者会見し、東京電力が福島第一原発の事故直後のデータ
を一部しか公開しておらず、地震では原子炉に影響がなかったとする東電の事
故調査結果に疑問を呈した。会見後、木村さんは東電本店を訪れて、データの
全面公開などを求めた質問書を手渡しした。回答期限は7月17日としている。
木村さんが全面公開を求めたのは、福島第一原発に設置されている「過度現
象記録装置」の全データ。木村さんによればこの装置は「飛行機のボイス
レコーダーのようなもの」で、1?6号機にそれぞれ設置されていて、異常事
態が発生すると原子炉の水位、圧力、出力、温度、冷却水の循環状況などを
100分の1秒単位でハードディスクに記録するという。
東電は2011年5月16日に、当時の原子力安全・保安院から・・・(つづきは
WEBサイトで→http://kinoryu.cocolog-nifty.com/go_kinoryu/2013/07/post-9c73.html

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┗■5.地域情報紙に、原発に関して問題のある内容。
│ 原発再稼働がないと電気料金が上がる、と不安をあおる記事
│ 原発の電気が安い=推進派のごまかしだと、もう明らかなのに。
└────(Y.K. 東京在住)

「リビング東京副都心(※)」6月15日版の「ミセスのNew勉強室」について
意見があります。
原発は燃料費が安い、と書かれていますが、この試算には発電後の処理費用
が入っていないと思われます。今回の福島の原発の事故でも多額の費用がかか
ります。東電が支出しなくて、国が支出するとしても元は国民の税金です。
これらの費用を考えると原発は決して原価の安いものではありません。読者
に考えてもらうなら、これらの費用の試算も示した上で考えてもらうべきです。
以上要望いたします。
(※サンケイリビング新聞社から首都圏で発行されているタブロイド紙)

---このメールに対する新聞社からの返信---
Y.K.様
日頃より「リビングWeb」をご利用いただき御礼申し上げます。
Living.jpサポートデスクでございます。
この度は紙面への貴重なご意見ありがとうございました。
ご要望は編集部に伝え、今後の記事作りの参考にさせていただきます。
今後もご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
引き続き「リビング新聞」ならびに「リビングWeb」をよろしくお願い
いたします。
---・・・-----・・・---

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┗■6.本の紹介
│ 『ぼくは満員電車で原爆を浴びた』
│  - 11歳の少年が生きぬいたヒロシマ - (小学館から7/13発売)
└────(千葉在住 メルマガ読者)

由井りょう子さんがヒロシマ原爆被爆者の米澤鐡志さんの語りを本として
出版しました。たいへん感動深い本です。青少年向けですが、大人にも
薦めたい本です。下の解説は由井りょう子さんの文です。

米澤鐡志さんは、広島に原爆が投下されたとき小学校の5年生だった。
爆心地から750メートルの地で被爆、いわゆる激しい原爆症に苦しんだ。
また、祖母や叔母を一瞬のうちに失い、まもなく母と小さな妹を奪われた。
そんな米澤さんの著書『ぼくは満員電車で原爆を浴びた』は、11歳の少年が
体験した被爆の一日だ。これまで私たちは原爆の威力やその悲惨さについて
は十分に知っているつもりだったが、それはあくまでも断片的なものでしか
なかった。米澤さんの体験によって、その瞬間からその後の悲惨、地獄絵が
線となってつながっていく。この本は、当時の米澤少年の視点で、地獄の
ようだった当日のようすや、その後、米澤少年の身に起こったこと、感じ
たことがつづられます。

著者:米澤鐡志(語り)、由井りょう子(文)
128ページ 定価:998円 発売:2013年7月13日 発行:小学館

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【編集部より】
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